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次代を創る「スマートビル・スマートシティ」:その3


② IT、AI導入による不動産利用におけるCX(カスタマー・エクスペリエンス)の改善

 CX(カスタマー・エクスペリエンス)とは、オフィスワーカーであり、商業施設利用者であり、テナントであり、多くのビルユーザーの満足度を向上させるために、不動産テックを活用した事例である。

 たとえば、米HqOでは、携帯電話端末で、空調制御、会議室予約、鍵の開閉等のセキュリティ、サークル活動、周辺レストラン予約、フードデリバー予約など、ワンクリックでできるシステムを開発し、米不動産会社が活用し始めている。さらには、ひとつのビルだけでなく、別の地域のビルとの連携も可能となっており、たとえば、NYCのテナントがSFC出張時SFCのサービスをシームレスに受けることが可能となっている。

 これらのシステムが進んでいる背景には、米国、欧州では、設備コントロール等のシステムについて、APIがオープン化されており、比較的自由に繋げる環境を構築していることが大きい。日本の場合は、単独システムの連携がなされておらず、また、それぞれのコントロールがクローズド化されており、早急に、オープン化の動きへシフトする必要がある。


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