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成果志向には「素直さ・オープンマインド」が必須。

今まで成果志向の基礎3ポイントを紹介してきた。
この記事が成果志向の最後のポイント。
リーダーに絶対必要な資質、「素直さ」「オープンマインド」です。

目標設定」も「試行錯誤」も「リーダーのキャパ
全部バッチリだとしても
リーダー(=マネジメント側)に素直な心がなければ無意味です。

【謙虚に学ぶ。その源泉が素直な心】

僕はツイッターでこういうタグを時折つけます。

#知性は素直力 #教養は常識の更新

常識というのは時に更新されてゆくもの、
常識は永遠にそのまま・普遍とは限らない。

教科書に載っていること・当たり前の前提が、最新の知見で否定される。
そんなことはよくあることだ、と。

そういう場合、インテリの方が無学の人よりも受け入れ難い…。 だって、そういう人は「自分は他人より勉強し●●について学んできた。●●と習ったし、●●について素人の何倍も知っている」という自負や経験がある。
 その前提を否定するような新たな常識を受け入れることが「まるで今までの自分の人生や努力が否定される」かのように過剰反応しちゃう訳ですね。
 だから「そんな前提を否定するのはトンデモ・無知に決まっている」と思うから余計、ちゃんとした対話が成立しなくて…。

ニュートン力学だって相対性理論で修正され
天動説は地動説で否定されてきた
お金も貝などから硬貨、紙幣、そしてデジタル通貨が出てきている…

【オープンマインドとは?】

「オープンマインド」とは何か?

「オープンマインド」の意味は、“自分をさらけ出し他を受け入れる心”のことです。自分のありのままの姿や考えを包み隠すことなく、オープンに開け広げることを指します。それと同時に「他人や他の物事に対しても興味を示し、積極的に受け入れる」という意味も持ち合わせます。

「オープンマインド」は、心をあけ放ち自由な気持ちでいること、また素直な心を持つことを意味する言葉です。そのため、「オープンマインド」の人は心に余裕をある人がとても多いと言えます。
(オープンマインドの意味とは?)

TRANS.Biz

 オープンマインドの意味とは、自分をさらけ出して他人を受け入れる心のことを指します。…(途中省略)…
 つまり、抵抗感がない状態で自己開示ができている…(途中省略)…
 オープンマインドな人は自分をさらけ出しているだけではなく、物事に素直な気持ちで接することができます。
 心に余裕があり、何事も受け入れられる器の広さを兼ね備えていることが多いでしょう。
(オープンマインドの意味とは?)

特徴:
1.自分以外の意見にも肯定的
2.好奇心旺盛で興味の幅が広い
3.他人からの評価を気にしすぎない
4.否定を恐れず自分に自信を持っている

メンタリーmentally

【「目標づくり」と素直さ】

「成果志向に最重要」と最初に紹介した「目標の上手な設定と共有」について、どうやったら「みんなが本気になれるような目標が作れるか?」「目標を各人が腹落ちして、”やらされ感”なくするにはどうしたら?」という現場の悩みを考えた時、結局は「チーム作り」であり「質の良い対話」が必要。

そうなりますよね。当たり前ですみません。

そうなんです。「より良いチーム作り」と「質の良い対話」をするためにこそ、リーダーの素直さ、オープンマインドが必要な訳ですね。

【試行錯誤と素直さ】

成果志向の基礎ポイント2として挙げたのが「試行錯誤」。
それも「常識外れ/前例なしも受け入れる」、「チャレンジ精神旺盛」…という話でしたね。

意外とこの試行錯誤。経験者が邪魔することってありますよね??
「それは前例がないから」「そんな対応はどこもしないよ」って。
経験があるからこそ言える話ですね。

LCC/ローコストキャリアの、この話が僕は好きで
この記事は何度も何度も読んだ)、記事にある通り

イノベーションは多くの場合「思いつくかつかないか」の問題だ。
楠木 建 記事リンク

「戦略のイノベーション(その2)認知された非合理」DIAMOND ONLINE

地方再生でも「よそ者」、「若者」、「ばか者」が大事、と言われますが背景は同じですね。

要は素人の門外漢から出る発想も時には大事だよ、ということ。
それを分かっているリーダーなら、謙虚に訊く耳を持てるはず。
具体的には、その態度が会議(の実践・スタイル)に現れる。

【リーダーと素直さ】

人間誰しも”受け入れたくない事実”っていうものがある。
「必死に努力をした結果」「議論を重ね、最善の策を決定をした結果」「自分が責任を取る、と判断した結果」…
それでも、現実が上手く好転しない。
そんな時、過去の決定や行動を”素直に反省”なんて、なかなか出来ない。
「もうちょっと様子をみて」「方向は問題ないから、具体的な対応の問題じゃあ」「あれだけ頑張ったのだから…」「結果のデータがおかしいんじゃ?」とか。
根本的な反省は一人で直ぐに出来るものじゃあない。

根本的な反省は一人で直ぐに出来るものではない。
だから
チームや会議が大事になる。

「そもそもの前提が間違っていた」「環境が大きく変わってしまった」「以前の成功の原因が実は違っていた」「対策は良くてもタイミングが悪かった」「対応はよくても量が一桁足りなくて、今結果には出てこない」…いろんなケースはあるけれど
ベストを尽くしたからといって、必ず報われる訳ではない。

経験者は過去の成功体験が財産。
と同時に
過去の成功体験が今後の足かせ・未来の失敗体験の原因になる場合も。

「過去の成功体験」の良い点はもちろん認めた上で
その怖さもある。
「事実を受け止める素直さを歪めてしまう」面もある。
「未来は過去の延長とは違う場合もある」と、忘れないように。

■常に「知っている。議論不要!」とせず「謙虚に学ぶ態度」を。
■「容易に決めつけず、思考を続けること。」それが知性の在り方。

【「落ち着いた心の在り方」を作り出す。】

今回の記事の内容は、シンプルに言うと「世界の経営のひとつのトレンド」。

かつては経営は「戦略」「孫氏の兵法」「経営理念」「ブランド」「競争優位」…という組織・経営組織の意思決定について多く語らてきた。
現在でも、当然それは大事なテーマ。

仮にこれらをマクロ・大きな経営の領域だとすると

その対極に「リーダーシップ論」「リーダーのスキル」といったマイクロ・小さい経営意思決定の領域に近年関心が集まっている。
「ZEN」「ヨガ・瞑想」「マインドフルネス」とかですね。

要は「自社の優位性を把握し…戦略を創り上げるフレーム(マクロ)」のはもちろん大事なのだけれど、「結局、経営者が良い意思決定をできるかどうか?は経営者の”心の有り様”、”冷静な判断ができる状態であること”(マイクロ)が大事だよね」という流れが出てきた。

コーチングなどのコミュニケーションや学びを通じ、「内省することの重要さ」が広く認知され、「DOINGよりも、BEING」。

リーダーの心の在り方・心の状態がまずある。
それが作り出すものが決断なのだから、
質の良い決断には「理想的な心の在り方・状態」が必要なのだ、と。


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