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幼児が物を投げてしまう”くせ”上手に対応するには?

こんにちは,umenoです.

親御さんから,”子どもが色々なものを投げる癖があり困る”といった相談が多々あります.

この時「危ないからやめてほしい」「やめてといってもわからない」「なんでそんなことをするのかわからない」ということを思う親御さんも多いと思います.

療育の専門職としてお伝えすることは2つ,”分析”と”環境を整える”ことです.

「心に余裕がない」「専門家だからできること」と思われる方もいると思います.

ですが,時間をかけず,少しの工夫で出来ることもたくさんあります.なので,今回はその点について短くまとめてお話できればと思います.

幼児期のお子さんを持つ親御さん,教育や療育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです.


①分析方法について


以下の3点をチェックしてみてください

◆手の使い方にバリエーションがあるか


お子さんは何歳何か月でしょうか?1歳~2歳位であると,手の使い方のバリエーションがいっきに広がる段階です.投げる行動ばかりという場合は,他の使い方を経験できていない可能性があります

◆ことばは理解できているか


「あぶないからダメ」という言葉はかなり理解の難しいことばです.”あぶない”を想像する必要があるからです.子どもは経験が少ないため,こういった予測や想像は難しいことが多いです.

◆周囲の環境はどうか


”投げたら絶対ダメなもの”があるかどうかを確認します.特に幼児期のお子さんは大切なもの,壊れやすいものなどの区別ができませんので注意が必要です.

②では,どう対応するか


手,ことば,環境という3点で対応をまとめています.

◆手の使い方に対して


 同じような手の使い方ばかりしている時は,遊びにバリエーションをもたせてください.”車を走らせてばかり”であれば,”車をはしらせる道路をつくる”といったように,関連させた内容でバリエーションをもたせるとスムーズです.
 子どもが勝手に新たな遊び方をはじめない場合は,大人が誘ってあげる必要があります.1時間も必要ありません.5分程度でもいいので,色々と誘ってみましょう.

◆ことばの理解について


 子どもに注意を促したりする場合は,それが理解できる力がないと効果がありません.まだ言葉の理解が不十分な場合は,目で見てわかるように伝えてください.具体的には”真剣な顔”で”目の前で手でバツを作って”「ダメ」を伝えてください.「それでもやめない」という親御さんもいらっしゃると思いますが,一度ではわからないことが多いです.これは”学習すること”ですので,繰り返し伝えていく必要があります.

◆環境について


 これは危険というものは片付けて,手の届かないところにおいておく方が無難です.幼児期のお子さんをもつ親御さんは時間に追われ,部屋を片付ける余裕がないこともあると思いますが,一時的にでもよいので袋につめこんであぶなくないようにしておくといった対応も必要です.時には見た目よりも,安全性重視でやっていきましょう.

③まとめ


 今回は物を投げる癖という内容でまとめてみました.こういったことに上手に対応でき,少しでも安全に楽しく過ごせるようになることを願っています.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

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