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心のせめぎ合い

701文字です

海に漂うプラスチック、そのプラスチックが経年劣化してマイクロプラスチックとなり何も知らない魚がエサと一緒に飲み込んでしまう。

めぐりめぐって私の体にも入る・・・私の体だけじゃない、小さい子どもも生まれて間もない赤ちゃんにもありうるかも知れない。

マイクロプラスチックが人や動物や魚の体にどんな影響を与えるのか、全く影響がないのか私には分からない。

でもそれらは自然由来のものではなく、人間が作り出したものであり、私たちの豊かな生活を支えてきたモノに間違いない。

そうちゃんと釣りに行く時は、海で見つけたゴミや釣り糸・釣り針などできる範囲で拾って持ち帰り分別してゴミ収集日に出している。

釣りと言っても、オキアミやエビ・ゴカイなどの本物のエサを使う釣りもあれば、ルアーみたいに魚と思わせて針に掛からせる釣り方もある。また疑似エサ(ルアーも疑似エサの一種)シリコン素材で作ったものもある。

シリコン素材はプラスチックで食べられない。それに食いつき嚙み切って逃げた魚のその後を考えてしまう。

飲み込んだシリコンの疑似エサ、魚はちゃんと排泄できるのかな。

胃袋に詰まっていつか死んでしまうのじゃないかと、とても心配になるけれど、そうちゃんにはこんな私の心配を話せずにいる。

体内で分解できないエサ、釣れるだけ釣る釣り。本当にそれでいい?

『ばあちゃん、小さい魚や元気な魚はリリースする』そんな純粋な言葉に救われる。

私はプラスチック製の疑似エサを使ったことがない。

大好きな釣りがずっと続けられ、いつまでも魚の棲めるきれいな海であってほしいから・・・私の心のせめぎ合いは続く。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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