Echinaceaエキナセア

音楽、読書、旅などをテーマにして、 書くことを実験中。

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最近の記事

映画『瞳をとじて』~”よく”老いるとは?

1985年に日本で公開された、スペインのビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』。当時次々とオープンしていたミニシアターのなかでその雄ともいうべきシネヴィヴァン六本木の上映作品のなかでも伝説化している作品といえるでしょう。 そのエリセ監督の31年ぶりの長編新作が、現在公開中の『瞳をとじて』です。 * * * * * * * * * * * 1990年。映画監督だった主人公のミゲルが自身2作目の映画『別れのまなざし』を撮影中、その映画の主演俳優であ

    • 春が来た

      3月30日土曜日、吉祥寺へ。 前日の激しい天気から一転、 強めの陽射しの晴天の朝。 敬愛するひとり出版社、夏葉社が6日間の期間限定でオープンする岬書店へ。 夏葉社で1年間アルバイトをされた秋峰善さんがnoteでの記事をまとめた”第2の青春、再生の物語”である「夏葉社日記」の初売りや島田さんお勧めの小出版社の本や古本が並べられるという。 夏葉社からすぐの小さなギャラリーを借りての本屋、どんなお店なんだろう。 混雑する吉祥寺駅から徒歩20分、汗をぬぐいながら到着。 ガラス扉に

      • 稲垣えみ子×山口祐加トークイベント「これからの家事の話をしよう」【著者に会いに行く】

        ここ1.2年、刊行記念のトークイベントに行くのが楽しいです。2023年に読んだ中でそれぞれかなりつぼだった2冊の著者が共演するという個人的に超豪華な「これからの家事の話をしよう」でおふたりのお話を聴いてきました。会場は東京・西荻窪の今野書店です。 先に読んだのは、稲垣えみ子さんの「家事か地獄か」。タイトルが少し大袈裟かな?と思いつつ、読み終わってみると、なるほどと哲学的な納得感がありました。 大企業に勤めていたけれど50歳で早期退職。もう給料は振り込まれないのだととにかくお

        • 花田菜々子「モヤ対談」

          先月、東京・高円寺にある蟹ブックス という本屋さんで開かれた、店主の花田菜々子さんの新著、「モヤ対談」出版記念トークイベントに行ってきました。 *このリンクから取り上げられた方々がわかります* 書店員歴20年以上という花田さんが、これは読んでよかったという新刊を選び、その著者に会いに行ってインタビューをするという小学館の月刊誌STORY BOXでの連載をまとめたものです。 聞き手は、校正者の牟田都子さん 。 一昨年、牟田さんがご自身初の書籍「文にあたる」を出版された時に

        映画『瞳をとじて』~”よく”老いるとは?

          若き語学の達人が、自分の好きに立ち向かう姿が天晴れで、やっぱり書くことが大切だって思うにいたった話

          最近、ニュースを目にするたび、国内ニュースの行き詰まり感、海外ニュースでの戦争への無力感にさいなまれるせいなのか、ドヨーンとしてしまうことがあります。 でもそんな時だって、やっぱり読書だよね、と手に取ったのは、図書館でずいぶんと前に予約していてやっと順番がまわって来たこちらの本。 https://sayusha.com/books/-/isbn9784865283501 「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話」済東鉄腸・著 著者の済東

          若き語学の達人が、自分の好きに立ち向かう姿が天晴れで、やっぱり書くことが大切だって思うにいたった話

          やはり、ピアノと相思相愛

          “急遽、本日配信スタート!” 明け方に目覚めてしまい、何時かなとスマホを見ると、唯一、通知設定をしているX(Twitter)アカウントからこんなお知らせが来ていた。 発売されてまだひと月にもならず、時を忘れて聴きまくっている藤井風「花」、4曲入りのEPの配信がスタートしたとのこと! 花EP M1.花 M2.花(Instrumental) M3.花(Ballad) M4.花(demo) さっそくきいてみる。 「花(Ballad)」はピアノの弾き語り! 私は幅広く聴くタ

          やはり、ピアノと相思相愛