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忘れられない初恋〜クラス替え〜

結局、小学4年生の頃はともみちゃんと隣の席になれたのは一度きりだった。
でも、席が離れてもクラスは一緒だから、たまにともみちゃんの方から話しかけてくれて、それだけで嬉しかったし、週5で顔が見れるだけでも僕には充分すぎた。

しかし、そんな毎日を脅かす危機が訪れる。
クラス替えだ。
ちょっと大袈裟すぎるのかもしれないけど、僕にとっては大問題だった。
僕の小学校のクラス替えは3年と5年の時に行われていた。
しかし、僕の学年は特殊で、転校する生徒が多く、3クラスだったのが2クラスになるとのことで4年の時もクラス替えをしていた。
そんなこともあり、5年の時はクラス替えないと噂もあったが、結局、クラス替えはあった。
小学校5年生でのクラス替えは、小学校生活最後のクラス替えで6年生も同じクラスのまま。
ここで同じクラスになれないと僕の小学校生活は終わったようなものだ。
当日の朝、クラス替えをいちばんしたくないのは僕なんじゃないかという気持ちで学校へ向かう。
僕の学年は80人程で、40人ずつの2クラスに分かれる。何がなんでもこの2分の1を手にしたい。
校舎の入り口に貼り出されていたクラス表をおそるおそる見る。
まず、出席番号の早いともみちゃんの名前を見つける。
ともみちゃんは1組だった。
そのまま目線を落とす。
僕の名前も1組にあった。
2年間またともみちゃんと同じクラスの切符を手に入れた。
席替えもだけどクラス替えってどうしてこんなにも緊張するんだろう。
全国の先生に知ってほしい。
クラス替え、席替えは意外と人の人生を左右するものだから精一杯向き合ってほしい。

ドキドキハラハラだった気持ちもワクワクに変わり小学5年生になった。

#忘れられない恋物語

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