もしかすると『隠れ高血圧』かもしれない！あなたなら、どうする？　

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もともと低血圧の私にとって、この血圧については、今までほとんど考えてこなかった。しかし、親族で悩んでる方が多いと聞いて、深掘りしてみることとした。

2023年の夏、高知の親戚の方(60代男性)が、大動脈破裂で「休止に一生」をえたことを知る。たまたま運が良かったようだ。破裂した箇所が腹部に近く、手で押さえ出血を止めたという。担当した医師も、よく生きていられた！と驚いたと聞いた。

明らかに高血圧によるものだと思われる。高血圧がもたらすものは、⑴血管が破れる⑵血管が硬くなる⑶血管が詰まる！この3つだ。日本人の3人に1人は高血圧と言われている。しかし、放置している人がほとんどのようだ。さし迫って、ここが痛いというのが無いためだが…。

この高血圧は、生活習慣病の一つと言われている。ということは、普段自分が行っていることを変えていけばいい！ということになる。基本は「食事内容」と「運動」ということだ。

［血圧測定の基礎知識］
毎日、朝夕の2回はかること。朝は、トイレの後、食事薬の摂取の前。夜は、入浴の前、食事・薬・飲酒の前におこなう。

まず1回測って、次の2回目を記録する。正常は、上が130未満、下が80未満。ただし、75歳以上の人は、上140未満で下が90未満ならオーケー。
低すぎても良くない。上が110以下は、立ちくらみ・ふらつき・転倒につながる。

ノートに記録しても良いが、スマホアプリなら楽に記入できる。グラフもすぐ見れる利点は大きい。

［生活習慣の見直し］
これは、①運動②節酒③減塩④肥満解消⑤食の見直しの五つだ。

①の運動は、ウォーキングを1日8000歩を目指す。それと同時に早歩きを、1週間で60分おこなう。歩幅をひろげ、普段より少し早い歩き方でよい。早歩きの代わりとしては、その場でジャンプしながらの腿上げ！と、階段を1段飛ばして上がる！でも良い。

②節酒は、努力しかない。
④減量は、大喰いしなければ、ウォーキングで減るはずである。
⑤食の見直し。これはアメリカの研究でDASH(ダッシュ)食をおこなうといいと言う。米国立心肺血液研究所が考えたもので、日本高血圧学会でも良いとされている。

ポイントは⑴摂取カロリー数を適正範囲内にする ⑵脂肪をなるべく控える ⑶油は、魚オリーブオイルにする ⑷ナトリウムを減らし、マグネシウムとカリウムを増やす食事を目指す。

具体的には、①食パンをやめ、全粒粉パンにする。 ②白米なら、雑穀入りにする。③味噌汁は、ヨーグルトを入れ味噌を減らす。
④バターから、オリーブオイルにする。⑤加工肉を止め、ツナ缶に。⑥唐揚げを止め、肉じゃが、鶏肉のトマト煮にしよう。⑦バナナは毎日1日半分とるといい。

注意すべきは、腎臓病の人。カリウムは、腎臓悪くするので控えよう。腎臓病の人には、このDASH食は向かないとされている。

［薬の摂取］
これらの対策が、うまくできない人は、あとは薬に頼るしかない。薬は大きく分けると
⑴降圧剤 ⑵利尿剤の2つとなる。
これは、血圧があがる理由が、血管収縮と血液量の増加によって起こるためだ。

⑴降圧剤 、これには3種類ある
a)カルシウム拮抗薬
b)ARB
c)ACE阻害薬

⑵利尿薬は、血液の量を減らすこと、塩分を排出することが目的となる。

＊1つの薬で効果がでない場合、複数を組み合わせて様子をみる。
＊腎臓病・糖尿病の方には、b)c)の薬を中心におこなう。

［薬を止めてもいいか？］
自分で判断しないことが大事だ。必ず担当医師の意見に従うこと。冬は血圧は高くなる。また夏は落ち着くのが一般的。季節により、量で調整することになる。

低くなりすぎても危険で、上が110を切ったらすぐに病院に行こう。転倒事故になりやすいためだ。また、持病があり、他の薬をとっている人は必ず医師に申し出る。

［まとめ］
高血圧は、認知症にもつながると言う。また、朝は正常だが、昼や夕方に高くなる人も多いそうだ。健康診断で、正常と言われても、もしかすると『隠れ高血圧』かもしれない。1日に2回計ることをお勧めする。この隠れ高血圧をいれれば、さらに高血圧の人は増えるだろう。まさに国民病と言っていい。