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#3【シナリオ術】ワープロ時代のシナリオライターと比較。「現代ライター」の”センスの磨き方“について考えた。

先日、「あなたも書けるシナリオ術/三宅直子」という本を読みました。
というのも先日投稿した“シナリオ術”の記事が好評だったので、
自分自身の勉強としても、noteの記事としても有意義だと思ったからです。

そして数ページをめくって、ビックリしたのです。

「書きたい人が年々増えている…それには二つの理由があるのではないか。
一つは、ワープロの普及。」

わ、ワープロ!?

急いで裏表紙を見てみると、初版の発行が「1998年」となっておりました。
どうやら僕が3歳の頃に書かれた本だったみたいです。

著者の三宅さんは現在82歳ということで、
僕は意図せず大先輩のシナリオ本を手に取っていたことが判明します。

そんなわけで僕はこの書籍を読んで感じたことや
シナリオライターにとって大切なことについて考えさせられたことを中心に書き記していきたいと思います。

是非最後までお付き合いください。



①「ワープロ時代」と「現代」の違い

まずこの本を読みながら意識せざることを得なかったこと。それは”時代背景の違い“です。

ワープロが普及し始めた…つまり、それ以前は全て手書きでシナリオの執筆を行なっていたわけです。

僕は今iPadとキーボードを使ってシナリオ制作をこなしているのですが、
そんな僕だからわかる…。超大変です。

一つのシナリオを書くのに恐らく現代の倍以上かかっていたのではないでしょうか?1作品にかける労力が圧倒的に多かったはずなのです。

それでも著書内では、

ワープロの普及によって、「読み手」よりも「書き手」の方が増えてきている。

と主張されています。
確かに、現代はスマホやPCの普及によって書き手は圧倒的に増えているような気がします。(noteやTwitterも物書きの一部と考えると、一億総“書き手”時代みたいなものです)

テクノロジーが進化することで書き手が増えていき、
“読み手”がどんどん減ってきているというわけですね。


②“読み手”の現象が意味することとは?

読み手が減ってきていることはどのような影響を及ぼすのでしょうか?

三宅さんはかつてシナリオライターの育成にも関わっており、
いわゆるライターの卵から相談を受けることも多々あったそうです。

「才能があるのか分からず、書いていて不安になります。」
「どうしたら面白い作品が作れるのでしょうか?」

といった数多くの質問に答えるなかで気づいたことがあると言います。
それは、「書き手が”読み手“になりたがらないこと」です。

つまり作家自身が小説やシナリオ、映画、アニメなどに触れる機会が極端に少なくなってしまっているということです。

作品づくりに欠かせないものは、作者自身が“感動”すること。

映画を観て涙を流す。
友達からの電話に心温まる。
知らない人から「ありがとう」と言われて嬉しくなる。
裏切られて悲しく思う。

そういった心の揺れ動きが“感動”であり、その積み重ねがなければ
人を感動させるシナリオなどかけるはずがありません。

ここに僕は、
今も昔も変わらない「シナリオライターとしてセンスを磨くために必要なこと」の結論が表れていると思っています。

「自分にはライターとしての経験がない。感性を磨くにはどうすればいいか?」という質問があったとするならば、その答えは一つ。

物を書くのに無駄なものは何もない。映画も読書も、なんの気なしにしていたこと、交友、それらから得たことが感性を育てる。それが書く上の元手になるのである。

(著作より引用)

ということです。

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(わざわざ書いた意味は特にありません。でも、記憶に残るでしょ?…でしょ?)


まとめ

作品づくりのセンスを磨く為には、沢山の”感動“を受け取りましょう!
というお話でした。

あれっ…作品、といえば毎週4コマ漫画とか、ボイスドラマとかが連載されているマガジンがあったような…。

あ、あと文章作りのテクニックなんかもまとめられた記事がどこかにあったっけ…?

と、いうわけで隠しきれないステマ臭を匂わせながら締め括りたいと思います。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!


少しでも為になった、面白いと思っていただけたら❤️よろしくお願いします!


民奈涼介




最後まで読んでいただきありがとうございます! ▶︎「4コマ漫画」「ボイスドラマ」 などで活動中のシナリオライターです。 活動費用が意外とかさむため、よろしければサポートして頂けると嬉しいです!“あなた”のサポートが私のマガジンを創ります。 お仕事のご依頼もお待ちしております!