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資格は取れば良いってもんじゃない

使わないなら時間と労力の無駄

私は社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格以外にも資格を取得している。

その資格は全て福祉関連であり、精神科病院に勤めていた時、その部署で必要な知識を学ぼうと資格取得したという感じ。

なので、その部署を離れたら、あまり活用先がない資格もちらほらある。

例えば介護支援専門員(ケアマネジャー)。
高齢分野に従事していなければ使わない。


なお、福祉の業界は、実務経験で取得できる資格がいくつもある。
私もそれで取得してきた資格が4つ程あるが、やっと活かせるのが、今の勤務先。

それまで取得しても、算定要件に入らない部署に属していたり、そもそもその資格で勤務させてもらえなかったりした。

なので、転職したのは正解だったと思う。


やりたくない理由も色々。

高齢分野からだいぶ遅れて、障害福祉分野にも相談支援専門員という職種が出来た。
サービスを利用するために計画を立てるという点は一緒。

精神科病院に勤め始めた時は、まだ相談支援専門員という職種は存在していなかった。
私は、いずれ障害福祉分野でも、ケアマネジャー同様の資格が出てくるだろうとおぼろげながらに思っていた。

そうしたら、約7年後にその職種が確立した。

いずれその資格で仕事をしようと思って研修も修了していたが、辞めた。

理由は3つ。

1.単価が低い。= 給料が低い。

報酬が給料に直結する。
担当する件数が100件くらいで1人分の給料が出せる感じ。

担当件数を増やすほど、給料は上がるが、その分業務も増える。
業務の質と量のバランスが難しくなる。


2.利用者との関りが偏る。

関わる利用者とは頻繁に連絡を取るが、安定?した利用者ほど、関りも少なく、情報も少なかったりする。
担当する相手が、成人しているか、18歳未満なのかでも、関わりに差が出る。
18歳未満だと本人だけではなく、保護者、学校、利用する事業所など、関係者が多い。連絡調整が増えるから必然と関わりも多くなるし、業務が増える。

成人していれば、本人と面談するだけでも良かったりする(もちろん状態による)。


3.業務のグレーゾーンが多い。

相談支援専門員は、サービスを利用するにあたり計画書を作成して行政に提出し、定期的に面談をすることが主な業務。

それをするために、関係者との連絡調整、本人との関係づくりなども含まれる。
私の住んでいる地域だけなのか分からないが、その業務以外の事も依頼されることがざらにある。

例えば、利用者の通院に同行し、主治医への状況説明をする。なんなら送迎も行う。
保護者の訴えを傾聴する。
行政手続きの方法を同行支援するなどなど。

細かい業務を言えばキリがない。

それもこれも、障害福祉サービスの隙間のサービスがないのが問題だと思う。


それで疲弊して、退く相談支援専門員を何人も見てきた。
なので、私は辞めた。


資格は活かせて初めて自分の為、人の為になる。
とりあえず、の資格取得はお勧めしない。

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