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30分で別人に!実践で一番使えるプレゼン話法【動画付き】

セール中

〜11月12日 22:00

はじめに

本書は、「プレゼン話法研修講師としてのキャリア38年の気づき」をまとめた本です。
紹介する技法は、簡単かつ即効性があり、いろんな場面に応用が利く技法です。

内容は、拙著「プレゼン・意見発表が別人のように上手くなる6つの押さえどころ」(日本実業出版社)等の見直し内容をベースに文章とイラストにYouTubeショート動画(限定公開)を加えて解説しています。
テンポよく解説していますのでスイスイお読みいただけます。

お読みいただくと、「こんな簡単なことで?」と思われるかもしれません。
ご心配なく、その効果の大きさは実践によって実感していただけます。

実は、私が行っているビジネスコミュニケーション(=ビジコミ)に関する研修で直ぐに効果が実感できる研修が「プレゼン話法の研修」です。
1日研修ですが、本人も事務局も感心するほど変わります。

この研修は定員10名までの1日研修で、次のように進行します。
①私が45分間で6つの押さえどころを解説(実践)
②事前準備のものを各自5分間でプレゼン(ビデオ撮り)
③一人15分間でのビデオ再生を通したアドバイスと意見交換
④10分間の見直し
⑤各自5分間のプレゼン
⑥ビデオの再生
  【備考】
   前述1の6つの押さえどころとは、次の6つを言います。
   ①大事なポイントを「ひと言でいえば」で3ポイントまでにまとめる
   ②テーマを言ったら大事なポイントから話す
   ③「はじめ」と「まとめ」を大事にする
   ④気持ちを目線で伝える
   ⑤視覚情報はプレゼントの心で見せる
   ⑥大事なポイントを印象づける
   各押さえどころについては、次の項目で解説しています。
   ●第1章の項目1・2と第2章の項目1・2・3・4

本書のタイトルを「30分で別人に!」としているのは、前述の6つの押さえどころをもとに事前準備をした後の次の時間を言います。(個人で行う場合)
①5分間のプレゼン(ビデオ撮り)
②15分間の振り返り及び見直し
③5分間のプレゼン(ビデオ撮り)
④ビデオの再生

ちなみに、私はこれまで「プレゼン話法の研修」を5年以上、長くて15年行った会社が10数社あります。
前述の効果は、研修で実証済みです。

なお、本書ではプレゼン・説明の対象者を相手と表現していますが、複数人の場合は聞き手と変えていただければ人数を問わずご活用いただけます。

例として紹介している言葉づかいと非言語による表現は、実際には相手や状況、内容に合わせて変えていただく必要があります。

加えて、巻末には「あがりを早く平常心にもどす方法の動画」を添付しています。
各項目完結型にしていますので、必要な項目から、あるいは必要な項目だけをお読みいただけます。

本書が、あなたのビジネス・パフォーマンスのサポーターとしてお役に立てれば幸いです。
田中義樹



第1章 言語による表現の押さえどころ

1 内容のまとめ方で大事なこと

(1)大事なポイントをまとめることの重要性

プレゼンは、その内容を相手に受け入れてもらってこそ意味を成します。
受け入れるかどうかを決めるのは相手です。
そして、相手は自分にとっての大事なポイントを早く知りたいものです。

プレゼンにおいては、内容のまとめ方がカギになります。
そこで、内容のまとめ方ですが、それには相手の立場から大事なポイントをまとめるようにします。

たとえば、
「新しい○○システムを導入することで、○○のコストを3割削減することができます」
といった感じにします。

(2)大事なポイントの表現は

大事なポイントをまとめる際には、ワンセンテンスをできるだけ短くして、その表現を印象度の高いものにします。
相手は、わかりやすく伝えてほしいのです。

たとえば、
「今回の○○器は、これまでのものよりはずいぶんと精度が高いものでして、ですから今後は、これまでよりはかなり早く○○危険域を確認することができるようになりますので、○○器に交換することによって○○コストを削減することができるということです」
を、

「今回の○○器は、現在使用中のものよりは○○精度が30パーセント高くなっております。これによって、これまでよりは○時間早く○○危険域を確認することができます。つまり、○○器に交換することによって、○○コストを1割削減することができるということです」
とすると、どうでしょう?

このように、大事なポイントのワンセンテンスを短くし、その表現を数字を使うなどして印象度の高いものにすると、伝える効果を高めることができます。

加えて、ワンセンテンスにまとめる際には、頭の中で「ひと言でいえば」でまとめるようにします。
そうすることで、よりまとめやすくなります。

(3)大事なポイントの数は

大事なポイントは3ポイントまでにします。
それは、大事なポイントが3ポイント超えると、大事なポイントとしての意味をなさなくなってしまうからです。
大事なポイントは、増えれば増えるほど訴求力が弱くなり、内容がわかりにくくなってきます。

たとえば、
「新しい○○を導入することのメリットですが、主なものとしては3点ございます。まず1点目が、…。2点目が、…。3点目が、○○です」
とするところを、

「新しい○○を導入することのメリットですが、主なものとしては5点ございます。まず1点目が、…。2点目が、…。3点目が、…。4点目が、…。5点目が、○○です」
とすると、どうでしょう?

大事なポイントを3ポイントまでにすることの効果がおわかりいただけると思います。

(4)大事なポイントをまとめることのメリット

大事なポイントをワンセンテンスにまとめることには、次のようなメリットがあります。
①自信を持って話すことができる
②自分らしさを活かした伝え方ができる
③相手の理解度・納得度を高めることができる
④質疑応答を充実させることができる

まず、「①自信を持って話すことができる」ですが、大事なポイントがワンセンテンスにまとめられるということは、話す内容がきちんと整理できいるからこそです。
それだけに、自信を持って話すことができるようになります。

次に、「②自分らしさを活かした伝え方ができる」ですが、それは大事なポイントの表現技法によって自分らしさを活かすことができるということです。

たとえば、言葉グセがマイナスに受け止められるようであれば、大事なポイントのところだけクセを入れずに話すようにします。
そうすると、マイナスに感じられたクセが気にならなくなります。
そして、徐々にそのクセが少なくなってきます。

また、声の小さいタイプの場合は大事なポイントを強く話すようにします。
そうすると、声の小さいことがマイナスに感じられなくなります。
そのうちにマイナスに感じられた部分も解消されてきます。
これらの方法については、後述します。

そして、「③相手の理解度・納得度を高めることができる」ですが、
それは大事なポイントを
「テーマを言った後」
「話のまとめの部分」
「話を転換するところ」
等で話すことによって、次のような効果を生むことができます。
・話への注目度・興味度を上げることができる
・話の筋道をハッキリさせることができる
・話の展開にメリハリがつけられる
・話の訴求力を高めることができる

さらに、「④質問応答を充実させることができる」ですが、前述に関連して、大事なポイントが印象づけられると、相手からすれば質問や意見表明がしやすくなります。
つまり、それだけ質疑応答が充実したものになるということです。

ちなみに、プレゼンは「ライブ」です。
文章のように、固定してはいません。
ですから、大事なポイントは数回聞いても邪魔にはならないものです。
むしろ、大事なポイントは何度か聞きたいはずです。

(5)内容のボリュームは

プレゼンでは、内容を効率的かつ効果的に伝えることが大事です。
相手は早く的確に内容を伝えてほしいのです。
また、相手からすると、プレゼンの内容は必要最小限のもので十分なのです。

逆に、提案者からすると、
「あれも、これも伝えたい」
といったサービス精神や、
「あれも、これも伝えないと理解してもらえないのではないか」
といった気持ちが働くものです。

しかし、それは相手にとっては迷惑な話です。
「あれもこれも聞かされる」と、かえってわからなくなってしまいす。
これでは効率がよくありません。

ただし、誤解のないように。
ここで「必要最小限のものを揃えるように」と述べているのは、一般的に多く揃えがちだからです。

また、大事なポイントを支える内容については、次の点に注意をして選ぶようにします。
①信頼度の高いものを使う
②鮮度の高いものを使う

まず、「①信頼度の高いものを使う」ですが、分析結果や事例、他者の見解や他社の取組み状況などを使う際には、信頼度の高いものを使う必要があります。

一見、理にかなっているようでも、その資料や情報が信頼できるものでなければ意味がありません。
そのためには、出所をハッキリさせておくことが大事です。

また、「②鮮度の高いものを使う」ですが、現在のようにテンポの早い社会では、鮮度が重要です。

話材集めには、人的ネットワークを広げることと、友人や知人との会話を大切にします。
こうした会話での情報は、誰もが見られるものよりは価値がありがちです。


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