見出し画像

発酵するセクシャリティ

こんにちは!魔タリカ766歳、魂のR指定です!
先日はコロナ禍を経て5年ぶりの開催だったという「お蔵フェスタ」で、
私も久しぶりに寺田本家の自然酒の試飲を堪能したり、購入したりしてきました。

私は見てくれほどにはお酒は強くなく、ソーシャルに飲む程度なので、
ちびちび飲める日本酒は大好きです。
寺田本家の自然酒は、ポッと体が暖かくなっていい気分になるんですが、
そのあとは全く体に残りません。それどころかお通じまでとても良くなって、百薬の長とはこのことなんだ!とわかります。

日本酒は本来、アミノ酸、有機酸、多糖類、ビタミンなどの抗酸化物質からできているそうですが、抗酸化とは、要は老化しない、若返り物質です。
久しぶりに寺田本家先代の著作「発酵道」も読み返してみました。
これは私のお気に入りの本です。

自然酒作りのプロセスでは、蔵に住み着いているさまざまな発酵菌が代わる代わるやってきて、自分の仕事を終えたら次の菌にバトンタッチして消えていくのだそうです。


微生物は謙虚な姿勢でありながら、自分らしく、楽しく、
仲良く生きているように見える。
そこは大きな共生の世界、仲良しの世界、感謝と報恩の世界だ。

発酵道


昔、私が若い頃w 日本酒は質が悪くて、飲んだあとは頭痛、吐き気、
ムカムカなど添加物が入ったお酒特有の諸症状が必ず出たものです。
安価なアル中の飲み物で(すいません)、料理の風味付けにはちょっと使うかな、程度のものという認識でした。

最近、日本全国各所で素晴らしい日本酒が作られるようになったのは、
きっと寺田本家の先代のような方の存在が大きいのではないかと思います。
先代が自らの病気に加えて、会社が経営破綻寸前という人生の大ピンチに遭遇しながら本物の探求の道へと導かれていったのは、お酒の神様のお導き、
召命(コーリング)だったんじゃないかと、思えるのです。
人生の召命(コーリング)、啓示などは、そんな危機、魂の暗夜の中から姿を表すものなんですよね。

古代のお酒「口噛み酒」は、映画「君の名は」で有名になりましたね。
本物の御神酒は巫女がお米を噛んで造る、まさに「口神酒」です。

続き………………………………..


唾の中にある酵素の力で発酵が起きるそうですが、これは女性じゃないとダメなんですね。
男女100人ずつ、お米を噛んでお酒を造るという実験があって、結果は男性の噛んだお米は発酵しないばかりか、腐ってしまうのだそうです。
発酵と腐敗は、同じプロセスを辿りますが、結果は似て非なるものです。

西洋でも、ワインは女たちが足で踏んで作りました。その時女たちは下着を付けずに葡萄を踏んだというのをどこかで読んだ気がします。
お酒造りは、産み出す性である女たちの仕事だったんですね!

さて、こんな素敵なお話があります。



中世の教会側の人々は、魔法使いが集会で飲む葡萄酒は経血であったと主張したが、これには理由があった。有名な魔法使いのトマス・ライマーは、「妖精の女王」の教えを受けて、魔女の儀式に加入した。女王は彼に「わたしはクラレット酒を持っている……この膝の間に」と言って、頭を女王の膝の間に横たえるよう彼を誘った。クラレットは伝統的な王の飲み物であって、また血の同義語でもあり、字義的には「啓発」を意味する。「月の男はクラレットを飲む」という諺は、葡萄酒は月の血を表すという観念と関係がある。 

バーバラ・ウォーカー



身体から出るものに、不潔や汚れは全くありません。
本物の穢れを作るのは、口から出る「言葉」だけです。
身体から出る液体は全て、肉体の錬金術により血液が昇華したもので、大も小も大地を肥やし、母乳は赤子に滋養を与え、経血の中には一人の人間を作れるほどのパワーが秘められているのです。

タオでは、唾液はあらゆる病を癒す「黄金の霊薬・エリクサー」と呼ばれ、念入りなプラクティスの対象となっており、よくプラクティスされた唾液は甘くなると言います。
そうそう、愛する人とのキスは甘くなければいけません!
二人の間で練られた唾液は、恋人たちを結びつける黄金のエリクサーへと変化するのです。

ちょっと思い返してみてください。
ものすごい緊張感に見舞われたとき、変な汗が出てきたり、口がカラカラになってやたらと水分を補給することで、ペットボトル症候群(水ならいいけど、甘い飲み物の大量摂取)となって、そこから容易に糖尿病に移行します。トイレの回数も増えたりして、身体の水分調整システムは破綻寸前になります。
人の死への移行期には、口がカラカラに乾きますよね。
不自然な生活の中で受けるストレスは、人間の身体という美しい宇宙の軌道バランスを破壊してしまいます。そして肉体の生命は腎臓のエネルギーを失いながら終わりを迎えるのです。

人の身体では、必要なときに、必要なものがちゃんと出てくるようになっている、驚異的で奇跡的なシステムです。セックスの時の膣を濡らす愛液が滲み出す過程は、発酵に似ていると思えてなりません。
愛液の出所について、さまざまな議論がありますが、未だはっきりとわかっているわけではなかったかと思います。
この愛液もまた、生命を創り出すために、人体が醸し出す発酵そのものじゃないかと思えてなりません。出産時には、赤子が外界で生きていくために必要な細菌のシャワーを浴びせて送り出すのです。
受精から卵分割して、胎児になる過程で活躍する幹細胞は、どんな組織になるのかあらかじめ決定付けられてはおらず、幹細胞自身が判断して人体のさまざまな部分になるのだそうです。
生命創造のプロセスは、日本酒ができるプロセスに似ていると思いませんか?

人間の体は9割が細菌からできていて、腸内細菌が多様であればあるほど、その人は健康だと言います。ヒトの身体が日本酒を造る蔵で、そこに住み着く菌が強く健康であれば、創造物もまた健康だというのは、人体の免疫系と同じシステムですよね。
噂では納豆を食べた人は酒蔵に入ってはいけないと聞きます。宇宙最強の納豆菌は、繊細な日本酒を造る菌を殺してしまうからなんだそうですが、寺田屋本家の蔵は、あらゆる人をウェルカムしています。蔵住みの菌が強く健康だから来るもの拒まずなんでしょうね。

最近では発達障害などが増えていますが、もしかしたらそんなことも関係があるのかもしれないですよね。
先日友人が、発酵関係に関わっている男性たちが、なんとも言えず色っぽいのだと言ってました。それには賛成ですw
男性たちは発酵菌から生命力を補給しているのかもしれないですね。
セクシャリティは、生命力です。生命力は、細菌力と言えるかもしれません!SEXは、細菌を丁寧に手入れして喜ばせて、生命の発酵を醸し出す美しい機会なんですね。

Love♡

Tarika

2024 / 3月28日発行メルマガより


発酵するセクシャリティ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?