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自己啓発からみた『孤独』その対処法とは…?前野隆司著『幸せな孤独』の書評!も兼ねて…。

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#ブックレビュー #書評
#孤独  #孤独感  #幸福学

好きなテレビ番組に「ヒロシのぼっちキャンプ」(BS TBS」がある。かなり人気番組となっているようだ。これにあやかり、私もキャンプを始めてみたが、なかなか面白いことに気づいた。※ただ、今は体調不良で休止中だが…。

この番組、まさに孤独を楽しむヒロシに焦点をあてている。孤独ってそんな悪いもんじゃないヨって教えてくれているようだ。コドクというと「孤独死」というようなマイナスのイメージがあまりに広がりすぎた感がある。そこで今回は、この「孤独」について深掘りしてみることとする。

そんな思いで、本屋に入ったところ、『幸せな孤独』という本が目にはいり、思わず購入してみた。著者は、慶応大学院教授の前野隆司氏。幸福学では、日本ナンバーワンの研究者だ。この本を中心に考えてみた。

*孤独と孤独感は別のもの!
まず、物理的な孤独と、精神的な孤独があり、それは別物だという。前者は、自分の周りにまったく人がいない状態。後者は、家族も友人もいるが、孤独を感じているということだ。実際の孤独ではなく、孤独感に問題があるということ!ここにその本質がある。

孤独感を感じてしまうのは、心のクセが影響するという。筆者の前野隆司氏は、そのクセを二つあげている。①目の前の事に囚われてしまう!と、②自分の内面にばかり目が向いてしまう!

①「目の前のこと」とは「今、この時点」のことで、そこに執着し、そこに悩むこと。
②「自分の内面」への思いに囚われる!他人や、周りに目がいかず、自分だけ焦点をあて悩むようになる。
結局、孤独を不幸と感じるようになるということだ。

*人が幸せを感じる事柄
これには2つあるという。他人と比較して満足を得られるものと、自分のやりがいや、自分自身の満足感が得られるものに分けることができる。他人との比較では、財産や社会的地位そして資産等。自分のやりがいでは、芸術活動や自分の生き甲斐をあげることができる。

他人との比較でえられた幸福感は、長続きしないといわれている。幸せになるためには、クリエイティブなことをおこなうべきだそうだ。

*幸せな孤独とは!
孤独でも幸せな人の共通点を探すと、これらの人には次の3つの考え方を持っている人が多い。
①受け入れる!自己受容!
②褒める!自尊心を高める!
③楽になる!楽観的になる!

*「心のクセ」のもつ意味とは!
太古の昔、つまり狩りで生活していたころ、人は一人では生きられなかった。集団の力が必要だったということだ。狩猟するにも、野獣から身を守るにも一人では危険すぎた。そこで必然的に脳は、孤独を恐れるようになったと考えられる。

さらに日本人は、幸福ホルモンであるセレトニンの産生が少ないことも影響しているという。日本人の多くは極端に孤独を嫌うようになった。しかし、これは決して悪い事ばかりではない。細かく丁寧な仕事や、心こもった人との対応は、この恐れが深く関わっているからだ。そして、「一人ぼっちで寂しい」や「孤独感」は、皆が同じように持っている感情だということ。

*孤独でもイイと思えるには!
先に示した3つの考え方の①「受け入れる!」が、まずはできるようにすること、それが第一のレッスンとなる。この『幸せな孤独』には、いくつものやり方が紹介されているが、そのうち2つを挙げておこう。

⑴ 3つの良いこと
1日の終わりに、その日あった3つの良いこと、楽しかったことをノートに書きだす。自分には、毎日良いことがあるんだという自覚を促すレッスンとなる。

⑵自撮りを3ヶ月続ける!
カメラやスマホで自分の顔を撮影するというレッスン。これを毎日続ける。自分に自信のない人にとって、自撮りはかなり抵抗があるかもしれない。しかし、他人に見せるわけではないので、必ずできるはずだ。自分の顔も、見慣れることで、少しずつ自信が出てくるという。3ヶ月も続ければ、見違えるそうだ。

*まとめ、
2011年にベストセラーになった本がある。シェーンエイカー『幸せ 7つの法則』。この本の中にも。⑴の3つの良いことを書く!ということが述べられていた。まずは自分自身を受け入れることが『幸せな孤独』にたどりつく第一歩と言えるだろう。

この『幸せな孤独』には、これ以外にもいくつもの方法が書かれているので、ぜひ手にとって読んで欲しい。

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