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我思う、故に我あり

我思う、故に我あり
-cogito, ergo sum-(デカルト)

1.「晦」

「晦」
これを何と読むかご存知でしょうか。
「つごもり」と読むそうです。
正直、私は知らなかったのですが、別の読み方の方が有名なので、そちらの方が馴染み深いかもしれません。
「みそか」です。一瞬、晦だけをみると何だか苺みたいで可愛いですよね。
とか分けわかんないこと言っちゃったりして!!笑

はい。気を取り直して。

「晦」の意味をご存知でしょうか。
「月の光が全く見えなくなるころ。月末」を意味するそうです。
月末と言っても、太陰太陽暦の暦法である中国暦、和暦の毎月の最終日のことであり、小の月では29日、大の月では30日をいいます。「三十」を「ミソ」と読むのは三十路が好きな人からすれば、「何を当たり前のことをイッテダ!!」となるのでしょうが!!笑

はい。取り乱しました。

ということで、大晦日は12月30日なのですが、現在のグレゴリオ暦(新暦)では12月の最終日は31日なので、12月31日が大晦日ということになります。

2.一年の最後の日

皆さんにとって今年はどのような年でしたか。
今の漢字は「密」でしたが、どんな一文字になるでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の影響により、これまでの生活が一変し、仕事、友達との関係性、夫婦や家族のあり方など良い変化もあれば、そうでない変化もあったのではないでしょうか。

私の場合は、コロナによりこれまで以上に仕事が忙しくなり、胃腸炎に三度かかりました。行きたくない飲み会にはコロナを理由に行かないなんてことはしてないですが!飲み会の回数は減り、一人の時間も増えました。

一人の暇な時間が増えると人は物思いに耽る生き物で、忙しい現代と比べて昔は哲学者が多かったのは、そういうことなのかと思うこともあります(嘘です。すみません)

何かというと、
「幸せとは何か。自分はどう生きたいのか」という問です。

3.一年の最後の日であり、最初の日

VUCAの時代と言われますが、
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニムです。

要は、不確実で変化の早い時代という意味です。
目まぐるしく技術が進展し、これまで考えたことがないような問題を考えなくてはならなくなっています。

何となく大学に行き、何となく就職するという、いわゆる安定した生活は出来なくなってきました。
そもそも、安定する必要性は何かということではありますが、安定することの唯一の意味は「心の余裕を確保する」こと以外にないと思っています。
どんなに努力をして、有名大学に進学し、一部上場企業に就職しても形あるものは全て崩れ去るのが世の常です。

この世の中で「安定」する。
留まること以上に難しいことはないのです。


では、どうすれば留まることができるか。
それは、動き続けることです。


「は?」となると思います。
矛盾してますからね。

「会社が潰れても私はここに留まり続けます!!」なんてのは地縛霊くらいしか言わないと思いますし、そういう意味で留まることには何の意味もありませんよね。

留まるとは、軸を置き続けることです。
では、軸とは何か。

「幸せとは何か。自分はどう生きたいのか」という問への答そのものです。


あなたにとっての軸はなんでしょう。
見つからなければ、見つけるしかない。
要は、探すしかないということです。

留まるために、動き続ける。
これが答なのではと思うところです。

何だか不安になった人もいると思います。

ただ、答は他者から提示されることは決してありません。他者から気付きを得ることはあっても、私のことを私以上に知る人はいないはずです。

不確かな時代だからこそ、自分のことだけは確かであれば、迷うことはないはずです。なぜなら幸せになる方法を知っているからです。
まさにデカルトの「cogito, ergo sum(我思う、故に我あり)」であり、孫子の「彼を知り己を知れば百戦殆からず」です。

内省し、その上で、周囲からのフィードバックというのがよい塩梅になるのではと思います。

最後に、私の好きな坂本龍馬の言葉で締め括ります。

「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」(坂本龍馬)

今日は一年で最後の日ですが、皆さんにとって自分について考える最初の日になればと思います。

では、よいお年をお迎えください。

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