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なぜなに和ハーブ塾 第一話『和ハーブ』って何?

 和ハーブって?

『和ハーブインストラクターです!』と自己紹介すると、必ずと言っていい程
『和ハーブって何?』と聞かれます。

確かに、耳慣れない言葉ですよね。

でも、私たちが普段口にしている『アレ』や『コレ』も
実は和ハーブだったりするんです!

今回はそんな『知られてないけど実は知ってる』和ハーブについて、
お話したいと思います。

和ハーブの定義は広い

『和ハーブ』という名の生みの親、
一社)和ハーブ協会 古谷 暢基 代表が提唱する
「和ハーブの定義」は以下の通りとなります。

江戸時代以前より、日本各地で有用されてきた植物の総称
(日本原産の野生種、栽培種のほかに外来種も含まれる)

ちょっと難しいですかね?
では、身も蓋もない言い方をしましょう。

いわゆる、そのへんに生えている草です。

ちょっとガッカリしちゃいました?
でも、ハーブって元々そういうものなんです。

『身土不二(しんどふじ)』という言葉があります。
元々は仏教由来の言葉で、
『人の身体と生まれついた土地とはふたつと分けられない』
という意味を持ちます。

自分たちの身近な場所に生えている、薬効豊かな植物。
彼らの貴重な恵みを頂いて、私たちは今まで命を繋いできました。

そんな『足元のたからもの』。
それが、和ハーブなのです。

和ハーブの分類

とはいえ、どういう和ハーブがあるのかサッパリ見当もつかないよ!
という方がほとんどだと思います。

それでは、大まかな和ハーブの分類と、代表的な和ハーブをご紹介します。

・食

食材やスパイス、飲料として活用されてきた和ハーブ
イネ、ソバ、ダイズ、シソ、チャノキ(日本茶)、ゴマ、ネギ、ニラ、
ワサビ、サンショウ、ショウガ、ミョウガなど

・粧

化粧や美容に活用されてきた和ハーブ
ベニバナ、ツバキ、クズ、ユズ、ヘチマなど

・浴

入浴剤として活用されてきた和ハーブ
ショウブ(セキショウ)、モモ、ユズ、リュウノウギク、ヨモギ、マツなど

・薬(毒も含む)

民間薬として活用されてきた和ハーブ
現在、日本薬局方に収載されてあるものもあり
ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリ、ヨモギ、チャノキ、キハダ、
ビワ、トリカブト(毒)など

・色

染料、色素として活用されてきた和ハーブ
アイ、ベニバナ、ムラサキ、アカネ、ツユクサ、キハダ、カリヤスなど

・礼

神事や生活行事に活用されてきた和ハーブ
アサ(大麻)、サカキ、シキミ、タチバナ、アマチャ、ヒイラギなど

・繊維

布や衣服、紙に活用されてきた和ハーブ
布・・・アサ(大麻)、カラムシ(苧麻)、クズ、フジ、ワタなど
紙・・・コウゾ、ミツマタ、アサ(大麻)、カラムシ、トロロアオイなど

・材

家財道具や包材、防虫剤など、多岐にわたる材料として
活用されてきた和ハーブ
建材・・・ヒノキ、スギ、ケヤキ、カシ、モミ、イグサなど
塗料・・・ウルシ、カキ、マツなど
包材・・・カキ、カシワ、ササ、ホオノキ、ゲットウなど
防虫・・・キハダ、ヒバ、クスノキなど
洗剤・・・ムクロジ、サイカチ、エゴノキ、イネ、シロアズキなど

一社)和ハーブ協会 古谷 暢基 /平川 美鶴
『和ハーブ にほんのたからもの』より一部抜粋

いかがでしたか?
身近な植物ばかりでしょう?
難しく考える必要はないんです。
自分たちが昔から知って、活用してきた植物。
それが『和ハーブ』。

次回からはそれぞれの分類について、
もう少し深堀りしていきましょう。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。
次回もよろしくお付き合い下さいね♪

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