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アップデートじゃなくチェンジ


便利な世の中で人間らしさを追求しながら生活している今日この頃。

例えば掃除。今は掃除に費やす時間は随分と減っていると思います。エアコンも自動で掃除してくれるし、ロボット掃除機が床は綺麗にしてくれる。洗剤も良いのがありチャッチャッチャで綺麗になります。

お釈迦様の弟子で周利槃特(しゅりはんどく)という人は、なかなか覚えたり勉強する事が苦手で他の弟子からバカにされていたが、お釈迦様は彼にホウキを一本持たせて、これで毎日周りの掃除を命じました。それを何十年と続けたら、心の塵を払い、心の垢を除き悟りが開けるようになったというお話があります。

掃除もただ綺麗にすることだけが目的になれば、便利な機械やロボットで事足りますが、自分の心を綺麗にする事が目的であれば、自分の手で掃除をする意味があります。同じ掃除でも人間らしさは追求できるということです。

最近言われる、自分もアップデートしていこうなんていう言葉。流行に追いつこうみたいなことや、情報を入れて知識や技術を身につけるみたいな表現ですが、それならコンピュータで事足ります。

仏教的には「自分をチェンジしよう」です。今の自分から、色んな経験を通して心を変えていく、アップデートではなく、自分の心が仏様の教えによって変わることが仏教では最大の功徳と言われています。

この違い分かります?

仏教はどこまでも人間らしさを追求している素晴らしい教えだと感じます。アップデートよりチェンジ!
そうすれば人間らしさを保ちながら生きていけると思います。

写真は「種をまく人」

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