大谷翔平から学ぶ二刀流。(3)
高校生の大谷は「日本の球団には入らない。メジャーリーグに挑戦します」と宣言した。
もし、栗山監督が大谷を本気で取りにいかなかったら、
もし大谷が日ハム・栗山監督の提案を受け入れなかったら、「二刀流として大リーグで活躍する大谷はいなかった」と言われている。
それほど重要な栗山監督。
彼自身について深堀りです。
栗山監督なしの日本ハムでは不可能だった?
大きな成功を達成するのは時間がかかる。 その過程で色んな人との出会いや失敗、学びや苦悩がある。そして、サポートされて…いくもの。
漫画「宇宙兄弟」での星加さんやシャロンのように陰で支える人たちが。
漫画「ドラゴンボール」の亀仙人のように。
猪木vsアリ戦を実現させた新間寿氏のように陰で苦労する人が…
「メジャーリーグ挑戦!」との高校生の夢を壊すのか?という批判がある中、獲得に動いた日本ハム。 「君のメジャー行きの夢をサポートしたい」と誠意をもって伝えた日ハムの想いがどうして伝わったのか?
■栗山監督はキャスター時代に大谷にインタビューしていた
・一高校生にとってテレビに出ている栗山のインタビューを受ける経験はドキドキしたに違いない。ブラウン管の向こうの存在が目の前にいて自分と対話をしているっていう。
・その時の印象、空気感、人柄や相性、そういったものが影響したかどうかは知るよしもないが、少なくとも「悪い印象ではなかった」のでは。
■栗山監督はマイナーリーグの試合を100以上見てきた経験がある
・栗山さんは大学からプロ入りし、選手としては超一流といわれるほどの成績は残すことはできなかった。メニエール病との闘いもあってのこと。その苦しみ・努力・苦労は人一倍だったのだと思う。
そういった苦労を経て
・プロ引退後は野球解説者やスポーツキャスターなど経験をして知識や人脈…人柄を磨かれたのだろうと。
・そんな彼がマイナーリーグを100試合以上見て、様々な関係者に取材経験もしてきた。 高校時代に国際試合で渡米経験がない大谷にとって、栗山の語る言葉は信じるに足るものだったのでしょう。
*関連:セレンディピティ、コネクティング・ドット
心底惚れ込み、大谷の未来を大切にする。
この記事は栗山監督にフォーカスしているが、実際は当時の山田GM、大渕隆スカウトディレクターなどチームが獲得に動いた。その軸はブレていなかった。
業界最大手の球団でもなく、莫大な契約金を提示でもなく…
ただただ、純粋に『彼を大切に思い』『彼の夢を応援するため』に徹する。
僕は勝手にそう思ってる。
*関連:誠実、共鳴、相性
言葉選び。コミュニケーションの力。
有名な野球選手が全員、野球解説者やスポーツキャスターになる訳ではない。やはり適性があるのだと思う。
それらは「言葉を選ぶ」という仕事。
最終的にはテレビで「言葉を発する」としても、その「表情も大事」だし、「メインキャスターとの掛け合いも大事」な訳で単に野球知識があれば良いというのではない。
そして、テレビで発言する何十倍もの時間が背景にあって取材に費やしたり、伝えたいことを考えたりするはず。その取材で大事なのは「相手の言葉や表情から読み取る力」でしょう。
言葉以外のコミュニケーション力も大事。
そして、言葉選びも大事。
素晴らしい。ですね本当に。理想の上司(笑)
「言いたいことを言う」じゃなくて
「伝えたいことが伝わるか?」、相手の「気持ちをこちらが読み取るか?」、コミュニケーションのゴールはそこですよね。
仕事でも社会運動でも、リーダーやコアメンバーの仕事は「他のメンバーが同じ方向を向いて、仲良く元気に、最大限の能力を発揮してもらう」ことだと思う。
「個人商店は限界ある」っていう話ですね。「リーダー・個人の力依存から脱皮して、チーム・システムの力」にしないと。
だからこそ
言葉選び。コミュニケーション力は本当に大事ですね。
大谷翔平は日ハム・入団交渉中の記者会見でこう発言しています。
==【大谷翔平から学ぶ二刀流。】シリーズ==
大谷翔平から学ぶ二刀流。(1)
大谷翔平から学ぶ二刀流。(2)
参考:
第1回「大谷翔平・ドラフト問題を振り返る」(1) | 週刊野球太郎 (yakyutaro.jp)
第2回「大谷翔平・ドラフト問題を振り返る」(2) | 週刊野球太郎 (yakyutaro.jp)
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