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犬走の午後のプランター

毎日、毎日、お客様のために何ができるのか?
考え実行しています。
もちろん分かってますよ。
美女子には高級ホテルのサービスを。
来店するお客様は神様。
来店する美女子はボクの女神。
水をあげないと芽は出ないよ。
何かの本で書いてあったのを思い出す。
ちっとも芽が出ません。
植物も水のやり方を間違えると、根が腐ったりするそうだ。それでも、毎日のように水をやる。それは難しいことじゃないんだ。水をあげるのを好きになれば良いのだから。
ボクは水をやり続ける。
「ねぇ。店長。何してんの?」
「水あげてんの」
「店長にとって私ってどんな存在?」
「え?どうしたの急に」
「聞きたくなったの。教えて?」
「ん~そうだな・・居て当たり前?いつも一緒にいることが普通みたいな感じかな」
「ふーん。そんなこと考えてたんだ」
「いったい、何なんだよ」
「わたし店長のことスキだよ!」
そういう未来。きっとあるはず。
「ねえ。てんちょーなにしてんの?」
店前に設置したプランターに水をあげていると、
女子高生スタッフのハラダが出勤してきてボクに言った。
「水あげてんだよ」
「そのプランター、この前、子供がカップラーメンのスープ捨ててたよ。だから、たぶん芽でないんじゃない?」
おいおい。まじか。
植物にそんなものを飲ませちゃいけません。
スープは飲んじゃダメってお母さんに教えてもらったろ。
あ。だからか。
それでも負けない強い芽がでるかもしれないよ。
そして、やっと出てきた芽!
キノコだったらショックだな。

店長です。

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