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物語が好きなあなたにマーダーミステリーを体験してほしい

ミステリ好き・小説好きのみなさま、はじめまして。
読書とマーダーミステリーにハマっている「かんざき」と申します。

マーダミステリーって聞いたことありますか?
まずはマーダーミステリーについて、イラストでざっくりと説明します。

こんな感じのゲームです。
なんとなくでもご理解いただけたら幸いです。


マーダーミステリーに近接するジャンルのエンタメとして、

・ミステリ(小説、映画、ドラマ)
・TRPG
・謎解き
・人狼

などが挙げられます。

マダミスとミステリ以外は経験ないんすけどね…

で、
わたしは物語(ミステリ、小説、映画など)が好きな方にマーダーミステリーを遊んでいただきたいと思っています。

そう、あなたのことです。

なんで?

マーダーミステリーは鑑賞するのではなく、体験する物語。
物語をこれまでとは違う観点で楽しんでほしいからです。

マーダーミステリーとミステリの違い

「マーダーミステリー」と「ミステリ」。
同じ「ミステリ」という言葉を使っていても、エンタメとしての性質はけっこう異なります。

ミステリとマーダーミステリーの決定的な違い、ひとつ目は「ゲーム中の視点」です。

ミステリを楽しむとき、あなたは第三者です。
読者や視聴者として物語の進行や登場人物の言動を俯瞰しています。
推理に必要な情報はすべて開示され、推理ゲームに対するフェアネスが保たれています。

読者としてミステリを楽しむ至福のひととき

マーダーミステリーを楽しむとき、あなたは事件の当事者として物語に参加します。

当事者として物語に参加

視点はあなたが担当する一人のキャラクターに固定されます。
第三者の視点ではないため、推理に必要な情報がすべてあなたに開示されるわけではありません。

ゲームの展開によっては核心的な情報は特定のプレイヤーだけが知っている、なんて状況もあり得ます。
マーダーミステリーではプレイヤー間に情報の不均衡が生じるのです。

多くの情報より核心に迫る情報を

事件解決のため情報の不均衡を解消していくのか、あるいは自らの目標達成のため意図的に不均衡な状態を加速させるのか。
どんな選択をしてゲームを進めるのかは、担当するキャラの立場で異なってきます。

ミステリとマーダーミステリーの違い、二つ目は「他プレイヤーとの対話」です。

ほぼすべての登場人物がなにかしらの秘密を抱えているマーダーミステリーにおいて「誰と協力するのか」は重要な要素です。

自らの秘密は守りつつ、事件の解決や個人目標の達成を目指さなくてはなりません。

あなたは対話を通じて信頼できるキャラクターを見つけ出し、情報を共有していく必要があります。

しかし、他プレイヤーの個人目標が「あなたの秘密を知ること」という場合もあります。
信頼を得るために自らの情報を開示することは重要ですが、協力者の見定めは慎重に行ってください。

あなたが犯人役になった場合を考えてみましょう。

犯人役、か…

犯人役のあなたにとってプレイヤー間の情報の不均衡は生命線。
重要な情報はできるだけ自身で抱えておき、他プレイヤ―には虚実ない混ぜにした情報を流すことが大事になるでしょう。

犯人役になると自然と「秘匿」や「沈黙」が基本スタンスになってしまいがちです。(私だけでしょうか…)

が、
犯人役こそ、対話を通してゲームを動かしていく必要があるのかもしれません。


マーダーミステリーは当事者として現場に立ち、他プレイヤーと対話する「参加するミステリ」です。
きっと小説や映画といった「鑑賞するミステリ」とは異なる物語体験となることでしょう。

ミステリ(とか小説が)お好きな方に、ぜひこのおもしろさを味わっていただきたいです。

いやいや、当事者として体験するとかいってもロールプレイなんて無理よ?演技なんてできないし…

大丈夫です。
心配無用です。
なぜなら演技は必須じゃないからです。

大丈夫とか言っといてRPの重要度が高めとは?

ここでいうRP(ロールプレイ)は「キャラクターになりきって演じる」という意味ではありません。
「キャラクターに与えられた設定を理解して行動する」という意味です。

例えば、
あるキャラクターの設定書を読んでみると、こんなことが書かれていました。


キャラクター設定書 「レオン」30歳

この適当設定は「インファナル・アフェア」「ディパーテッド」を元ネタにしました。

きみは潜入捜査官だ。
特殊任務のため5年前からこのマフィア組織に入り込んでいる。

きみの明晰な頭脳と優れた判断力は組織のボスからも一目置かれている。
人心掌握術と交渉術の巧さもあり、いまでは幹部から直接仕事を任せられるほどの地位に至った。

組織に潜入してからの捜査は順調に進んでいた。
もう少しで大きな犯罪の証拠を掴める。
マフィア同士の横の繋がりも断って町の浄化ができる。

そう思っていた矢先に起きた先日の事件。
別のマフィア組織との取引きが警察の介入によって失敗したことは、きみにとっても予想外の出来事だった。

本来なら万全の準備をして”もっと大きな仕事”の時に組織を崩すつもりでいたのだが…。

情報が警察に漏れている。
あれ以来、組織内の相互監視の目が強くなった。
警察への内通者を見つけることにやっきになっている。

いずれきみにも疑いの目が向くだろう。
特にきみの活躍を疎ましく思っている組織員の「ジェイク」には気をつけなければ。

折をみて組織を離れる必要があるが、その前に任務を果たさなくてはならない。

組織を壊滅させるための情報を警察本部に流す
”マネーロンダリング”、”武器密売”の証拠を掴めば組織に大打撃を与えることができる。
長い年月の果てに命がけで掴んだチャンスを逃すわけにはいかない。

組織の資金情報はボスの片腕の「ビックス」が管理している。
やつの部屋を”捜索”して”機密情報”を入手しなくてはならない。

武器密売については「ウェッジ」が持っている”組織用の連絡端末”に情報が残っているはずだ。

各情報を入手した後、自分が持っている”特殊な通信機”を使用すれば秘密裏に警察に情報を送信できる。
あるいは組織から抜け出した後、直接本部に情報を届けてもいい。

きみの気がかりは任務だけではなく、先の取引を失敗に導いた人物だ。
きみ以外にも組織の裏切り者がいるのだろう。

場合によっては協力すべきだろうか…。
だが、敵の敵は味方とは限らない。
用心に越したことはないだろう。

個別ミッション
・組織から無事に脱出する(投票フェイズで自分が拘束されない):5点
・マネーロンダリングの証拠を警察に流す:10点
・武器密売の証拠を警察に流す:10点
・自分以外の組織の裏切り者を特定する:5点


設定がミステリでもないしマーダー的要素もないことはご容赦ください。

で、
こんな”切れ者キャラ”を演じるのは難しいですよね。

なので、プレイヤーとしては設定書に記されている「このキャラがとりたい行動や気にかけていること」に沿って動いていくことにします。

今回の例でいうと設定書内の太字で記されている部分がそれに該当します。

①「ジェイク」というキャラの動きに注意する。
②「ビックス」と「ウェッジ」から重要な情報を奪う。
③情報を入手したら”特殊な通信機”を使用する。もしくは組織を脱出する。(投票フェイズで拘束されないことが条件)
④「自分以外の組織の裏切り者」の情報を集める。

①~④を念頭に行動していけば、自然とこのキャラっぽい動きになるでしょう。
特に④は組織の一員として自然なムーブなので、これを隠れ蓑にしながら、いかに②を達成するか考えていくのがカギになりそうです。

RPはこんな感じでいいと思います。
…たぶん。

もちろん、RPを楽しみたい方は役になりきっての演技も全然OK。
むしろ大歓迎!
ぜひ世界観を盛り上げて同卓者の体験価値を高めてあげてください。

ストーリーと感想戦を楽しめれば120点

知ったかぶりでいろいろ話をして参りました。
ともあれ、あなたがマーダーミステリーを介していつもと違った視点でミステリを楽しんでいただければ嬉しいです。

「ストーリーを楽しむ」という点はマーダーミステリーもミステリも相違ありません。
RPもストーリーをより楽しむためのものです。

そして、マーダーミステリーを遊んだ後は楽しい楽しい感想戦があなたを待っています。

一緒に遊んだプレイヤー同士がゲーム内容を振り返る感想戦。

これがねー、ホンット楽しいんですわ。
ミステリ小説の読後感とは違った種類の楽しさです。

あなたが人見知りでも心配なし。
だって話題は今さっきみんなで遊んだゲームのことなんですから。

感想戦はマダミス本編に匹敵するほどの熱量です

RPがうまくいかなくても、
推理が外れても、
犯人だとバレてしまっても、
気にしない!!

ストーリーと感想戦が楽しめればそれで良し!
きっとあなたも「またマダミスやりてぇ!」ってなると思いますよ。

わたしみたいに。

・最後に告知。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
名古屋近郊でマダミス難民となっております、「かんざき」です。

今後、ツイプラ、ジモティー、こくちーず、などの媒体でマーダーミステリー会開催も呼びかけていくつもりです。

各プラットフォームで「マーダーミステリー 名古屋」といったキーワードで検索してくだされば引っかかると思います。

ご興味あってご都合つく方はぜひ一緒に遊んでください。
何卒よしなに。

それでは。

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読んでくださってありがとうございました。 とても嬉しいです。