【心理学】の「カブトムシ」から連想。話せばわかる、は本当なのか??
夏と言えば?虫の王者:カブトムシについて
夏といえばスイカ、海、プール、冷奴、BBQ、キャンプ、そして…「虫」!
虫の王様といえば?カブトムシですよね。
そうです。カブトムシです。
aikoの名曲「カブトムシ」を聴きながら、「思考実験」に関する本を読んでいたら、曲名にぴったりなネタを発見したので、記事にします。
今回はほとんど楽曲の歌詞と記事の内容の関連がありません。
が!!!
汗ばむ季節を迎え入れるため、準備しようじゃありませんか。
それでは、本題に入ります。
「話せばわかるは本当なのか?箱の中のカブトムシから考察」
最後までよろしくお願いします。
「箱の中のカブトムシ」という思考実験
aiko「カブトムシ」作詞:aiko作曲:aiko
少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ
甘い匂いに誘われたあたしはかぶとむし
「箱の中のカブトムシ」という有名な思考実験があります。
設問はこのようなものです。
2人の子供がそれぞれ箱をもっています。2人は箱の中にカブトムシが入っていると言います。そして2人とも、本当にそうだと思い込んでいます。だから、
「僕カブトムシ持っているよ。」
「へー、僕も持ってるよ。」
というコミュニケーションが成り立つのです。
ところが!!彼ら2人はそれぞれ違う生き物をカブトムシだと思い込んでいるだけでした。さて、この場合、箱の中身はカブトムシということでいいのでしょうか?
1人が持っているのはカエル、もう1人が持っているのがネズミなのに、お互い「カブトムシを持っている」と思っているわけです。
しかし、この場合2人は意思疎通が出来ています。お互い持っているものは異なるもの(=カブトムシでないもの)にもかかわらず、同じものを持っているという意思疎通が出来ている。
…これは実質コミュニケーションが取れていないのと同義です。つまり、
「言葉の定義をお互いに確認しない状態でのコミュニケーションは無意味である」ということです。
じゃあ、カブトムシをちゃんと言葉で定義すればいいじゃないか?となりますが、実はこれもそう簡単にはいきません。
カブトムシは茶褐色、で羽が生えてて、あっ茶褐色といっても黒に近いのも茶色に近いのもいるし、羽は薄いのと厚いのがいて、羽も個体によってそれぞれ違うから…
このように、言葉で厳密にものを定義するのは永久に終わりません。
これを日常生活に当てはめると、例えば映画を観た後に
「いやー、今年のコナンも面白かったね」
「そうだね」
と相手が同意したとしても、面白かったの程度には個人差があるわけで、言葉によって相手の感覚を理解することは絶対に不可能なのです。
じゃあ会話に意味はないの…?
あなたが死んでしまって あたしもどんどん年老いて
想像つかないくらいよ そう 今が何より大切で…
などと言葉で伝えたとしても、「あなた」は「わたし」が抱える思いがどの程度なのか、知りようがない、ということですね。
しかし、それでも人間のコミュニケーションの主になるのは「言葉」ですから、
言葉で伝えることは全部伝えきれなくても、工夫次第でちゃんと伝わります。だから、ないがしろにしてはいけませんね。という話でした。
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郡司
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