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海太郎、海を行く

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ザ・海洋冒険ファンタジー
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#魚

海太郎、海を行く #8 海女(アマ)ゾネス

イワシ共和国軍法会議において、危うく極刑を免れた海太郎は、そのままイワシ総合大学研究室の…

海太郎、海を行く #7 イワシの将軍

イワシの大群にワッショイワッショイされながら、海太郎は岩礁の中にある大きな洞窟まで連行さ…

海太郎、海を行く #6 イワシの大群

海太郎が海中をユラユラ移動していると、なにやら後方から騒がしい声があがり始めた。 「おい…

海太郎、海を行く #5 カニ

トビウオたちへの海底メモを書き終えた海太郎が、次なる海域へと足ヒレを掻き始めたその時だっ…

海太郎、海を行く #4 トビウオ

おまえは周りへの愛がない。昆布に言われて、たしかにそうかもしれないと海太郎は思った。 お…

海太郎、海を行く #3 昆布

「何がそんなにおかしいんだ!」 「おまえが人として、あまりにも薄っぺらいからだ。ぺらっぺ…

海太郎、海を行く #2 シロギス

海岸の棚に着いた海太郎は、そこで何年振りかにシロギスたちに話しかけてみた。 「こんにちは」 「やあ、こんにちは」 だが、そのあとの会話が続かない。子供の頃は、彼らと一体どのような会話をしていただろうか。元来、沈黙に耐えられない性分の海太郎は、無理やり話しを捻り出した。 「きみたち、知ってるかい?」 「何をだい?」 「我々人間の世界では、きみたちシロギスは、わりと美味とされているんだ。特に天ぷらね。でも、美味とされているとはいえ、誰もが毎日、シロギスの天ぷらを食べる

海太郎、海を行く #1 さようなら

素潜り漁師である海太郎には秘密があった。それは海洋生物たちと会話が出来るということであっ…