夜の訪れ

ねぇ

夜はなぜ来るの?

夕焼けの空にあなたといた浜辺


風が通って消える砂浜

夜になったらあなたはいなくなる


私たちの別れる時間

それぞれ旅立つ時

手を握るとあなたの体温は
太陽みたいに温かく


私にないものをくれる

夜はもうすぐ

あなたの大好きなものに乗って帰る


あなたが大好きなものは


時間通りやってきて

あなたを連れ去ってしまう


私たちはどうして違う場所に帰るの?

あなたは私の家より
ずっと温もりがあって

幸せな家に帰れるのに


私の家は
いつ帰ったって
君ほどの温もりはないの

あたしはね


君と朝までずっと一緒にいたい


夜が明けるあの朝焼けを知ってる?


朝がくると


窓辺に起きる虚無が私にはつらいから


君にその虚無を教えてあげたい

暗闇も二人なら明るいかもしれない

わたしの目に映るあなたがいれば
それだけで明るく感じるんではないか


幻想かもしれない

今のあたしが幸せだと思い込むのは


知らない世界を
あなたが見せるからかもしれない

あなたが私にくれる
ぬくもりだけで
いきる価値が存在するなら


私にはあなたを幸せにしてあげる力がほしい


私にはあなたを愛しているとゆう実証をあたえたい

夜は嫌い

私たちには
夜なんかいらない


1日なんていらない


時間がない世界なら

鼓動が感じられて
体温が通える空間であれば


時と場所なんてどこでもいい

私はあなたにだけ


あなたにだけ

幸せをあげたい

あなたが私にくれるものを




ドアが閉まる

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