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裏社長室(第23回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

概ね隔週水曜20時配信、緒乃ワサビさんの「裏社長室」(第23回)の感想等です。昨日はイレギュラーで、火曜配信でした。

私の方もイレギュラーに、配信の感想ではなく、「天才少女は重力場で踊る」(以下、「天重」とする。)についてのあれこれを。

今日は「超新星」こと緒乃さんの小説デビュー作「天重」の発売日で、私も、お昼あたりから秋葉原へ出て、書泉、メロブ、ゲーマーズと周ってきました。

ゲームを発売日に買いに行ったことはありますが、週刊や月刊の漫画雑誌等を抜きにすれば、書籍を発売日に買いに行ったのは、初めてのことかもしれません。

ひとりで秋葉原へ行くときは日比谷線を使い、出口は一番出口を利用しています。
混んでる地下って辛いじゃないですか。もう、1秒でも早く地上に出たい。理由はそれだけ。

というわけで、まずは一番出口からほど近い書泉ブックタワーへ。

私が中学生くらいの頃から、「郊外型大型書店」というスタイルの本屋が地方にも進出してきました。

特に私は田舎に住んでいたこともあり、この郊外型の大型書店も(タダ同然の土地を買って)競うように巨大化し続けていきました。

漫画こそ、人より読んでいたと思いますが、さりとてそこまで書籍全般に興味があったわけでもない私ですら、これらの大型書店には非日常のワクワク感を覚えました。

まだまだネットの普及していない時代だったことや、子供の自分の人脈など知れていることなどなどといった要因もあって、本屋は、知る由もない、未知のエンターテイメントとの出会いの場でもあったわけです。

そんな巨大書店も、東京ではビルになるのか!と驚いたのは、今からおよそ20年前、勤務先の研修で短い期間ながら東京に住まわされていたときのこと。

そのとき見たのがこの、書泉ブックタワーだったわけです。ブックタワーに来たのは、その時以来のはずです。

左と真ん中が売れている

私が「天重」を購入したときには、既に少なくとも2冊売れていることが窺われました。なお、カットしていますが、お隣は東野圭吾先生でした。

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続いて向かったのは、メロンブックス。なんばの店舗には何度か行きましたが、秋葉原のメロンブックスは地下ワンフロア(しかも狭い)だけなのですね。
そっち系の企業ではアニメイトの次くらいの規模だと認識していたので、ちょっとびっくりでした。

店内の肌色率の高さにも。

案外、秋葉店以外の店舗の方が、たくさん小説が並んでいるんじゃないだろうか。

なお、展示されていると聞いていた、ぺれっと先生の色紙は発見できずでした。残念。

最後に向かったのはゲーマーズ。こちらでも、既に少なくとも1冊売れている様子が窺えました。

奥の「響けユーフォニアム」の山より1冊少ない

本屋さんらしい本屋さん(書泉はまごうことなき本屋さんでしょうが。)ではどうなのかな、と思いましたが、秋葉原に詳しいわけではない私は、暑さもあってここで撤収しました。

それでも、通販でなく、自分で足を運んで、目当ての商品を探して、という行為の楽しさを、久しぶりに思い出しました。

断じて、カロリーや時間の無駄ではないと。おそらくそれは、誰にとっても。
でも、それが上手く言語化できない。きっと、当事者にも、関係者にも。

私が本屋さんに対して出来ることは限りなくゼロに近いのですが、他方で、地方の本屋消滅問題はわりと深刻というか、実際、両親の家から最寄りの本屋までは2〜3kmといった状況にあり、どうにか頑張ってくれよと、無責任なことを願いつつ。

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さきほど「天重」を読了しました。
いわゆるネタバレをしない程度に感想を書くのは難しいですね。
そもそも読書感想文に挿絵を半ページくらい入れて先生を怒らせた私には、感想文など書けないのですが。

所感としては、天重サイトの緒乃さんインタビューや、あとがき(342ページの終わり4行)、そのままそのとおりでした。

終わってみれば、苦味も雑味も排除した、純度100%のハッピーエンド。ちょっと疲れたときに、気持ちがもやもやしているときに、スッと作品に没入できて、読後も爽快。

マリブコークが257ページのような心境に至るには、いささか駆け足過ぎないかと思わなくはないですが、そういうのは狙いじゃないんです。

だって、尺さえあれば、読者がちょっと薄いかもと感じる部分は、いくらでも書き足せるわけですから。
翠が恋に落ちる部分にせよどこの部分にせよ、間違いなくそう。

本編340ページという限られた制約の中で、表現しなきゃいけないこと、まとめなきゃいけないことがたくさんある中で、過不足なく、何かに偏るでもなく、濃過ぎず、淡白すぎず、本当に上手く、バランスよくまとめあげられたなぁ、と思います。

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たぶん作品全体の最大の見せ場にして、個人的にも、一番グッときたところ。

緒乃さんの配信の方か、生存戦略コラムの方だったか、どちらかは失念しましたが、繰り返しますが、物語の根幹に関わることなので、どんなエピソードだったか、その内容には触れられませんが、「ああ、そういうことなんだな。」と思いました。

それでは何のことやらなので、ページ数だけ。298、299ページ(と、335ページ)です。

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今日の感想は、我ながらダメダメですね 苦笑

次回配信は、どんな雰囲気になるのでしょうか。楽しみにしています。

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