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スウェーデン留学記#56 Ven島への遠足

ルンド在学中に知り合った日本人の友達から、日本が大好きな「日本愛好会」なるものがルンド大学に存在し、数多くのスウェーデン人が所属していることを教えてもらった。彼らは週に一回会合を行い、ルンド大学に交換留学などで来ている日本人と交流することで、日本語や日本文化を教えてもらったり、逆にスウェーデン語を教えたりする。日本人の友達ができたことで、私もその会合に参加するようになり、スウェーデン人の友達が増えた。

ルンド大学への交換留学もそろそろ終わりが見えてきた5月頃、その日本愛好会のメンバーで遠足に行こうという話になった。行先としてスウェーデン人たちが提案したのがVen島(ヴェン島)という、スウェーデンとデンマークの間にあるエーレスンド海峡に位置する小さい島だ。夏は特に人気の観光地となるらしい。

島へはLandskronaからフェリーに乗って行くことができる。島が近づいてくると美しい港が現れた。島には400人ほどの住民がいるらしく、赤や白の家々が見える。

島はレンタル自転車で回るのがオススメだそうだ。私達は着いてまずレンタル自転車屋に向かった。そして借りた自転車で、延々と広がる牧草地や野原の中に敷かれたサイクリングロードを走った。

サイクリングロード

島にはティコブラーエ博物館がある。ティコブラーエは16世紀にスコーネ地方に生まれた天文学者で、このヴェン島に城と天文台を備えた研究センターを立ち上げ、運営したという。博物館では彼の研究に関する展示を見ることができた。

島の南には岬があり、海に向かって切り立った崖の上に立ち、海を眺めることができる。5月の心地よい風に吹かれていると時間を忘れて癒される。

島の北側にはビーチがあり、水は冷たかったものの、私たちはしばし足を入れてみてはしゃいだり、岩に腰を下ろして休憩を取ったりした。

ビーチ

途中ランチタイムもとりながら、1日かけて島を一周した。自転車を返すとすぐ近くにはHvens Glassfabrikというアイスクリーム屋さんがあり、美味しいアイスクリームに疲れも吹き飛んだ。
長閑な時間を満喫するにはVen島はオススメスポットである。

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