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【皆で考えよう!】ライドシェアの普及が高齢運転者による事故の件数削減の可能性になりうる件について

「○○歳が運転する車が小学生の列に突っ込み…」
このようなニュースが定期的に報道されますね。
「運転させなければいいじゃないか!」と仰る方の意見も分かりますが、そんな簡単な問題ではありません。
例えば、電車やバスなどの公共機関が家から徒歩5分圏内にあり、何不自由なく暮らせている方は、車以外の選択を取れるので、そもそも車に乗らなくてもいいかもしれませんが、この条件は稀です。
日本全国で見ると、駅まで山道を歩かなければいけない場所や距離がある場所に家がある方はごまんといます。
私の実家も山を切り崩した場所に家を建てているので、周りの道は坂道だらけです。とてもじゃないですけど、高齢者にとって何十分も毎日坂道を歩いて駅まで向かうのは厳しいです。
しかも、地方になればなるほど車は必需品です。

では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。
それは、タイトルにも書きましたが、ライドシェアの普及が解決の1つの鍵になるのではないかと考えています。

ライドシェアは過疎地でも移動が楽になり、観光地への誘致にも活躍する上に、タクシードライバーの人手不足も補えます。また、タクシーより運賃が安くなることもありますので利用者にとってもメリットがあります。
しかし、メリットがある一方、ライドシェアは、タクシードライバーの仕事を奪ってしまう可能性があるのと、運転の技術不足による危険性や盗撮など、デメリットや解決しなければいけない課題を抱えています。
また、私見ですが、普及しない最大の要因は、ライドシェアの信頼性を世論から得られていないことではないでしょうか。

課題の解決は国が法整備を進めないと改善に向かうことができませんが、普及しない要因は、実は我々の行動次第で解決できます。
それは【乗らず嫌いを克服する】ことです。
自動運転LAB.の記事によりますと、ライドシェアに乗ったことがない人はライドシェア自体に反対的な意見を持つ傾向がありますが、乗ったことのある人は賛成的な意見を持つ人が増加します。
人は、未体験のことに対し恐怖を覚えます。ただ、ライドシェアを使用していないのに、批判をして、目の前の課題から目を背けるのはおかしいのではないでしょうか。
まずは体験をして、理解を深めるところから始めるべきではないでしょうか。

突然ですが、先ほど、『目の前の課題から目を背けるのはおかしい』と書きましたが、皆さまはタクシードライバーの高齢化問題をご存じでしょうか。
国土交通省によると、2022年時点で70~74歳がドライバーの最大ボリューム層になっています。これは、ニュースでよく見かける、事故を起こしてしまう高齢者と大差ない年齢まで来ているのです。
もちろん、タクシードライバーは講習を受けられていますし、一般市民よりも技術がありますから、高齢化しているからという理由だけで、事故を起こすとは決して言いません。
ただ、それを理由に現状維持を望み、何も変えないのは危険ではないでしょうか。

今後は自動運転の普及により、そもそも人が運転しなくて良い状況になることが予想されていますが、今月、米国サンフランシスコで無人タクシーが破壊され、炎上する事件が発生してしまいました。
無人が悪いというわけではありませんが、こちらも課題がまだまだあります。

既存のタクシーなどの公共交通機関も、ライドシェアも、未来の自動運転も、それぞれ一長一短あります。
100%良いモノなんて世の中にはありません。
それぞれの良いところを持ち寄って、よりよい社会に向かって進むためには、まず我々が考えるところから始めるべきではないでしょうか。
日本は民主主義です。政治家は世論で動きます。
国民がこの課題に対して、考え、声を上げることで、事故を少しでも減らすことはできると思っています。

この記事をきっかけに、1人でも多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。

■参考

・サポカー
高齢運転者の死亡事故について

https://www.safety-support-car.go.jp/analysis/

・ベンナビ交通事故
白タクとは|禁じている法律と解禁のメリット・デメリット
~いざという時の備えに~交通事故マガジン

・自動運転LAB.
ライドシェアとは?(2024年最新版) 仕組みは?参入企業は?

・国土交通省
事業用自動車の交通事故統計の概要 (平成28年版)

https://www.mlit.go.jp/common/001191345.pdf

・TECHNOEDGE
無人の自動運転車を暴徒が破壊・放火。サンフランシスコでWaymoのロボタクシーが被害に


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