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『ぜんぶ、ボクのせい』感想

家でなにもせずにはいられなくなって、
新宿に向かった。

たまたま入ったビルで、
映画館をみつけた。

どこかで予告編をみた、
上映時間もちょうどいい、
あらすじもなんかいい、
観てみよう。

主人公の演技が素晴らしかった。
漁港の風景も、美しかった。
俳優たちの演技がよかったけど、
途中から、どこかありきたりな物語に思えてしまった。

映画通というわけではないけど、
生きていると、色々な物語の蓄積があって、嫌でも推測してしまう。

よくある話だな…

台詞が直接的だな…

キャスティングが素晴らしいのに、
脚本がいまいちかも…

なんてツッコミをいれてしまう。

わたしはどんなストーリーを求めていたんだろう。

母親に捨てられた男の子が、
しりあった奇妙な男と心を通わせて、
強く生きていく物語?

そういう意味では、本作は観客を裏切ったストーリーかもしれない。

最後のシーンに全てが集約されているせいか、それまでが中だるみのように感じた。

なにひとつ悪くない純粋で善良な子供が
理不尽に傷つけられ、絶望する。

その瞳が、鋭く胸に刺さって痛い。



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