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即効!実践力がつくプレゼン・説明技法の本

はじめに

ビジネスパーソンにとって、プレゼンでの説明力は必須かつ重要な能力です。

本書は、
プレゼンにおける説明でのコツを紹介する本です。

内容は、
既刊拙著「プレゼン・意見発表が別人のように上手くなる6つの押さえどころ」(日本実業出版社)等の見直し内容に、YouTubeショート動画(限定公開)とイラストを加えて紹介します。

紹介する技法は、
すぐに使えて、すぐに効果があり、いろんな場面に応用が利く技法です。
自分らしさを活かす技法です。

なお、
本書ではプレゼン・説明の対象者を相手と表現していますが、複数人の場合は聞き手と変えていただければ人数を問わずご活用いただけます。

例として紹介している言葉づかいと非言語による表現は、実際には相手や状況、内容に合わせて変えていただく必要があります。

本書が、
あなたのビジネス・サポーターとしてお役に立てれば幸いです。
田中義樹



第1章 言語による表現法

1 内容のまとめ方

(1)まずやるべきこと

内容のまとめ方としては、まず相手の立場から大事なポイントをワンセンテンスにまとめるようにします。

相手は、自分にとっての大事なポイントを早く知りたいのです。

たとえば、
「新しい○○システムを導入することで、○○のコストを3割削減することができます」
といった感じでまとめます。

(2)大事なポイントのまとめでは

大事なポイントのまとめでは、ワンセンテンスをできるだけ短く、表現は印象度の高いものにします。
相手は、わかりやすく伝えてほしいのです。

たとえば、
「今回の○○器は、これまでのものよりはずいぶんと精度が高いものでして、ですから今後は、これまでよりはかなり早く○○危険域を確認することができるようになりますので、○○器に交換することによって○○コストを削減することができるということです」
を、

「今回の○○器は、現在使用中のものより○○精度が30パーセント高くなっています。これによって、これまでよりは〇時間早く○○危険域を確認することができます。つまり、○○器に交換することによって、○○コストを1割削減することができるということです」
とすると、どうでしょう?

このように、大事なポイントのワンセンテンスを短く、表現を数字を使うなどして印象度の高いものにすると、伝える効果を高めることができます。

加えて、ワンセンテンスにまとめる際には、頭の中で「ひと言でいえば」でまとめるようにすると、よりまとめやすくなります。

(3)大事なポイントの数は

大事なポイントは、3ポイントまでにします。
それは、大事なポイントが3ポイント超えると、大事なポイントとしての意味をなさなくなってしまうからです。
大事なポイントは、増えれば増えるほど訴求力が弱くなり、内容がわかりにくくなってしまいます。

たとえば、
「新しい○○を導入することのメリットですが、
主なものとしては3点ございます。まず1点目が、…。2点目が、…。3点目が、○○です」
と、

「新しい○○を導入することのメリットですが、主なものとしては5点ございます。まず1点目が、…。2点目が、…。3点目が、…。4点目が、…。5点目が、○○です」
を比べてみると、どうでしょう?

大事なポイントを3ポイントまでにすることの効果がおわかりいただけると思います。


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