taizen

仏教僧侶です

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最近の記事

野天がよろし

高知市へ行くとこんな光景がある。高知城下でおやじ達が将棋を打っているのだ。昔かららしく、名物だそうだ。いやー気持ちよさそうだ。将棋が打てるなら是非打ちたい。 将棋好きは、高知で将棋を、打ってくるだけでも、良い旅になると思う。 喫茶店も多く、コーヒー飲んで将棋を打ったって。

    • マイルールを持つということ

      お彼岸の修行で昨日は布施について書きました。今日は持戒についてです。 持戒とは、戒をたもつと書いています。戒とは、いましめですから所謂ルールのようなものです。世間一般のルールもありますが、マイルールというのもあります。皆さんのマイルールは何でしょうか? 私のマイルールは面倒くさいと言わないということです。このルールを作ったのもここ何ヶ月かです。結構面倒くさがりやの私なのですが、その言葉と共に気持ちも面倒くさくなると、物事が全て後ろ向きになります。仏教ではご縁を大切にすると

      • 心の安穏について考える期間

        お彼岸が始まりました。仏道の修行期間ということで良いことをどんどんして行こうと考えました。 さて良い事の一つに布施という項目があります。 その中にも3つあり、物やお金を与える財施、法を説いたり、お経をあげる法施、人々の心から恐れる気持ちを無くす無畏施の3つです。 修行の功徳としては、無畏施が一番高く、財施が一番低いと言われています。 人の心から恐れる気持ちを無くす施しとは何でしょうか? 人が心に恐れを抱いている時は、「〜されたらどうしよう。〜なったらどうしよう」という

        • アップデートじゃなくチェンジ

          便利な世の中で人間らしさを追求しながら生活している今日この頃。 例えば掃除。今は掃除に費やす時間は随分と減っていると思います。エアコンも自動で掃除してくれるし、ロボット掃除機が床は綺麗にしてくれる。洗剤も良いのがありチャッチャッチャで綺麗になります。 お釈迦様の弟子で周利槃特(しゅりはんどく)という人は、なかなか覚えたり勉強する事が苦手で他の弟子からバカにされていたが、お釈迦様は彼にホウキを一本持たせて、これで毎日周りの掃除を命じました。それを何十年と続けたら、心の塵を払

        野天がよろし

          これからの人間社会について考えてみた

          お盆が近くなってきました。今年もまた、精霊送りは中止となり、精霊棚のお供物なんかは、全てゴミの日に出すことに。なんとも言えない気持ちです。 ゴミという表現に良いイメージは無いし、取るに足らない存在という意味にしか取れません。ゴミ人間とか聞きますけど、えげつない表現だなーと思います。 あと、クズとか、カスとか、下品な表現は結構あります。 無駄を減らすという傾向と合理的な社会の形成は、精神的な部分をどう捉えていくのかというのは、非常に関心のある所です。人間の存在意義とか生き方

          これからの人間社会について考えてみた

          欲しいモノを手に入れるには

          自分が欲しい物を手に入れるためには、必ず何かを手放さなければならない、という基本があります。 簡単に言えば、お金で買える物があれば、お金を払うという手放す行為がうまれます。しかしながら、お金で買えないものもあります。自由、価値観、才能、見識、経験、人徳など自分自身の中身に備わるものは、お金では買えません。 これらも自分の持っているものを手放すことで手に入れることができます。 それは、自分の固定的な考えとか、プライドとか、都合だとか、怠け心だとかそういう変わらない自分を手

          欲しいモノを手に入れるには

          活かすことを考える

          コロナウイルスが、ブータン国でも流行して個人防護用品が不足しているということで、お寺のご信徒手縫いのマスクを100枚と不織布のマスクをお送り致しました。  ブータン国へは2010年に岡山市で使わなくなった救急車をお寺で購入し、メンテナンスをして寄贈したご縁からです。ブータン国で第一号の救急車として今も活躍しているということです。  ご信徒の手縫いのマスクは色んな柄があり、お洒落な物が多いです。ブータンの方のお顔は、日本人に近いですし、特に女性には喜ばれるのではないかな、と

          活かすことを考える

          後悔を貯めず経験を貯めたい

          先日ご信徒の方々と共にお寺の掃除を行いました。 またお寺がきれいになり、気持ちの良いお盆を迎えることができます。有難いことです。 塵も積もれば山となるという言葉があるように、無人の家でも塵や埃は溜まっていきます。こういうところでも諸行無常を感じます。 そして、私達の過去も刻一刻と積もっています。人は常に感情と理性の両輪で生活していますが、人によって感情的であったり理論的であったりしますが、その時その時の自分の行動が良き経験として活きてくれば、人生というのは良い方向に行く

          後悔を貯めず経験を貯めたい

          知らぬが仏

          「知らぬが仏」という言葉があります。今の時代非常に貴重な言葉だと思います。              インターネットとスマートフォンの普及で情報はいくらでも入ってきます。それ故に、悩んだり怒ったり苦しんだりしている人が大勢います。     コロナウイルスに関しても色んな情報が飛び交い、人々を不安にさせ、またワクチンにも色んな情報が飛びまた、不安にさせ、と情報過多故に遅々として社会がプラスの方向に進まないというそんな気もします。   情報の嵐に吹かれて、自分の足元

          知らぬが仏