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救いの書たち

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救われる言葉やただただ 好きだなって感じるものを
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#物語

寂しい星

寂しい星

"僕が孤独だと感じるなら、
きっとこの星も孤独だと感じるのだろう。"

目の前には宝石の欠片のような小さな星が、壮大な暗黒の闇にまぶされたように散らばっている。
温度も何も無い、ゴツゴツした地面にほっぺたをつけて今日も君の声を聞こうとする。

「何も…分からないね。」

どうして僕はこの場所にいるのか、何も分からない。ただ一つだけ分かるとするなら、このどこまでも続く真っ暗な空間の中で存

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