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あれ、どうなった?チベットのピラミッド

 片付けは苦手だ。
 でも、あまり暇だと気まぐれに整理整頓してみる。ただし、家全体は無理。一部屋全体もやりたくない。ものぐさなので、部屋の中の一か所だけで十分。それで、普段ほとんど開けない引き出しを開けてみた。
 封筒に入ったコピー紙の束が出てきた。昔のブログをプリントアウトしたものだ。日付は2006/10/15とある。その頃、パソコンを持っていなかったので、友人に頼んで送ってもらったものだ。

 内容は、チベットで発見されたというピラミッド群についてだった。

 一体これを覚えている人はどれくらいいるだろう。そもそも、日本ではあまり大きなニュースではなかったと思う。本当であれば大発見だが、確か写真もあまり見た覚えがない。新聞に不鮮明な写真があったかもしれないが、記憶にない。

 それでも、これをわざわざプリントしてもらったのは、昔からチベットに興味があったから。

 チベットは厳しい自然環境で秘境なんていわれながらも、ユーラシア大陸の真ん中にあって、四方から文化も入ってくるだろうし、逆にここから文化も発信されていただろう。その影響は日本にもあるだろうと考えている。
 現に、漢方を中国の伝統医療と思っている人は多いと思うが、源流はチベット医術なのだし。(医薬の神様で三皇五帝の一人、神農氏はチベット系という説がある。また、チベット自治区だけがチベット人の居住区域ではない。例えば四川省、雲南省などはチベット族が多く住む地域だ)

 ここで、どういうニュースだったか覚えていない、もしくはまったく知らない人のために、その中身はというと━━

 2000年7月3日の共同通信によると、北京放送が、中国チベット自治区でロシアの科学者による探検隊が、ヒマラヤ山脈のすぐ北側の、インド、ネパールとの国境に近いカイラス山(カングリンポチェ)の周囲で、世界最大のピラミッド群を発見したと報じた。
 ピラミッドの総数はなんと100基以上あり、古代建築群も発見されたという。中にはエジプトのクフ王のピラミッド(高さ144.6メートル)を上回るものもあった。
 調査隊のムアルダシャフ隊長は、エジプト、メキシコのピラミッドと同様、厳格な数学上の法則に基づいて建設されていると語った。
 ピラミッドは石を階段状に積み上げて造られているという。

 これが本当なら大発見。すごいニュースのはずだ。
 ところが続報はまったく配信されなかった。

 カイラス山はヒンドゥー教、チベット仏教(ラマ教)、ボン教の多くの巡礼が訪れる聖地だが、登山は禁止されていて、信者は山すそをぐるりと巡礼する。
 遺跡の場所は不明だが、カイラス山からどれくらい離れた場所なのだろう。

 ロシア探検隊が発見したピラミッドの中には高さ180メートルもの超巨大サイズのものもあったという。さすがに土台から石を積み上げたとは考え難い。自然の山を成型したものなのだろうか。

 中国筋はこれを山の見間違いだと一蹴した。海抜5000メートルを超える場所で、そのような建築物を作るのは容易ではないし、どんな目的と力量をもってそれを建てたのか納得がいかないというのだ。
 そして、これらは階段状に見える自然の地形であって、ピラミッドではないと主張したという。
 これは現地を再調査しての発言かどうかは不明だ。

 韓国のネットコラムによると、中国政府はピラミッドのある地域を外国人立ち入り禁止地区にして、徹底した保安を維持しているのだという。これではロシアチームの言い分を検証することもできない。

 ネット上では、チベットのピラミッドだとする写真を今でも見ることができる。ここに掲載したかったが、大本の出どころが不明なのでやめておく。(文末にリンクがあるよ)
 それを見ると、石積みされたような崩れた階段状の山のようなものが確かに写っているのだが、ピラミッドといえるほどきれいな四角錐ではない。これが人工のものだとすると、かなり風化しているように見える。
 しかし、自然の地層のようにも思える。専門家ではないので、あくまで筆者の感想だが…。

 もう一枚は、明らかに建物の遺構で、屋根はなくなっているが壁や入口らしきものが見て取れる。上のほうから見下ろす感じで撮影されている。谷間に建っているのだろうか。材質も石材なのか、レンガなのか、離れた場所から撮影されているので不明だ。
 これが、ピラミッドと関係のある遺構なのか、またどういった位置関係にあるのかも一切不明だが、場所柄、何らかの宗教施設といってもおかしくはない。

 三枚目の写真は、三角形の山が列を作って尾根の上に並んでいる。この一つ一つがピラミッドだというのだろうか。形は小さなカイラス山という感じだ。ということは、やはりこれも自然の山といってもわからない。

 階段状の石積みと書いたが、カイラス山や周囲の山を見ると、岩の層が積み重なってできているのがわかる。これが風化すれば、階段ピラミッドのようなものが形作られるかもしれない。やはり、見間違いなのだろうか。

 ロシアの調査隊はかなり風化の進んだ巨大神像や、文字が刻まれた巨石も発見したと主張している。う~ん、写真が見たい。
 かなり崩壊しているらしいその巨神像なるものも、「そういう風に見ようと思えば見えないこともない」という感じなのだろうか。
 時々あるよね。ゴジラに見える岩だとか…。

 文字が刻まれている巨石のほうはどうなのだろう。古代のペトログラフと称する物の中には、「単なる傷?穴のあくほど見ても、何も見えないんだが」というのもあって、これって認知の問題かしらん?と思うようなことも多いのだが、(そう思っているのは筆者だけかもしれないが)その文字とはチベット文字?それともサンスクリット文字だろうか。

 ピラミッドは勘違いかもしれないが、建物の遺跡は確かだと思うし、中国でもどこでもいいので、検証してほしいなぁ。


こちらで、チベットのピラミッドの写真がご覧になれます↓
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