バイセクシャルが夫婦別姓について考える

最近世間を賑わせている話題の「夫婦別姓」
バイセクシャル、彼氏有、結婚願望なし、子育て願望もなしの僕がしっかり夫婦別姓について考えてみた。

すでに結婚してる方、結婚願望のない方も決して人ごとだと思わないでほしい問題だし、賛成でも反対でもないって投げやりにならないで欲しい。

１　なぜ夫婦別姓が求められるか

　そもそもなぜ夫婦別姓が必要とされ、新聞はじめ各メディアが取り上げているのかっていうことなんだけど、そもそも日本では結婚する時に夫または妻の姓どちらかにすることになっているんだけれども、現実９割以上が男性の姓になっている。
そういったことから、夫婦同性しか認められない制度設計は、女性が社会生活を送る上で、旧姓使用をする必要があったり、はたまた海外で生活している場合、実際の名前と違うので、自分のしてきた研究成果等を引き継げなかったり、そもそもパスポートと生活の名前が違うことでイミグレーションで説明が必要だったりと様々な障壁となっていて、結婚の妨げひいては少子化が進む原因になっているということらしい。

僕は研究者でも社会学者でもないので、夫婦同性が原因で少子化が進んでいるとまで断言するのは？？という気持ちもあるけれども、現実問題女性が姓を変えているのがほとんどでそれが社会活動の妨げになっていることは非常に頷ける。

実際僕の仕事場でも旧姓使用しているのは全員女性だし、男性で旧姓使用は出会ったことがない。
そういうことを踏まえて、夫婦同性を義務付けることは女性が姓を変えているのがほとんどでそれが社会活動の妨げになっているといって言い過ぎではないと思う。

２　夫婦同棲は導入すべきなのか

　夫婦別姓になると、夫婦や家族の絆が弱まるとか、子どもの姓で揉めるだとか反対意見が出ているけれども、論理的な根拠ではなく、ただただ自分の考える幸せの価値観以外が世間に受け入れられることに抵抗があるようにしか思えない。
　僕は夫婦同棲に僕は賛成だ。これは声を大にして言える。

そもそも現状、女性は結婚したら親と苗字が異なることになるケースがほとんどだが、一律親子の絆が弱まっているとは思わないし、国際結婚ではそもそも苗字が異なることが当たり前だったりする。
　苗字で揃えることでしか深めることができない絆なら、捨ててしまえば？っていう感想すらある。
　
　他にも日本は日本、海外がどうだから合わせる必要はないという意見もあるけれども、夫婦別姓制度は海外が導入しているからという理由もあるけれども、一番大きなところは夫婦同棲は男女差別的な社会構造を助長しているというところ。
　確かに文化は国それぞれだし、尊重すべきことではあるけれど、これは独自の文化の問題ではおさまらない男女の格差、人権問題であるということが理解されていないと思う。ジェンダーギャップが他国と比較して大きい日本で、この問題に対して日本は日本と言い切っちゃううと、対外的に「日本は男女差別的社会構造を維持したまま、女性差別問題の解消には興味ありません。」って言っているようで恥ずかしさすらある。


　反対派の人たちの根底には、きっと旧来的な両親がいて、全員が同じ姓を名乗る日本人という家族が優で、それ以外が劣とう考え方なのかと感じる。あくまで憶測ではあるけれども、幸せに優劣をつけてしまっているんじゃないだろうか。

３　夫婦別姓反対は悪なのか

　僕は先ほど夫婦別姓に賛成だと述べたけれども、反対派が述べているような事項も決して無視できないと思う。人は自分に正義があると思っている時の振る舞いこそ本質だと思うから、あえて反対派の気持ちは想像してみようと思う。

　前段で僕は一人の国民として、夫婦別姓を賛成と言ったし、選択肢が増えることは歓迎すべきだとは思う。だけど政治家が反対している理由も全てを否定できるわけではない。政治家は社会全体が壊れないよう運営する責務もあって、別姓になることで実際に絆が弱まって虐待が増えたらとか、今より家族が多様化することで、既存の行政サービスで社会が円滑にまわるかどうかも検討しなければいけない立場だから、手放しに夫婦別姓導入とは言えない人もいるんだと思う。

だから夫婦別姓に慎重になる気持ちは理解できる。社会にはブレーキも必要だし、声が大きい部分を切り取ってすぐに制度改正をしたり導入すべきではないから、その点は反対派も評価できる部分もあるけれども、制度改正を求めている人がいる以上、真摯に向き合って、懸念事項も潰して、社会の幸せの総量を増やしていく必要があると思う。

４　さいごに

　ここまでざっくりとだけど、僕が夫婦別姓に賛成な理由と、反対派に対する考え方を書きました。
　僕はバイセクシャルで彼氏もいて、結婚願望もないから正直自分がこの問題の当事者かどうなのかはわからない。（そもそも男女にしか結婚が認められないことから疑問だけど今回の記事では流しておきます。）
　夫婦別姓は結婚したい人だけの問題ではなく、社会にある男女差別の問題にも直結するので、みんなに考えてほしい。

慎重になりたい政治家の気持ちもわかるけど、もうこれ以上社会に絶望したくない。

結婚は誰かが苗字を諦めた時に発生する特権でもないし、そもそも男女の時だけ発生する特権でもないはずなのに、実際現代社会ではそれがまかり通ってるのはおかしいと思う。

今回の件については以上。
誰もが結婚を望むならそのとおり結婚できる世の中であってほしい。
誰かが幸せになりたい気持ちを誰かが邪魔しないて欲しい。
自分以外の誰かが幸せになることを心から喜べる世の中であってほしい。

長くなったけど終わります。