外資系企業の昇進術🚀3つのポイント
アメリカのシリコンバレー本社でセールスエンジニアをしておりますPistachioと申します。
アメリカのIT企業では年初にリストラの嵐が吹き荒れ、重苦しい雰囲気が漂っていました。
それから半年以上が経ち、ようやくプロモーション(昇進)が再開し、嬉しいことにこの度、アメリカではじめてのプロモーションを達成しました☺
棚から牡丹餅なプロモーションではなく、自分の力で全力で取りに行ったプロモーション。
かつ、年度途中のプロモーションは対象者数が少なく競争が激しいこともあり、自分の新しい役職名を見て、感慨深く感じています🍀
このnoteでは、外資系にお勤めの方やアメリカの企業に勤めている場合に、どうすれば昇進を狙うことができるかを、実例を交えて3つのポイントにまとめてご紹介します!
プロモーションの肝は、"実績/人脈/アピール力"
私の勤務先では年初のプロモーションと、年度途中のプロモーションの、年に2回のプロモーションのタイミングがあります。
発表される月の約1~2か月前の間には、各チームから提出されたプロモーションの推薦状を基に、上司のさらに上司といったリーダー陣と人事部門が予算と優先順位などを検討しながら、誰を今回のプロモーションの対象者とするかを決めるプロセスになります。
なので、発表される月の約2~3か月には自分の直属の上司にプロモーションの推薦状を書いてもらう必要があります。
上司に推薦状を書いてもらうためには、事前に十分な量と質のインプット(なぜ自分がプロモーションに値するのかの説明)が必要になるので、実際にはプロモーションが発表される半年くらい前から計画的に上司にプロモーションの意思をアピールしていくことが重要です。
昇進術①:実績
アピールすることの重要性は分かったけど、じゃあ何をアピールすればよいの?上司ってどんな観点で実績を評価してくれるの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
セールスエンジニア職の内容になりますが、参考までに、私の上司が実際に書いてくれた推薦状を紹介したいと思います。
上司による推薦状💡
まずは営業成績への貢献が具体的な数値で書かれており、
次に私の性格、プロジェクトに取り組む姿勢やチームとの関わり方などソフト面に触れられており、
それをサポートする具体例、
最後に貢献した重要なプロジェクトの実例が書かれています。
やはりセールスエンジニア職においてわかりやすい実績といえば、①営業成績への貢献です。まずは本職の営業成績で良い結果が出せるように日々の業務を頑張りました。
案外忘れられやすいですが、②ソフト面での優秀さは確実にアピールポイントになります。優秀だけど性格に難ありで調和性が全く無い人よりは、業務の知識はまだないけどチームとの相性も良く学ぶ意欲もある人だと、後者のほうが魅力的ですよね。
ただ、性格が良いだけでは実績にならないので、それをサポートする③具体的な活動例が必要です。私の場合は、新しく学んだ技術を社内に横展開して、チーム全体のスキルアップに繋げられるような活動をいくつか行いました。
いろいろと活動することは素晴らしいことですが、それが④社内でどれくらい重要なプロジェクトか?というのを考えるのも重要です。社内の目標に沿った活動であれば評価されやすいので、チームはどんな活動が必要とされているか?どう優先順位をつければよいか?はマネジャーに相談してみると良いと思います。
昇進術②:人脈
プロモーションというと、自分の上司だけが関係者のように思うかもしれませんが、人脈を広げることでさらに効果的にプロモーションを後押しすることができます。
具体的に私が行ったのは、
上司の上司(セカンドラインマネジャー)にもプロモーションの希望を伝えて、上司から推薦状が上がったときには後押ししてもらえるようにした。
普段一緒に仕事をしている営業さんのチームを統括する、営業マネジャーにもプロモーションの意欲を伝え、何か仕事で手伝えることがあれば何でも言って欲しい旨を伝えた。そうすると、営業マネジャーからの好感度もUPするので、自分の上司が「ピスタチオってどんな感じですか?」と営業マネジャーにインタビューする時にも、良いフィードバックを送ってもらいやすい。
自分のチームのシニアなメンバーにメンターになってもらう。セールスエンジニア職は色々なレベルがあるので、なるべく職歴の長い人に声をかけて、キャリアに関するアドバイスをもらうようにする。シニアなメンバーからの推薦は、上司にとっても安心できる要素なので、必要に応じて彼ら・彼女らからの非公式の推薦状を書いてもらうようにした。
自分の目指すポジションに最近プロモーションされた人の話を聞く。その人たちは、直接プロモーションの意思決定にかかわらなくても、彼ら・彼女らがプロモーションを目指していたときに行った工夫や、評価された活動などを参考に知ることができる。
以上の4つのペルソナと人脈を築くことを心がけていました。
昇進術③:アピール力
最終的にはあんなにコンパクトにまとまっている推薦状ですが、私が上司にアピールした実績はもっとたくさんあります。上司は、日々の貢献を隅から隅まで把握しているわけではないので、少しでも注目に値する活動だと思ったらどんどんアピールしていきましょう!
アピールの仕方は、プロモーションから逆算して直近の半年くらいの、上司との隔週1on1では、プロモーションの意欲を伝えて、プロモーションしてもらうためには何が必要か?を聞くようにしました。(現状維持で良いのか、それとも何かを辞めるべきなのか・新しいことを始めるべきなのか など)
そして、やるべきことが明確になったら、WordでもGoogle ドキュメントでもQuipでも何でも良いので、自分のやってきた実績をまとめるものを作り、それを上司と共有しました。粒度はバラバラでも、とにかく自分の実績やチームメイトからの感謝の言葉などを一か所にまとめていって、具体的な話が必要になったときにすぐに引用できるようにしました。
これは、過去にプロモーションされたチームメイトがみんなやっていた方法なので、とてもオススメです!
あとは、相手を煩わせない範囲でプロモーションの意思をリマインドすることですね。さすがに毎週いう必要はないですが、要所要所でリマインドし、プロモーションを狙っていることを伝えるのは効果的です。マネジャーは忙しいのと、他にも候補者がいると印象が薄くなってしまうので、自分の存在をアピールするようにしました。
以上となります!実は今回のプロモーションは私にとって1年越しのプロモーションでした。本当は去年プロモーションされるはずだったのですが、優先順位が低かったので枠に入ることが出来ず、その次のサイクルはリストラ等社内のプロモーション凍結によって見送りになってしまいました。
思っていたより時間はかかってしまいましたが、人事を尽くして天命を待つ、という感じで最終的には悔いのない準備ができて良かったと思っています。
このnoteがアメリカ・または日本の外資系企業でプロモーションを目指す方の参考になれば幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました☺
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