今になって刺さることもある
30年そこそこしか生きてないけど、人生の節目の度に昔聴いた曲が沁みる。
特に何にも怖いものなんてなかった時は良くわかってなかったVOCALOID曲とか。
今回はそんな話。
パッパラパーから就活生になった時の話
最近ふとしたキッカケで『Hello,Worker』を久々に聞いた。
この曲を初めて聴いた時は多分19か20の時。
就活なんて言葉なんて知らない、天下無敵なアホ大学生だった。
毎日適当に授業を受けて、バイトして、趣味に没頭して、遊んで…
寓話のキリギリスみたいな楽しい日々を謳歌してた。
人生に暗さなんて多分何にもなかった。
だから『Hello,Worker』を聴いた時に「ニコ動のランキングに載ってるなんかイイ曲」ってイメージだけしかなかった。
次にこの曲をちゃんと聴く時になるのは、そこから1.2年後の就活真っ最中の時。
なりたいものなんて無かったし、将来の夢なんてなかった。
だから準備なんてものも殆どしてなかった…
とりあえず「卒業したあとには、何者かにならなきゃいけない」という世間の意見に突き動かされて、何者かになろうと必死だった。
でも、準備も未来へのやる気も、大した学歴もないやつに世間は厳しくて、神でも教祖でもないのに毎日頼んでもない沢山のお祈りをされて参っていた。
そんな時に、そんな想いを代弁してくれているようなこの曲をふとニコ動で聴いた時、めちゃくちゃ心に刺さったし、だから何者かになれるまで頑張ろうと思った。
まだここで生きているけど
そんなわけで、何者かになるために、適当な嘘をついて入った会社はヤベーブラック企業で、物理的に死にそうになって退職した。
その後は幽霊みたいに色んなバイトをするフリーターやって、フラフラ生きてた。
「生きてる意味あんのか?」って人間暇だと考える。だから、もう一回本当にやりたい事を考えて、今の会社に入ることにした。
この時は多分25歳とか。
今の会社もコレまたヤバいとこで、社長はガンガン無茶苦茶な仕事を降ってくるし、何もかも誰かが解決しなきゃいけなことが多すぎて、会社で暮らしてる状況もかなりある。
まぁ、比喩表現なしで5年くらいで命を燃やし尽くすつもりだったので、やってやろうとおもってた。
それから色々あって、30歳を過ぎた。
びっくりする事にまだ生きてる。
相変わらず社長の無茶苦茶は健在で、この春新しい場所に旅立つ事になりそうだ…
そんな折に『むかしむかしのきょうのぼく』という曲を最近よく聴く。
この曲も大学生の時に初めて聴いた曲。
当時は立ち読みしてたヤンジャンのマンガタイアップ曲って認識だった。
ブラック企業時代にもう一度この曲にであってから、色んな絶望と地獄みたいな日々の中で、それでも生きてこうって思えるようになったのは、この曲のおかげだと思ってる。
あの時、本当に死にかけて幽霊みたいだった自分にも、
5年で燃え尽きてしまおうと思ってた自分にも、
一旦バイバイして、明日をやってこうって、とりあえずは思える曲。
そんなわけで、今もこの曲を聴いて、まだ5年くらいは無茶苦茶やって生きてこうと考えてる。
朝になったら、違うことを思うかもしれないけど。