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【ビーグルは笑わない】

昨年、素晴らしいアーティストに出会ってしまった。それはそれは、素晴らしいアーティスト。


それが、カネコアヤノさん。デビューは2014年頃らしいけど、お恥ずかしながら昨年初めて知った。

何でもっと早く知らなかったんだろう。もっと早く知ってたら、自分の生き方とか人付き合いとか色々変わってて、今とは全然違う人生を生きてたかもしれない、なんて思ったりもする。それ程この人の曲や声にはパワーがある。
でも社会人になる前、最後の学生生活となる年にカネコさんを知れた事は本当に良かったと思う。ギリギリ滑り込んだ。カネコさんの感性を学生のうちにギリギリ体感することができた。これはほんとにデカい。と思う。



これまで歌詞に衝撃を受けたアーティストは、スピッツだったりあいみょんだったり、椎名林檎だったりブルーハーツだったり色々いたけど、カネコさんの歌詞はその中でもめちゃくちゃ自分に刺さるものが多くて、自分のために書いてくれたの?ってものも多い。
上手くは言えないけど、つまらないと思ってた自分の人生を肯定されてるような気がした。
こんな自分でもいいよ、つまらない自分でもいいよ、って。いや、つまらない人生なんてなくて生きてる全ての瞬間が愛おしいんだよって。


特に1番好きで、1番自分に響いたのが「燦々」っていう曲。朝起きたらとりあえずこの曲を流して今日も「しっかりとした気持ちでいよう」って気持ちになってます。
一つ一つの歌詞が本当に愛おしく、力強いので歌詞全部載せさせて下さい。↓

日に焼けたぬいぐるみたち
この暮らしの事情を誰よりも知ってる
出窓から見える向かいの家のこどもがひとり
バスケの練習してる

しっかりとした気持ちでいたい
自ら選んだ人と友達になって
穏やかじゃなくていい毎日は
屋根の色は自分で決める

ざらついた壁を視線でなぞる
灰色の空に退屈をおぼえる

悲しくて寂しい夜にも
サモエドは笑ってる
そうおもえば愛おしい日々

間違っても別に構わない
次の日も君といれるかがずっと不安で
燦々とした気持ちでいよう
胸が詰まるほど美しいよ ぼくらは

しっかりとした気持ちでいたい
自ら選んだ人と友達になって
穏やかじゃなくていい毎日は
屋根の色は自分で決める
美しいから ぼくらは



そして以下、カネコさんのインタビュー記事から抜粋。↓

堕落してる生活も見方を変えたら、綺麗なんじゃないかなって私は思うんですよ。私、別に毎日同じものを食べてても大丈夫だし、ずっと家にもいれるんです。だから片づけもできないし(笑)。

でもそういう生活のなかから、なにか生まれるなら別にいいんじゃないかなって思う。そういう人でも家に誰かが来るってなったら、やっぱり片づけるわけじゃないですか。その片づける行為そのものが、すごく愛おしいなって思っちゃう。
でも散らかった家に人を招待できる人も、またそれはそれでかわいいなって感じがするし。
“燦々”で歌いたかったのは、「みんなダメな面がどこかしらあるよね」っていう美しさ。容姿がとかそういうことじゃなくて。


以上。この人はなんて素敵な考えを持った人なんだろう。完璧な人間なんていないしありのままを受け入れてくれる人とだけ仲良くしてればいいんだよね。本当は。

それに、僕が上京してから方言を馬鹿にされるのが嫌で博多弁をあまり使わなくなったのも、酔っ払って騒ぐ人たちが苦手で飲み会を何度も断っていたのも、見方を変えれば愛おしい瞬間だったのかもしれないと思えてきた。まぁそれはなんかちょっと違うかもしれないけど、これから社会に出ていろんな嫌なことがあると思うけど、どんな時でも燦々とした気持ちでいようと思う。
だって僕らは胸が詰まるほど美しいんだから。






カネコさんが悲しくて寂しい夜にもサモエド(犬種)は笑ってたらしいから、僕も眠れない夜にふと実家で飼っているビーグル(犬種)の顔を見てみた。

小屋で眠そうにうつ伏せになっていて、僕が起こしてしまったらしくとても不機嫌そうな顔をしていた。ちょっとかまってほしかったので頭を撫でようとしたら、ブルブルと頭を振って、手を振り払われてしまった。
こいつ、飼い犬の分際で人間をスカしやがった。



僕はカネコアヤノにはなれそうもない。














君って歯並び悪いねいっま、気付いたよ〜あぁ〜










少しでも興味を持った方はこちらから聴いてみてください!本当に素敵な曲ですしカネコさんの声も素晴らしい!!


あとさっきボヤいた歯並びの曲。こちらも素敵。

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