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対話と僕②:1対1の対話

・はじめに

突然書き始めた『対話と僕』。
いつまで続くかわかりませんが僕の頭の整理にお付き合い頂きたい。
モヤモヤを言語化することが一義的な目的ですが、これを読んだ方が『対話』に興味を持って頂けると更に嬉しく思う。
そんな感じで今回は1対1で行う対話について書いていきたい。

・壁打ち

1対1の対話はビジネス・プライベートともに僕が一番経験している型だ。
その中でも壁打ちはこの数年で機会が増えてきて最近では週に最大3人の方と実践することもある。
アイデア出し、言語化、メタ認知、ストレス発散、目的は様々で立場や年齢、性別など相手の属性もバラバラだ。
最近では社外の方との機会が増えていて今のところビジネス関連の話題が多い。

一般的な壁打ちは、とある分野に精通している人と実施することで気付きやアドバイスを得ることを目的としているケースが多いように思える。
僕の場合はそうではなくて相手の発言に対して疑問や質問、客観的な感想を伝えることがメインとなっている。
それによって相手は普段と違った視点を得られたり自身の考えを言語化できたりする。
何も特別なことをしているわけではなく、相手の意見や考えに純粋な興味を向けることを常に意識している。
一緒に考える、探す、見つける、というような具合だ。

・1on1

僕が実践する1on1は前述の壁打ちと違って相手の属性が明確になっているケースが多い。
僕は会社のチームやPJTのメンバー、同じ部署や他部署の同僚・後輩、たまに先輩と行っている。
それに伴って話題は具体的なものが多く実務に繋がるケースが多い。
ただ、立場の違いがあることで意見を引き出すのには壁打ちと違った工夫が必要になる。
詰問だと感じさせない、自分がこんなこと言っていいのかと思わせない、提言したらやらされると思わせない等々。
普段のコミュニケーションから地続きになっている部分が多いが、1on1の場でも改めて伝えたりルールを設定する必要がある。

僕が経験している1on1では壁打ちと違いある種の答えを出す必要があるケースが多い。
それがその後の継続的な行動に繋がるように本人の考えと答えが繋がっている必要がある。
相手の考えを引き出して理解した上でこちらの要望も伝えていく。
その結果、両者ある程度納得したものを導き出す。
そんな事を意識しながら1on1を実践してる。

・壁打ちと1on1の共通点

今まで書いてきた通り1対1の対話であっても対話としての共通点がいくつかある。
その中で僕が思う重要なものの一つは『相手への興味関心』だ。
批判、評価、判断をする前に『何故相手がそう思うのか』を尋ねて深めていく。
この辺りは両者の根幹をなす部分ではないかと思う。

僕は対話の場であれば『何故相手がそう思うのか』を尋ねていく事にあまり抵抗が無い。
純粋に楽しんでいる事に加えて、相手の考えを聞くことで自分の考えが整理できたり新しい視点を得られる事に喜びを感じている。
そういう意味でも相談に乗ったりアドバイスをするというより『共同作業』という認識が強いかもしれない。
こうした意識は相手に伝わることも多く「何かアドバイスや答えをもらったわけではないけど一緒に考えてもらえて自分の頭が整理できた」と評されるケースが多い。
僕自身は相手が新しい発見をする場面に遭遇する事と前述の自分の考えが整理できる事も相まってとても楽しく実践できている。
壁打ちと1on1は需要がある限り継続していきたいと思う。

・書籍紹介

こんな感じで壁打ちと1on1についてまとめてきましたが両者に共通する視点で1冊選んでみた。
CULTIBASEでお馴染みの安斎祐樹さん著の『問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術』だ。

チームがクリエイティブに稼働するために必要なことが語られている。
概念的な部分から具体的な手法まで語られているので、実践的でありながらマインドセットを見直す機会にもなる書籍だ。
ビジネス面では役に立つ発見が多いと思われる。
この書籍にも根底に『相手への興味関心』が潜んでいるように思える。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
今回は僕が経験してきた1対1の対話について書いてみた。
この記事を書いていくにつれて、相手の話を聴くことが楽しくなったのはいつからだろうと思うようになった。
この辺りも振り返っていくともう少し僕にとっての『対話』を掘り下げられるのかもしれない。
もう少し自分の経験をまとめてから掘り下げていこうと思う。

いつまで続けられるかわかりませんが、モチベーションに繋がるので何かしらリアクションしてもらえると嬉しいです!

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