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「正そう」とする前に「分かろう」とする①

部下との面談は得意ですか?

しっかりとアドバイスをしたのに相手の顔が曇ったままだったり、
面談をしたすぐ後に実は仕事を辞めたいと言われたり、
外の上司には本音を話すのに自分には話してくれなかったり、、

など、リーダーとして部下の本音を気づいて導くのは難しく、面談や1on1ミーティングの前は嫌だな〜と思うこともあるのではないでしょうか?

「正そう」とする前に、「分かろう」とする

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ます前提として、相手が悩んでいる時は、相手を「正す」前に、相手の抱えている悩みを「分かる」とことが大切です。

例えば、私はカウンセラーの資格を持っていますが、カウンセラーとしてクライアントの悩みを私が解決することは決してしません。

カウンセラーは相手が、悩みを通して成長するのを手助けをするのです。
なぜかというと、悩みは人生の宿題という位置付けだからです。

なので、カウンセラーは「正しい答え」を出して「アドバイス」するのではなく、
相手が問題に気づけるようにサポートするんです。

同じように上司も、部下の悩みは部下の悩みとして本人が解決するのを手助けできるようになると、きっと部下からの信頼度もグンと上がりますよ。

そのためには、先入観なく相手の話を聞くことと、相手を分かろうと思う心がとても大切。実は、聴き方が変わるだけで、人生が大きく変わることもあるので、話を聴くというのはとても重要なのです。

質問:小学生の算数の宿題

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例えば小学生が算数の問題に取り組んでいたとしたら、どんなサポートをしますか?

考える前にすぐに答えを教えますか?どこが分からないのか聴きますか?

きっと、どこに悩んでいるのかを聞いて、自分で解けるように、想像できて行動に移せるようなワクワクするヒントを出すのではないでしょうか?

もしも、考える前にすぐに「答え」を教えてしまったら、その子はいつまでたっても算数ができるようにはならないのは想像ができますよね。

実は、仕事の悩みも同じなのです。
悩みは相手の「宿題」
悩みを通して相手が成長するのを手助けするのが上司・先輩の役目なのです。

悩みを相手の成長につなげる

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悩みを通して相手が成長するのを手助けするのというのは、心理学では『クライアント中心療法』と言われる方法で、カールロジャース(心理学博士)が提唱して広く知られています。

相談にきた人のことで「患者」ではなく「クライアント」と呼び、医者として治すのではなく、相手を「クライアント」つまりその人が中心で主人公であり助けるのが役割という考え方なのです。

私たちは、悩みを相談されるとつい「解決してあげたい!」と考えてしまう。
そしてその相手が悩んでいるということ心を痛めると解決策を急ぎ、相手の悩みを心のレベルで聴けていないことが実は多いのです。

まずは「正そう」とする前に「分かろう」とすること。
十分にに聴くことができたら、相手は自分の心が整理できて、自分で解決への道を見始めるんです。

まとめ

面談の悩み:
しっかりとアドバイスをしたのに相手の顔が曇ったままだったり、
面談をしたすぐ後に実は仕事を辞めたいと言われたり、
外の上司には本音を話すのに自分には話してくれなかったり、、

上記の悩みは、部下や後輩が面談で本音を話せなかったことが原因で生まれがちな現象です。

まずは「正す」前に「分かる」をゴールに向き合ってみてください。
イメージは、「小学生の算数の問題」です。

今、ここで解答用紙に正解を記入することではなく、自分が目の前にいなくても自分で解けるようになって、その思考を使って生活に活かせるようになることが重要なのです。

「どのように聴くのか?」や「失敗しがちな聴き方」についてはまた後日。

仲間と一緒に成長いたしましょう!

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