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どうしようもないバレエをどうにかしようとした私の暗中模索の歴史

オンラインレッスン・在宅バレエ部やモーニングルーティンをやっていると、やたらとこの辺りの記憶が蘇る。

私がどんな方に、バレエやジャイロキネシスをお伝えしたいかという話です。
インスタに書いていた長いやつを掘り起こしながら。


私が楽しい趣味バレエから教室を変えしっかりバレエを習い出したのは色々偶然が重なったご縁もあって11歳。
そのときすでに身長は160cm近くあったし体重も増えて身体つきも変わっていました。

そこで人生で初めてバレエの常識を知りました。
バレエ用語(タンデュって何?)
バレエ作品(白鳥の湖しか知らない)
ポアントはリボン結びにしない(えーかわいくないじゃん!)とか。

このレベル。

バレエは踊り。しかわかってなかった笑
教室では年的にはお姉さんなのにダントツ下手くそ。

ピンクや水色のかわいくて淡いレオタードも嫌すぎて現実直視できない笑 肉っぽい体がより太く見えるんだもん。

とにかくどうにかして上手になりたくて、糸口が知りたくて、高校生くらいの時は近くでやる解剖学系や身体感覚系のWSと聞けばとりあえず行きました。
そういえば拗らせた宗教みたいなやつもあったわ!あれは怖かった笑


山形の田舎ではWSの種類も無いので色々本を集めたりして、いろんな流派?の考え方をふむふむと眺めてました。

で、特に面白くて引き込まれたのが「胴体力」を提唱している伊藤昇さんの本やメソッド。
伊藤昇さんは運動能力の高さは胴体を充分に使えるかどうかにかかっており、人間の運動能力の源となっているのは胴体力であるということを伝えてらした武道家です。

①伸ばす・縮める
②丸める・反る
③捻る

をトレーニングの軸として据えていて、「腕も胴体から出ている。相手の腕がいくら太くても、こちらの胴体の方が太いでしょ」ってことを言っていた方。
後で知ったことですが、坂東玉三郎さんのトレーナーもされていた方です。

これが、目から鱗。
つま先、膝伸ばす、肘が落ちないとか、ボディから遠いところに意識が持っていかれて力で固めないと何にもできなかったのが、胴体がコントロール出来ると動きに流れが生まれる!と気づきます。
この人に習ってみたい!と思ったんですが既にお亡くなりになっていて。


本にあったエクササイズを色々試したり、憧れのダンサー・アスリート・街ゆく人・動物・色んな人たちの身体の使い方を観察したりして試行錯誤の毎日でした。
でも急には上手にならない。
不安から過呼吸になったりしてました。

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そんな中勢いでダンス+都会=NYということで初海外のくせに無謀にも1年留学を決め(途中でさらに延長する)、そこで出会ったのがジャイロキネシスです。

ジャイロキネシスはスクールのクラスにあったから受けてただけで、最初はただのリラックスタイムでした。休憩時間。

何回か受けてみて、これは、あの伊藤昇さんの本にあったこととかなり近しいことをメインにした方法なのでは?!と気づきます。

ジャイロキネシス ・ジャイロトニックの柱は
①arch (反らす)
②curl (丸める)
③spiral (螺旋状に動かす、捻る)

誰かー!これのやり方教えてくれ!!と湧き上がる興奮を抑えきれずにいたら、奇跡的にスクールで教えてくださってる先生にお世話になって指導ライセンスが取れることがわかり、即決。


そこから毎日、頭から電球でっぱなし。
💡💡💡


頭と身体の色んなパズルがガッとはまって、どんどん絵が見えてくる。
バレエの先生の話、WSや本の知識、日常観察してきた色んな国の人や動物の身体の動かし方なんかが、急に実感を伴った感じ。

マスタートレーナーは厳しくて、コース中何度「You know what I'm saying?」って氷の表情で言われたかわからない(同じ時期受けてた方はそれが怖くて泣いてた)。
それでも、自分一人でやってたバラッバラなピースの試行錯誤が、トレーナーや友人に助けられて絵になるのは嬉しすぎた!




自分の身体がポンコツじゃなくて、心地よく動かせることに疑心暗鬼ながらコースが修了。
ライセンスコース中は休んでた、スクールのバレエクラスに復帰した初日、


突然、今まで直視したくないから力入れてた眉間がびよーんと開いて、踊るのが楽しくて仕方ないっ!てテンションが振り切れて、なんでもないただの平日朝のバレエクラスで楽しすぎて涙ぐみました笑


動くことで精一杯で自分には露ほどもなかった、表現としての踊りのドアもこの日にあったと思います。

ずーっと同じクラス受けてたアメリカ人の名前も知らない方に「あなたのダンス変わった」って急に声かけられて、なんかずーっとあったモヤが晴れました。

20歳でした。

他の人と比べて上手、じゃなくて、自分比で成長したことを自分と誰かと共有できるって素敵なことです。

自分でもどうなりたかったかわからなかったような日々が急に晴れ、自信がなさすぎて私の底に埋もれていた「舞台に立ちたい」というカケラが見えて、劇団四季に入団するのは22歳の時です。


この一連の模索で見たもの得たものはずっと私の中にあって、対面でのクラスでもオンラインレッスン・在宅バレエ部やモーニングルーティンでも、私のような方の役に立てたらいいなという思いがとても強くあります。

バレエを習い始めたのが遅くて悩んでいる。

これから始めたいけど、不安がある。

日常生活、自分の身体が思うように動かせない。

色々考えているのにうまくいかない。

常に身体が不調で嫌になりそう。

なんでこんなに体固いの?

自信が持てない。

なんでもいいから上手くなりたい。

全部私が思っていたことです。
今でもふいに顔を出すものもありますけども。
同じように感じる方、抱えている方、少しでもシェアできたら、私の暗中模索辞典の中から、新しく得た方法から、何かしら役に立つヒントが出てくるかなと思うんです。

バレエのことが知りたくての模索でしたが、スポーツ、歌、日常動作などに共通してることがたくさんあって、どれも地続きだということも声を大にして言いたい!

今後も続けていくオンラインレッスンや対面でのクラス、お気軽にとは言いませんがお悩みがあれば是非こっそりでも教えてください!
お役に立ちたい!という思いで、より良いクラスを作っていけると確信しています。







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