ChatGPTに使われるバカにはなるな。
こんにちは、白井です。
今回は、今話題のChatGPTについて。
昨日、うちのコミュニティメンバーと集まり、ChatGPTのについて議論していました。
シンギュラリティ、ホワイトカラー職の代替など、いろいろなことが叫ばれていて、AIを危険視する声も少なくありません。
今の私の見解ですが、ChatGPTはとても便利で、世の中の課題を解決してくれる重要なツールであり、それ自体には危険性は全くありません。
ただし、危険がゼロというわけではありません。
それは使っている人間側に危険性があると思います。
便利というだけでバカになってしまうエンジニア。
実際にあったエピソードをお伝えします。
以前、エンジニアが集まりChatGPTを活用している事例をプレゼンしている場面がありました。
そのプレゼンの流れは以下です。
①ChatGPTを使っていますか?
②ChatGPTのメリットについて
③実際にサンプルのプログラム書かせてみた
この中で事件が起きたのは③のサンプルプログラムを書かせてみたパートです。
その人は、ChatGPTに電話番号を判定するプログラムを書くように指示し、以下のようなプログラムが帰ってきました。
①電話番号012-3456-7890をハイフンで区切り、リストに格納
→012, 3456, 7890 それぞれに分けられる
②1つ目の要素(012の部分)が3桁かどうかをチェック
③2つ目の要素(3456の部分)が4桁かどうかをチェック
④3つ目の要素(7890の部分)が9桁かどうかをチェック
④の部分が盛大に誤っていますよね。
本来であれば、4桁かどうかをチェックしなければなりません。
この誤りに全く気付かずに、ChatGPTが出したプログラムをそのままプレゼンしていました。
これが、ChatGPTを使う人間側の危険性です。
ChatGPTを過信しすぎて、考えることをやめてしまっています。
これが、プログラム初心者であればまだ理解できますが、そこそこベテランのエンジニアがやっていたこともあり、私は大問題だと感じました。
しかも、さらに問題だと思ったことが、そのプレゼンをエンジニアが40人ほどが聞いていて、その誤りに気づいた人はたったの2名。私ともう1人の方だけでした。
学生でもなく、実際に現場で活躍している人がChatGPTを盲信してしまっていたわけです。
ChatGPTがもたらす人間の無思考に、このままでは日本は衰退の一歩を辿るばかりだと、改めて感じました。
焦ってるのに学びもしない人々。
また、これも私の経験談ですが、ChatGPTが活用されていることにより、私たちの仕事が奪われてしまうという話題が出ています。
もちろん、この話題は今に始まったことではありませんが、改めて最近は言われるようになりました。
多くの人が焦りを感じていることは伝わってきます。
ですが、実際に行動に移さない人が多すぎるのが現状です。
このままでは仕事が奪われてしまう。
そう思いながらも、自分の目の前の欲望に忠実になり、毎日飲み歩き、遅くまでSNSや動画を見て、次の日は気持ちよく起きられない。
そんな人が世の中で溢れかえっています。
今すぐに仕事を奪われることはないでしょう。
ですが、頭を使えない人間は淘汰されていく将来が、徐々に近づいてきています。
特に、Z世代をはじめとする若い人たちは、この先何十年も社会で活躍しなければなりません。
だからこそ、若い人ほど自分の頭で考えるということを忘れてはなりません。
何が正しいのか、何が誤っているのか判断する。
人間に与えられた「思考」を放棄する人にはならないように、疑う心を忘れずに生きてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、本当にマズイ状況にあると感じたので、啓蒙するような記事となりました。
ぜひ、同じような課題を感じている人がいましたら、周囲の人に伝えてあげてください。
個々の意識が、やがてマジョリティになり、日本全体を変えることにつながると信じています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?