稲葉浩志と私-愛すべきボーカリスト-【推し短歌あり】
私が愛してやまないボーカリスト。それは稲葉浩志。
前回の記事で私はB'zが好きだということを書いた。
(前回の記事はこちら↓)
#推し短歌
もともと小さな頃(たぶん幼稚園の頃)から歌を歌うことが好きな私にとって、B'zとの出会いは人生に大きな変化をもたらした。その中でもボーカル兼作詞担当の稲葉浩志氏の出会いは格別であると言ってもいい。彼と出会ったことで、自分の人生観やボーカルスタイルまで変わったのだから。
今日は、皆さんの知ってる稲葉浩志像と少しかけ離れたことをお話しするかもしれない。ファン=Brotherの方はうんうんと頷くような瞬間もあるかもしれない。
とにもかくにも、自分の人生を象った存在の一人であることには間違いないので、この記事を読んでくれた貴方は私を知る=稲葉浩志氏のイチブを知ることが出来るだろう、、。
今回、noteイベント内で【推し短歌】というものがあったので、最後に一句詠ませていただこうと思う。
(今回の記事はいつにも増してかなり熱を入れたので、約7,000字余りの大作となっております。お時間に余裕を持ってお読みください(^^)(^_^;))
稲葉浩志氏の凄いところ
詳しくは彼のWikipediaを見てネ(^ ^)🔻
それでもやっぱり〜♪ 彼の凄いところ(色んな意味で)
顔がイケメン(いつの歳になっても)
スタイルが良い(デビュー時よりも今の方が筋肉ついててムキムキです)
見た目がほんとに若い(今年59歳になりました。こんなアラ還、他を見渡してもなかなかいないでしょう)
ボーカリストゆえ喉の管理がストイック(皆さんもご存知のとおり)
毎度派手な衣装を着ても、衣装負けしない美貌の持ち主(最近デビュー時より衣装の柄が派手になってきました)
頭が良い(横浜国立大学教育学部卒業:偏差値57~60)
↑小学校教員免許と高等学校教員免許(数学)を取得している
英語がめちゃくちゃ堪能(通訳なしで喋れます)
体力が人間のレベルを超えている(ライブ中のロングトーンも然り。今年のライブではスタジアム1周を走りながら歌い、3分43秒で完走しました)
↑だから肺活量もクソエグい(ライブでのブルースハープの速吹きは見物)
字が綺麗(ファンクラブの会報で毎度拝むことが出来ます)
笑顔がほんとにカワイイ、いやまじで可愛い。アラ還なのに可愛い×100
週刊誌に撮られるのはいつも愛犬との散歩姿(犬もめちゃくちゃモフモフで可愛いです)
歌う時の声はあんなにハイトーンなのに、地声がメチャクチャ低い。
ここ最近ライブで隣のギタリストの一番のファンは自分だ!!と言わんばかりに、我々にマウントをとってくる笑
故に稲葉氏は松本氏のTO(トップオタ)
↑稲葉浩志氏の字はここで拝めます。(このサラッとした感じが好きなんです。松本孝弘氏の字もとても綺麗なのでぜひ(^ ^))
↑稲葉さんの地声(なんなら隣に座っている松本氏の方が声が高いです)
中学3年生の少女をメロメロにした男。
ハイ、この「中学3年生の少女」というのは紛れもなくワタシのことです笑。
B'zを知ってからというもの、もともとイケメンに弱かった私は、ことごとく彼にハマり、当時の友人に毎日のごとく、稲葉氏のカッコ良さを伝え、怒涛のように喋りまくった。「世の中の男性の中で稲葉さんが一番カッコいいんだよ!!!」というくらいに語りまくった。
(その友人にはのちにLIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMERのDVDを見せるくらいにゴリ押しした。)
最終的に「生まれ変わるなら稲葉さんになりたい!!」とまで言ったのだけど、流石に母親に「そもそもアナタ男じゃ無いから無理でしょ。」と言われ撃沈したのだった笑。
私のボーカルスタイルを位置付けた男。
小さい頃から歌を歌うことが何より好きだったのだが、B'z及び稲葉氏に出会ったことによって、私の歌に向き合う心持ちがガラリと変わった。主に3つ。
・ボイトレに通うようになった
これが一番デカいと思う。誰に言われたわけでもないけど、無性に「もっと上手く歌えるようになりたい!!」と思う気持ちが増えた。
すぐに通えたわけじゃなかったけど、かれこれ始めて4〜5年経つ。基本、好きになった曲は歌えるようになるまで覚えたいタイプなので、沢山B'zを練習した。(ギリギリchopを始めて聴いた時はどうしたもんかとたまげた)
やはり歌を上達させたければ、他人に聴かせてアドバイスを受けるのが一番早い。
発声も以前は割と勢いに任せて歌っていたのが、今は極力少ないパワーで息をコントロールする歌い方にすることが出来た。(これが出来るようになると、少ない力で最大のパワーを出せて身体的にもかなりハイブリッドになるし、20曲以上歌ってもバテない喉になる)
通っているボイトレ教室は、年に1・2回ライブで歌える場があり、そこでも毎回力を付けさせてもらっている。(初めてのライブはB'zのStill Aliveを歌った)そこで出会えた先生は今でも私のボーカルワークに多大な影響を及ぼしている。
(ボイトレのことについてはまた別途、記事で上げようと思う)
・一曲一曲への気持ちの入れ方が変わった
稲葉氏はどんな状況でも(たとえライブ中に雨が降ろうと、雷が鳴ろうと。何歳になっても。)一曲一曲に対する歌の入れ込み方がハンパない。
バラード以外、立ち止まりながら歌うことはほぼなく、いつも動きながら全身全霊で身体を振り乱すようにパフォーマンスする。数曲にいっぺんの割合で、アリーナ・ドームの端から端まで来て歌ってくれたり、全力で走りながら歌ったりもする。もちろんその中でハイトーンボイスやシャウトもこなしたりするのだから、やはりただならぬ体力の持ち主である。
実際に歌ってみるとわかるが、稲葉氏の歌う曲は、強く太い音色のハードロックであるため、ボーカル自身がナヨナヨしまうと、曲として成立しなくなるのだ。だからこそ誰かに笑われても良いくらい、なりふり構わず振り乱して歌えた方が、圧倒的にサマになるのだ。(ロックってそんなもんだろ?)
だから私も例えカラオケであろうと、遊びであろうと、毎回全身全霊で歌い、手を抜かないようになった。
少しも手を抜かない男。それが稲葉浩志。
・喉の状態を気にするようになった
稲葉氏といえば、ストイックな程ツアー時の体調管理を徹底していることで有名である。(本人はそこまで厳格にやっているわけでは無いようだが)
20周年の時に放送されたNHKのドキュメンタリー番組で知った方も多いだろう。加湿器を何台も置く。エアコンの空気を極力入れないために、楽屋のドアの隙間にガムテープを貼る。(あれはあの時限定だったようで、今はもうやってないとのこと)夏でも鶏鍋を食べる(本人が好きで食べてる)など。
喉のケア(乾燥させない=保湿)のために、ホカホカの温かいお茶を飲んでた時は心底驚いた。(画面越しでもわかるくらい、水筒から湯気が立ってた)
だから私も稲葉氏の真似をするようになった。夏でも極力暑さで死なない限りは、温かいお茶(または白湯)を飲むようにし、出先でも水筒に入れて携帯するようになった。友人と遊びでカラオケに行く時は、ドリンクバーでジュース‥ではなく、水とお湯を3:7くらいの割合で割ったものを飲むようにしている。
また歌を歌う時も無理やり力任せに歌うのではなく、調子が悪い時は喉にダメージが出ないくらいの息の量と鼻腔共鳴を意識して歌い、ダメだなと思ったら、無理せずその日は歌わない。
歌う曲も原曲キーにこだわらず、自分に合ったキーの曲を歌う等、徹底した。(合わないキーで延々と聞かされる歌は、聞き手にとって地獄である)
ハードロックはただでさえ喉を痛めやすいので、とにかく喉にダメージを与えない!!その一心で今日も私は歌い続けている。
とにかく稲葉氏に近づきたい一心で歌い続けた結果、自分の見た目とは程遠いほど、強く太いハードロックボイスを手に入れることが出来たのである。
職場(市役所)で初めて異動になった時、異動先の歓送迎会の二次会場所がカラオケボックスだった。そこで私は自身の十八番であるイチブトゼンブを歌ったら、その次の飲み会で勝手にリクエストされてたほど、皆が驚き喜んでくれた。当時の係長・課長・室長までも唸らせることが出来たのは良い想い出である。(後で同僚さんにそのことを聞いてみたら、「その見た目でまさかそこまで歌うとは、思わなかった。」とのこと。だってライブバージョン並みにシャウトまでして歌ったんだもん)
ソロ作品で知った稲葉氏の人間性
「太陽のkomachi Angel」や「ギリギリchop」など時々ぶっ飛んだタイトルを付けることで有名な稲葉氏だが(松本氏はもう慣れているとのこと)、B'zではハツラツな元気づけてくれる歌詞や、好きな人(あなた)になかなか気持ちを伝えられない男の歌や、ファンへの感謝の歌など、さまざまな歌詞を書いている。
実は1997年からソロ活動もしており、そっちの曲や歌詞を辿っていくと、B'zとはまた違った色を色濃く見せているのである。
むしろ私はソロ作品の方が『彼の本質』に近いものだと思っている。
テレビでの明るい・激しい稲葉氏しか知らない貴方にはどう映るだろうか、、。
↓彼の内情というか心情になるんだろうけども。
まずはこの歌詞を見て欲しい。
記念すべき1stソロアルバム「マグマ」の1曲目に収録されているのだが、デビューアルバムの1曲目からとんでもないことを言っているのである。
ヒトは誰からも良い目で見られたいし、出来るならずっとそう思いたい。
何なら世の中の難しいことから逃げ出して上手く生きていたい。そうしてみんなに好かれてたい、良く思われていたい。
‥というホントは認めたくないけど、人間なら誰しもが思っているいやらしく小汚い、狡賢い感情を彼は歌っているのである。B'zでは絶対あり得ない歌詞を彼はこのアルバムで堂々とやってのけたのである。
ちなみに上記の歌詞はAメロの歌詞であり、そこからすぐにサビに突入する。サビで彼が何を歌っているのかは、あなたの目でご覧あれ。
*この「マグマ」というソロアルバム。B'zのアルバムも含めて一番と言っていいほど、かなりのスルメアルバムであり、こんな感じのテンションの曲が続いていく。途中激しめなリフの曲とかもあったりするが、(その曲は「灼熱の人」ということにしておく)基本内省的な歌詞の曲が続くので、初めて稲葉氏のソロを聴く方は、ある程度の覚悟(笑)を持って聴いていただくことをおすすめする。
※くれぐれもB'zの延長だろ?的な気持ちで聴くと、途中でかなり落ち込むと思うので、生半可な気持ちで聴かないように。まぁ最後は聴き手それぞれのニュアンス次第だと思うけど。
ちなみにもう1曲。同アルバム内の歌の中に、当時中学生の私が聞いてアマリニモ‥そのあまりにも驚いた歌詞があった。
読んだ瞬間「ええぇ!!こんなこと歌っていいの!!」と私のアタマはひっくり返りそうになった。なんてたってこの「愛なき道」という曲は、とんでもないカミングアウトソングだったのだから。(上記の歌詞は1番のA・Bメロに当たる)
お互い愛し合う人がいて、良い風に暮らしてたはずだったのに、実は全然幸せじゃなく、むしろ『僕』は『休めってことだろう』と思わせるほどに、心が疲弊していたのだから。
この歌詞を読んでいる時、実は稲葉氏も我々と同じように「誰にも見せたくないドロドロした気持ち」を持っていて、それはある意味普遍的で当たり前な気持ちで良いのではないか。と当時の私はそう感じた。
何もかもが素晴らしくて聖人君子のような稲葉氏。でも実はどんな人間もそんなことはなくて、みな当たり前のように綺麗な気持ちや、汚い気持ちを抱えて生きているのではないかと。そんなような気がするのだ。
この「愛なき道」、主人公の『僕』はサビの歌詞である決心をする。
その決心は見るものを晴れやかな気持ちにさせるかもしれないし、「どうなるだろう?」と先行きの見えない不安を纏わせるものになるかもしれない。
貴方にはどう見えるだろうか。ぜひラストまで読んでいただいて、友人と語り合って欲しい。
アルバムのラストから2番目を飾る曲。愛なき道を辿る『僕』の行き先とは‥
(2023年2月1日・2日に開催されたソロライブ、Koshi Inaba LIVE 2023 〜en3.5〜の1曲目に歌われたのだが、当時の職場の環境と自分の気持ちに置き換えて聴いた私は泣いていた。そのくらい想い出深い曲だったりする)
ちなみに同アルバム5曲目に収録されている「眠れないのは誰のせい」も、かなりの憂鬱ソングなので、ぜひ聴いていただくことをオススメする。
この曲をライブで歌い上げる稲葉氏はかなり色っぽい。
弱い醜い気持ちもカッコつけないで、ありのまま堂々と書く。
それが稲葉浩志。
暗い曲ばかりかと思えば、その後は割りと明るい方向にも立ち返って、こんなことも歌っている。近年は割とその傾向があるかもしれない。
この曲のタイトルのBANTAMというのは、ボクシング等の格闘技の階級のことであり、「小さな」という意味を持つ。今年にリリースされた曲なので、稲葉氏が58歳の時に書いた歌詞になる。
この歌詞を読むと、還暦近い歳になっても若者のように上を目指している。でも届かなくて歯痒い。そんなマインドを今でも持ち続けている歌であるのだ。
25歳の私でも世代を超えてストレートに響いた。そんな歌詞であった。
実は稲葉氏も我々と同じ位置で寄り添ってくれている
いかがだっただろうか。この記事と読む前と後で稲葉氏の印象がだいぶ変わったのではなかろうか。
他にも元気づけてくれる歌や、相手を愛しく思うあまり自分自身が情けなくなってしまう歌、許されぬ恋の間で苛まれている歌(実はこういうのが結構好きだったりする。「波」とか「水平線」とか「この手をとって走り出して」とか「Cross Creek」とか)、など沢山の心情を歌った歌がある。
そこで思ったのは、(悪い意味で一切言わないが)稲葉氏は、我々と大差ない(トクベツ的でもない)普遍的な心情・精神を持った一人の人間ではないかということだ。
それは彼が生まれ育った津山(岡山県にある市の一つ。彼の生まれ故郷である。)の町並みがそうさせてくれたのかもしれないし、元々ボーカリストになろうと思って歌い始めた訳じゃない彼のマインドがそうさせているのかもしれない。
スターというのは、一度頂点に立ったらそこで満足して傲慢になったり、前に歩むのを辞めたりするのではなかろうか。
しかし、稲葉氏は違う。
どんなに上を行っても止めることなく、まだまだだと認め謙虚な気持ちで階段を登っていく。
自らが光って輝くスターになっているのではなく、ファン全員の光に照らされて輝くことができる。そんなあまりにも謙虚な気持ちを抱いている男なのだ。
だからこそ何処ぞのヴィジュアル系バンドのような(言い方荒くてごめんなさい💦)取って付けたような飾りっぽい歌詞は一切書かず、どんな時でも世代を超え我々と同じ目線で寄り添ってくれる歌詞を書き続けるのだ。
最後に‥【推し短歌】です
お待ちかねのnoteイベント内の【推し短歌】を、一句詠ませていただこうと思う。
(ごめんなさい。もう一句出来てしまったので、二句とも詠ませていただきます!💦)
もう一句↓
最初の句はB'zのとある歌詞から引用させていただいた。(分かった方はぜひコメント欄でこっそり教えてほしい)
次の句は彼の名前にも使われている、「志」という漢字をどうしても使いたかったので、ここで入れさせてもらった。
さて稲葉氏の話もこれで終わりである。
これからも、この先も彼は彼らしく進み、また私たちを照らしてくれるのだろう。と思うと、やはりファンはやめられないし、自分も負けてはいられない。
私の命が尽きるその日まで、人生の側で歌い続けてほしい。
こんなに彼は素晴らしいけど、やはり冒頭の彼の凄いところも全部含めた上で、非常に愛しい気持ちになってしまうのだ。(※自分の親よりも遥かに年上の男性です)
もし稲葉氏をどのくらい好きか?と聞かれたら、以下のように答えることにしている。
「彼を可愛いと思うくらいには、好きです」と。
推しボーカリスト、稲葉浩志。最高。
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