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第38回 現役経理職員が「金持ち父さん貧乏父さん」から学んだこと

こんにちは。
たろ坊です。

本日は世界でもベストセラーであるロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみての感想を、経理や簿記を学んだ私の視点で書いていこうと思います。
(約2000字の記事です)


1.働く皆さん忙しすぎて忘れていませんか


ふと思ったことがあります。

日本の学校ではお金💰の稼ぎ方や管理の仕方を教えてもらう機会はありません。また、日本の借金や企業の中身の考え方にもかかわる財務諸表の読み方についても大学の一部の学科の簿記論を学ばなければ学習をしません。

そのため、日本人は特にマネーリテラシー(著書ではファイナンシャル・インテリジェンス)について学ぶことが機会がとても少ないと思われます。

私自身も簿記や公認会計士試験に関する財務諸表の科目の仕分け、その背景については学習したことはありますが、それと『お金の管理』は全くの別物だと考えています。

特に経理や公認会計士などはお金のプロフェッショナルと思われることも多いと思いますが、それと自分の財産やお金を管理できるかどうかはやはり別だと思います。

長時間勤務の知識集約型の仕事(公認会計士、弁護士、上場経理等)で多くの時間を仕事のスキルや自己研鑽に費やすことはあれど、忙しすぎて『お金の管理』の方法を学ぼうとする人や注意を払う人は多くはないと思います。

勤務先の近くに監査法人事務所があります。丸の内でのランチは1回2000円することも多いです。

監査法人に行く人はチームでランチに行くことが習慣らしいですが、お金を稼いでも支出をうまく管理しているのかなと思うこともあります。(私はデスクでほぼ家からの弁当です)(笑)


2.金持ち父さん貧乏父さんって誰?

この本は著者には2人のお父さんがいる。

そこから物語は始まります。

1人は高学歴と言われる大学を卒業後、アメリカの教育委員会(日本の文部科学省)の中で官僚として出世した父。

もう1人は大学に進学せず、コンビニエンスストアや不動産など様々な事業を営む親友の父。

この二人の意見を対比させながら、著者本人のお金に関する考え方を学ぶ構成になっています。

日本の教育システムを考えると実の父のほうがお金について学べるかと思いきや、この本の中では支払いに追われており日々苦しんでいる姿が見られます。


3.金持ち父さんの教え(不動産)

「一生懸命に今の仕事を働く」

これは多くの人に当てはまることだと思います。

大学卒業後に年功序列の日本型の会社では確かにこれが正解でした。

しかしながら、私たちの給料は社会保険や税金など実に50%は徴収されていることを皆さんは意識していますか?

がむしゃらに働いて給料があがるについて所得税が上がり続ける制度になっています。

ここで金持ち父さんは「お金に働かせる」方法をしっかりと意識しろと説いています。

ここで簡単な簿記の考え方ですが、
資産を増やして負債は増やさない」が重要とのことです。

例を挙げると、自分の自宅をこれからの人生のために購入することはとても魅力的なことです。

ここでは住宅ローンは負債であり、その土地や家に対するローン返済や固定資産税は支出と位置付けられています。

また、山崎元さんの著書の中で家のかかる費用についてこう記されています。

家は、売るときに3%、買うときに3%の手数料がかかる

引用:「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」p126

ものすごくざっくりですが、5千万の家を購入した場合には300万円の手数料がかかります。(多い、、、、)

近年、東京23区を初めとして新築のマンション価格が高騰(平均1億円らしいです)しているから、今後も不動産の価値は上がることも考えられます。

しかしながら、2040年以降東京都でも人口減少が想定されることからも元の金額がとれるのかわかりません。
(住宅価格の3割は広告費宣伝の費用であるとも言われているため、買った瞬間に値下がりが起こりえます。)

これからの可能性のあるお金をその負債に投じてしまうことはよくないとも書かれています。最後の一文が響きます、、、(支出ばかり私気にしてます)

金持ちは資産を買う
貧乏人は家計を支出ばかり
中流の人間は資産と思って負債を買う

引用:金持ち父さん貧乏父さんp103より


これからは働き方や過ごし方が多様化していく中で、夫婦、子供、高齢者など様々なステージで暮らすための家は変化していくと私は考えます。ですので私は「賃貸」でこれからを過ごしていくと思います。

また、この著書での本当の資産というのは「株や投資信託や印税、不動産収益」などが挙げれれています。


4.金持ち父さんの教え(株など)

ここでは経済評論家の山崎元さんの著書にも書かれていますが、最低限iDeCoやNISAを利用して控除や売却益の非課税の恩恵を受けることや、日本円の価値の下落に備えて外国株や投資信託を購入することは必須なのではないでしょうか。

また、このような制度があれど手続きが煩雑であったり、今度でいいやと先延ばしをすることはせず、「よしやろう」と腰を上げることもこれからを進むうえで大事なマインドだと私は思います。


5.おわりに

さっそく転職してからiDeCoの申請をはじめて開設まで進めました。

思い立ったら「とりあえず行動」これを私は意識しています。

これからも本を読んで自分の考えやこれまでの知識のアウトプットとしてnoteを続きていきます。

本日もありがとうございました。
今週もお疲れさまでした。

2024.7.12 たろ坊



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