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タイパを追求した先にあるもの。

こんにちは、白井です。


昨今、Z世代を中心に流行している「タイムパフォーマンス(タイパ)」について。

例えば、主に短い時間の動画コンテンツ(TikTokやショート動画)は、短時間で有益な情報が得られるものとしてタイパが良いとされています。


簡単に言うと、短時間でどれだけの価値(学びや喜び、快楽など)を得られるかということを表す際に使われる言葉です。


時間が足りない現代人。

現代は、とても便利な世の中です。

スマホ1台あれば、必要なものはなんでも買えるし、多種多様なコンテンツを消費し、可処分時間を消費することができます。

YouTuberが発信しているコンテンツを楽しむ。Instagramなどで友人の状況を知る。
NetflixやAmazonプライムビデオで映画やドラマを見る。

また、コンテンツ消費だけではありません。
スマートフォン1つで仕事もできるし、学ぶこともできます。


そして、スマホはモバイル端末。いつでもどこでも持ち歩くことができますから、一昔前と比べると自分のやりたいことに使える時間が圧倒的に増えました。


その結果、人にもたらしたものが、時間が足りないということ。

これまではできることが限られていたために、やりたいことをやるために消費する時間はそれほど多くありませんでした。

しかし、いつでも何でもできる自由な現代だからこそ、人は多くのことに手を出し、ひいては以前より使える時間が増えているにも関わらず、時間が足りないという状態に陥っています。


タイムパフォーマンスを高める意義は?

時間が足りないという状況に陥っているにも関わらず、人はさらに自分のやることを追加していきます。

なぜそうなっていくのかというと、コンテンツが創作される量が私たちの消費量を上回っているからです。

全世界でYoutubeに投稿されるコンテンツは1分間で500時間を超える量の動画がアップロードされているそう。


Youtubeだけでこの状態ですから、すべてのコンテンツを消費し切るのは到底不可能です。

こういった背景もあり、タイムパフォーマンスが重要視されているわけですが、その目的は何なのでしょうか。


私も、社会人2年目くらいの頃(まだタイパという言葉が流行っていなかった)までは、どれだけ効率的に生きるかということを考えてきました。

ビジネス系Youtuberの動画を倍速で視聴し、移動時間はVoicyやオーディオブックを聴く。帰ったらまた勉強。

このような日々を過ごしていた結果、関わる人を選び、自分の成長につながらないことは極力避けるような日々を過ごしていました。


ある時、会社の同僚からは「人を軽蔑しているようにも見える」と指摘されたことがありました。
自分のような夢に向かって毎日を過ごす生き方は絶対に良いことだと思いつつも、夢を叶えた先にあるものは何だろうという迷いも生じていました。


果たしてタイムパフォーマンスを追求した先にあるのは何なのか。
それを得て、自分がどう変わるのか。


自分では日々自分を高めることを楽しみつつも、本当にやりたいことは何なのかという疑問は未だ拭えていません。


マイパフォーマンスを高めること。

人の承認欲求というものは、特に現代人からすれば切っても切り離せないものです。

今現在での私の解ですが、タイムパフォーマンスを追求した先に高めたいのは、マイパフォーマンスだと思っています。


仕事や私生活、仲間と過ごす時間などにおいて、自分の価値が高いことを示し、認めてもらいたい。

そういった状況から、自分の価値。つまりは、自分が他者に与えられる効果(マイパフォーマンス)を高めることがタイムパフォーマンスのその先にあると思います。


私自身も、表向きには自分の目標を達成するために日々学んでいるということを言っていますが、心のどこかでは学んで知識を高めた自分を認めてもらいたいという思いがあります。

多くの人は、表向きには良い言葉で取り繕っていますが、腹の中では自分を認めさせたいという思いが少なからずあるはずです。


他にも、ドラマや映画、アニメなどを見なければ、周りの話題についていけず、仲間外れにされてしまう。
私も学生時代には、単純に見たいと思うものもありましたが、そういった思いで見ているコンテンツも少なくありませんでした。


もちろん、それが悪いことだとは思っていません。
むしろ、その認められたい思いを根底に、様々なものに触れ、自分が成長し、世の中に影響を与えられるのであれば、良いことだと思います。



私自身も、タイムパフォーマンスを追求することが正解なのか不正解なのか。
その答えは、いまだに分かっていません。

合理的に考えれば追求するべきだと思っていますが、人間は論理では語りきれない生き物であるのも事実ですから、すべて理論で片付けられるものではありません。


ぜひみなさんも「なぜタイムパフォーマンスを高めようとするのか」ということを考えてみてください。

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