好きを仕事に vol.3:どこまで偶然か、もう誰も分からない
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好きを仕事に vol.3:どこまで偶然か、もう誰も分からない

齊藤 涼太郎

こんにちは!りょうたろーです!
今回は事業が伸びない苦悩、原点回帰、YouTuber Academy誕生の裏側をお届けします!

好きを仕事に vol.1はこちら
好きを仕事に vol.2はこちら

(9月のビラ↑)

頑張っても頑張ってもしんどい

大失敗の初事業から学びつつも毎月6つの新しい企画(例えば陶芸体験、クッキーづくり、牧場体験などなど)を立て、毎月新しいビラを作成し、毎月鬼のように配りまくる、そして参加者はほぼゼロ、そんな中でも知り合いの方が協力していただき、カタチとしては催行することができました。

でも、参加者は一向に増えない、やってることは悪くないはず、今後どうしていけばいいんだろう。。。

そんなことをだんだんと考えるようになっていきました。


ワクワクしてる?

起業してから3ヶ月が経った10月、ある経営者の方に、事業がマンネリ化してきたことを相談した時に言われたのが

「うちはワクワクすること以外やらなかったな〜創業時はテンションが大事、うまくいきそうなイメージが沸いてないんじゃない?」

グサリと刺さりました。

確かにうまくいくイメージ、起業したのに気づけば全然ワクワクしていなくて、作業をしているようになってしまっていました。


りょうたろー君はプロダクトアウトが強すぎる

そして同じぐらいのタイミングで別の起業家の方からこんなことを言われました。

「りょうたろー君はプロダクトアウト思考が強すぎると思うよ、もっとマーケットインの考え方をしてみたら?」

その時僕はプロダクトアウトもマーケットインも知りませんでした、そんなことも知らないのか笑!と言われましたが、全く聞いたこともありませんでした。簡単に解説すると、
【プロダクトアウト】
相手の考えよりも自分が欲しい!と思うものをつくる
(例)
これめちゃめちゃ良くないですか?いいですよね!僕はいいと思うですよ!どうですか?買いますか?

【マーケットイン】
自分の考えより相手が欲しい!と思うものをつくる
(例)
世の中の人はこうゆうのが欲しいと思ってるのかな?みんな何を求めているんだろう?

僕は色んな体験が大切だ!絶対これだ!というのが強すぎて、世の中の人が何を求めているのかなんて考えていませんでした笑


アイディアは生まれた、でも納得できなかった

毎月毎月新しい企画を出す必要があって、ネタに困り出していた時、起業家のゼミの中でYouTubeの参考すればいいじゃん!というアドバイスが出て、面白い!そしてたらこうやってこうやって。。。とその場が盛り上がったのですが、まだその当時プロダクトアウト思考が強かったので、自分のやりたいこと以外やる気が沸いてこない、そのこともあり自分は十分に理解できていませんでした。でもここで生まれたYouTubeというアイディアがのちのYouTuber Academy誕生の伏線となるのでした。

つまりYouTubeというアイディアは僕が夢で見つけたわけではなく、みんなでディスカッションしていた中で生まれたのでした。このときから自分で全部完璧にやるよりも、色んな人に頼ったり、支えられながら事業をつくってきたことが分かります。


自分はなぜ起業したのか?

ワクワクしているか、マーケットインの考え方も必要、などなど色々と走りながら学んでいる中で、

そもそも自分って何がしたかったんだっけ?

そんな当たり前のことに立ち返る必要がありました。
自分は別にビジネスで成功したい!何億調達いぇーい!上場したい!みたいなモチベーションではなく、

「子どもたちのやりたいをカタチに」

というミッションを達成したい!自分の好きなことができる状態って子どもたちは幸せだし、やりたいこと、好きなことができた!応援してもらえた!そんな経験から自信のある子どもたちが育って欲しい、そんな事業をつくりたい、そしたら自分もすっごく幸せ!それでいてちゃんとビジネスとして成り立たせたい!そんな想いベースで事業をつくり始めていました。

そうか、自分は子どもたちのやりたいことを実現させてあげたいんだ。
やりたいことが見つかるまでの過程を

①やりたいことが分からない
②やりたいことが分かった
③やりたいことができた

と分けた時にプロダクトアウト的な考え方から①→②の事業を行うことに決めましたが、

待てよ、マーケットイン的な考え方からすると、②→③の事業、つまり子どもたちのやってみたい!という想いとそれが応援されていないがギャップが一番大きいものから考えてみよう、そう、それが

"YouTuber"

でした。小学生の夢ランキング3位になってり、好きな子がいっぱいいることが分かった一方で、親世代や社会からのバッシングが半端じゃない。


これだ!

気づいてしまった、まだ誰もやってない、しかも会社のミッションにドンピシャだ!社会的な批判が大きいからYouTuberに関する事業を始めたら僕らもバッシング受けるかもしれない、でも、誰かがやらなきゃいけない、自分たち程の熱量を持って取り組める事業者は他にいない、そう確信して生まれたのがYouTuber Acedmyでした。


頭で分からない時は直感を信じる

YouTuber Academyのイメージが固まってきた頃、あるプログラムに参加した際の面談で

「市場調査はしたの?」
「市場規模は?」
「それ想像の数字だよね?」

とボロクソに言われて1時間のうち開始5分で帰りたくなったことがあった。

市場調査とか普通はやるのかもしれないけど、そもそも世の中にないものだし、市場はこれからつくるわけだからそんなに調査に時間かけてられない、調査ってバイアスかかるから誰を対象にするかで全然変わってくる、YouTuberになりたい!という我が子を応援したい、という人はイノベーターからアーリーアダプターの人だから、そんなに調べても出てこないかなと思い、僕らは結局市場調査をしなかった。

机の上でロジック固めたり、エクセルでカチカチするより、

ぶっちゃけ市場に出してみた方が早くない?

というのが僕の意見、いくら丁寧に調べたって世の中に出してみないと分からない、そりゃもともとそういったスキルに長けている人はやればいいのかもしれないけど、大学2年で習った週1回の統計学の知識とかフル動員しても分かんないでしょ笑

その勉強する時間あるなら早く出してダメなら修正!を繰り返す方が絶対いい!(リーンスタートアップというらしいです)

そんなこんなで「今度調べてきます!」といってそれからお会いしてないです笑

(渋谷ヒカリエでのプレゼンの様子↑)

チャンスはいつくるか分からない


YouTuber Academyをやると決めたら、今やってる事業をやめなければならない。なぜならただでさえ少ないリソースを分散させるわけにいかないからである。

この時の気持ちは最高にワクワクしていたのを覚えている、事業が失敗したというよりも、より自信を持ってコレだ!というものが見つかって最高な気持ちだった。

10月いっぱいでサービスを閉じ、そのあとすぐにお世話になっていたMAKERS UNIVERSITYのデモデイが渋谷のヒカリエであった。この日はこれまで自分が取り組んできて大失敗した話をお披露目することになっていた。

こんなにうまくいかなった!
失敗した!

プレゼンはそれで終わる予定だった。でも本番直前の控え室でメンターをしていただいていたLife is techの水野さんが「次YouTuberの事業やるんでしょ?軽く最後のメンターからの感想の時にふれておくね〜」と言っていただいた。

まさかそのあとに運命の出会いを話すとは誰も想像していなかった...


(T-KIDSの尾花さん、CCCの増田会長、後ろで飛び跳ねている泰蔵さん↑)

どこまで偶然か、もう誰にもわからない

プレゼン直前に次に取り組む事業についても少し話すことになった、僕の想いはずっと変わっていない、子どもたちのやりたい!をカタチに、そのために新しいチャレンジをする。

無事に5分間のプレゼンを終えて、そのあとは聴衆側で見に来ていた人とMAKERSの学生との交流会があった。僕のところにはほとんど人がこない、そりゃ失敗をしただけの人だもの、興味ないよね。。。そもそも周りの人が素敵な人ばかりで相対的なものもあったけど笑

でも1人若い男の人が近づいてきて

「YouTuberの教育プログラムやるんですか?今度一度お時間いただいていいですか?」

と言ってきた。これがYouTuber Academyが大きく前進するキッカケだった。
後日渋谷のマークシティにあるスタバでお会し、その男の人がカバンから資料を取り出して説明をし始めた。

「"日本中の新しい学びをここに"というコンセプトで新しい施設を作ろうと思うんです、まだできてないですけど、もう企画は進んでます」

そう、その施設こそ"柏の葉T-SITE"、アカデミーが初めて開校した場所である。話を聞けば聞くほど何故自分たちが声をかけられたのか理解できなかった。なぜなら他に参画する企業はLife is techをはじめ、雑誌に出てくるような実績のある会社ばかりだったからである。

それに比べて自分たちは一度も授業を開いたこともない、言ってしまえばアイディアだけの人たちである。それなのに、こちらの要望をほとんどOKしてくださった。

実はどうゆう偶然か、今回の柏の葉の施設をつくるにあたり、T-SITEを運営しているCCC(ツタヤグループ)を創設した増田会長から「YouTuberの教育プログラム」の勅令が出ていたようだった。

そりゃ世の中にないものを探せ!と言われるのは大変なこと、ところがどっこい僕らは実施こそしていなかったものの、やることは決まっていた。

つまりこの男の人はギャンブルに出たのである。
これで僕らがもし出来なかったらこの男の人は今頃会社にいないだろう。


リハーサルは安定の大失敗

3月に柏の葉T-SITEがオープンする。
すでに11月は終わろうとしていた。カリキュラムもなければ物品もない、YouTuberもちゃんと見たことがなくて、動画作成のスキルも何もなかった。
でもそんなの言い訳である。

子どもたちが待ってる、開校する場所を用意していただくこともできた、このチャンスを逃すわけにはいかない、そこから怒涛の準備が始まった。

そもそも子どもたちはYouTuberの何が面白いんだろう?どんな学びがあるだろう?YouTuberの本質的な価値は何だろう?

ずっーと、ずぅーと試行錯誤を重ねて、年内に1度リハーサルをすることにした。そしてiPadなどをレンタルし、会場もレンタルし行った1回目体験会、時間を1時間オーバーしても動画は完成しなかったのである。めちゃめちゃ謝りました。

(ギリギリに購入した機材↑)

開校1週間前までiPadがない

参加してくれた子どもたちにも親御さんにも申し訳ない結果に終わり、次こそは!と改善を重ねていった。しかし体験会の1週間前ぐらいであることに気付いたのである。。。

iPadがない

皆さんは信じられないだろうか、1週間前なのに機材が揃っていなかったのである。今だからこそ平静で話せるが、当時は大変なことになっていたのである。


起業して初めて涙がでた

僕らの初めての授業日は3月4日(土)だった。
予約の開始は2月24日、予約開始から授業日までは時間がなく、人が集まるか心配だった。なぜなら起業してから今まで、こちらからお願いして参加していただいたことがあっても、お金を払って一般の方が参加してくださったことはなかったからである。

その時はリアルタイムに何人がお申し込みがあるかすぐにコチラで確認できず、メールで予約状況を問い合わせていた。

予約が開始した次の日の2月25日(日)、予約状況はなんと14名だった。
まだ予約を開始して24時間も経っていないのに!

本当に驚いた、そして今まで辛かった時、投げ出したくなった時、子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら全力で準備した3ヶ月間を振り返って涙が出た。


初めての授業は満員でスタート!

3月4日の初授業は満員でスタートした。
正直満員になると思っていなかったし、満員でリハーサルをしたこともなく、もし最初から大ゴケしたら次はないかもしれない、参加してくれた子どもたちをがっかりさせてしまうかもしれない。そんなことを考えながら徹底的に準備をした。そして迎えた体験会当日、子どもたちのめちゃめちゃ楽しそうに、夢中になって取り組んでいる姿を見て確信した、そう、これが自分たちの目指してた空間、もっといいものにしよう、そう心に決めた初授業でした。

(授業前日の教室↑)

次回は"順調な船出は勘違い、試練はここから"をお送りします!物語もひと段落したので、このシリーズ以外にもちょこちょこ出していきたいと思います!

子どもたちがワクワクするあったかい世界をつくりたいなぁ♨︎


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かたじけない!
齊藤 涼太郎
1996年生まれ 北海道旭川市出身 慶應義塾大学卒 2016年FULMA株式会社創業、代表取締役 ForbesJapan"新しいイノベーション!日本の担い手99選"選出 子供たちのやりたいこと、夢を応援しています。100年企業をつくります。 なぜか失敗が人より多いのが悩み。