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シーグラス-1

#創作大賞2023 #漫画原作部門

 あらすじ

 シングルマザーとして五歳の子供を持つ主人公、斎藤杏奈は十年ぶりに故郷に向かう。それは思い出を巡る旅であり、約束を守るための帰郷でもあった。自身が前を向くための儀式を置き去りにしたまま、成長できないまま大人になった杏奈には、かつて想いを寄せた人がいた。初恋とも呼べない歪な関係は、彼の妹に起因するものだった。
 






 二十歳の髪を櫛で梳いた。
 成人式当日のことだ。あの頃は何もかもが輝いていた、と十年前を振り返ってみてそう思う。もちろん、思い返してみればの話で、当時にも日常の小さな不満はそれこそ数えきれないほどあった。
 早朝六時に予約していた美容室は母の友人が二十年間営んでいたこともあり、振袖の着付けこそスムーズだったものの、髪型に関しては要望をうまく伝えられなかった。私が台詞の上では控えめに、気持ちを訳せば断定的に「ゆるふわな感じで、シニヨンスタイルにしてほしくて」とスマホを取り出してみても、「なんやのそれ? おばちゃん流行り廃りはわからんけどね、そんな子供っぽいダラシない後ろ髪やとゲンが悪いし、午後から崩れるような仕事はプライドに関わるがいね」などとまともに話を聞いてもらえなかったし、付き添いにきてくれていた母も母で、「式の後同窓会もあるんやろ? 言うこと聞いときまっし」と一緒になって頷いていた。
 結局、小綺麗にピッチリとまとめあげられた後ろ髪に和玉レースの水引を飾りつけられ、振袖はレンタルだけど古典柄らしく、赤と淡いピンクが主の桜柄で、おばちゃん曰く「キッコーモンヨー」の細工がミヤビで縁起がいいんだとか。
 納得はいかなかったけど、まあ、出資者である母の意向に沿っておくかと諦めて、きっこうもんよう、と頭の中で呟いてみる。ついでに漢字に変換してみると「亀甲」の文字と同時に「紋様」の字面が浮かんできて、なんだかセクハラ臭がするなぁだとか、後半は、うら若き乙女の門出というよりも沖縄のお騒がせ成人式ぽい響きやよなぁなどと考えて、数秒で消えた夢というかなんというか、成りたかった理想の成人姿を否定されたショックも相まってうっかりと涙ぐんでしまった。
 違うから、これは睡魔のせいだからと誰ともなしの言い訳が殊更惨めに思えるものだから、慌てて欠伸で誤魔化しながらぼんやりと、ただ鏡越しに微笑む母の顔を見つめていた。

「ママ、海ってタニさん、おるんー?」
「んー、どうかなー。川には小さいのいるかもねぇ。一緒に探してみよっか」
 
 梅雨の名残のような通り雨が降り注いだ八月十四日。昨夜から今朝まで分厚い雲に覆われていたことなど忘れてしまったように、東の空に大きな夏の雲が浮かんでいる。痙攣する横隔膜にしゃっくりが止まらない昼下がりの藍くんが、助手席の窓から流れる景色を見つめたまま口を半開きにさせている。半年前に五歳の誕生日を迎えた息子は、まだカ行がうまく発音できない。
 
「カニさんいるといいねぇ」
 
 呟くように話しかけながら、私もちらりと外の景色を見渡してみる。海岸線をゆるやかな弧に型取られた里山街道は日本海に面している自動車専用道路で、決して広くはない片道二車線の道幅なのに、法定速度を楽に超過した車が追い抜いていくのだから少し怖い。二年前に中古で購入したダイハツのラガーはアクセルを踏み込む度にガタガタとその車体を軋ませて、ドリンクホルダーにすっぽりとはまっていたはずの藍くんの水筒もカタカタと震えている。 
 今日は息子に「海に行くよ」と声をかけた。できれば明後日は水族館に寄って帰ろうとも伝えた気もするが、覚えてくれているだろうか。明日はちょっと遠出するよ、お泊まりになるからね、と。
 目的地は石川県能登半島の里山里海に囲まれた最北端の岬、"木ノ浦海岸"だ。国定公園特別地域に指定されていて、日本海を一望できる長期滞在向けのコテージが複数棟ある避暑地でもある。一昔前には映画のロケ地としても利用されたこともあり、一過性ではあるものの、聖地巡礼のために盛り上がりを見せたこともあるらしい。今では遠い思い出のその岬は、かつて私たちのプライベートビーチだった。あの海で、私たちは青春時代のほとんどを過ごした。
 私たち。そう、私たち。あの場所で、いつも三人で──。
 潮風が強く吹いて、煽られた車体がゴオオという音とともに揺れる。ハンドルを握る両腕に力を入れてフロントガラスの向こうを睨むと、道路の先の波だった水面の光がチカチカと網膜に届く。藍くんを見る。窓枠に両手をかけたまま物珍しそうに首を動かして、水平線の入り口と出口を左側から順に確かめているような素振りを見せている。

「カニさんいるといいね」そう話しかけてみる。こういう時、息子が決して返事をしないこともわかっている。
 カニさん、カニさんで。タニさん、タニさん。
 まあ、藍くんが言うことも、あながち間違っている訳ではない。
 今日、ずいぶん久しぶりに谷さんと会う。
 私たちの約束を守るために。
 谷さんの大切な妹、"しいちゃん"のために。
 


 
   谷川照一様へ
  
 今日の夜ご飯はハンバーグだったし、昨日はピーマンの肉詰めを食べたよ。明日はね、肉団子を作る予定。ナポリタンに肉団子をたっぷり添えたカリオストロ仕立てを食べる予定ではいるんだけど、まあ、予定は予定だから、もしかすると突発的にロールキャベツが食べたくなるかも知れないね。
 というのも、冷蔵庫の中に大量にストックしてある挽肉が問題でさ。もはや王だよ。裸どころの騒ぎじゃない。諸々丸出し状態で君臨してるし、完全に買いすぎた感はある。
 なぜこんなことになってしまったのかと言うと、スーパー寄るたび追い買いを続けてた私のグッドプレイのせいと、あとは過信だよね。完全に胃腸を買い被ってた。だから毎度の如くドアを開ける度にふつふつと怒りが込み上げてきてしまう自分がいるよ。(腕組みしてる私を想像してごらんよ)うん、下剋上の時も近いよね。
 冗談だよ。(胃腸をもう信じないのは本当)飽きるまでは食し続けるつもり。なんといっても一人暮らしの一番の魅力は好きな料理を好きな時に好きなだけ作って食べられること、これに尽きるよね。幸せすぎる毎日だ。
 なんて、電子メールのような入り方をして申し訳なく思うよ。手紙なんてのは小学生の時の作文のように、何度書いて慣れた気になろうとも、出だしで躓くとなかなか文字が進んでいかないもんだからね。
 お兄ちゃん、筆無精の癖に相変わらずのお手紙をどうもありがとう。
 それから、誕生日プレゼントも嬉しかった。
 ねえ、大分うまくなってない? もちろん絵の方だよ。手紙は全然成長してない。というか短すぎ、もっと書け! 私ばっか便箋使ってさあ!
 冗談だよ、ジョーク。うん、嬉しかった。綺麗に描いてくれてありがとう。
 なんといっても二十歳だしね。名実ともに大人になったわけだ。これからは悪いことはできないね。新聞に名前が乗っちゃうし、それに私はまあまあかわいいんだから、悪いことなんてしたらワイドショーが放っておかないじゃない。そもそも悪いことなんて特に思いつかないんだけど、でも、せっかく大人になったんだから、今までにやれなかったこと、どんどんチャレンジしていきたいなって思ってる。旅行も沢山いきたいし、おいしいご飯もいっぱい食べたい。一人暮らしは最強だし、私かわいいし。
 あ、そうそう。最近始めたバイト、長続きしてるよ。前みたいは珠州に帰りたい帰りたいって泣いてた私からすると目を見張る成長速度だと思わないかー! (思え!)
 うんうん。一度目のセクハラコンビニ店長と二度目のファミレスパワハラセクハラ店長はクソだったけど、今回の店長はモラハラ控えめデブ店長だからまだ我慢できる。今は弁当屋さんの揚げ物担当してて、年中無休で暑い。
 これ読んでて、「夏なんだから暑いのは当たり前」とか思ってんなら次元が違うからね。能登の人口流出速度ぐらい異次元なんだから。この前なんてあまりの暑さにイライラしちゃって、暇な時だったのもあるけど試しにポッケに入ってた溶けかけのチロルチョコを天ぷらにしてみた。そしたら絶品だった。あれから定期的にやってんだけど、近頃お客さんにエビフライ甘いって意外と好評で!(謎すぎて今度はアイスで試したい)私はドキドキしてる。
 大学は、まぁあんまり語ることないな。そんなもんだよ。
 入学したばっかの頃はジーパンとTシャツしか服持ってなくて、キャップ目深に被って廊下歩いててさ。私の大学生活これから楽しいことしか起きないんじゃない!? って期待で胸膨らませてたけど、すれ違った一軍キラキラ女子たちにダサッってふんわり笑われて泣いたのも、もはや良い思い出だよ。あいつらたぶんキャバ嬢だよ私にはわかる。絶対許さないし忘れないけどな!
 だから友達はいないけど、というか作らないけど、お兄ちゃんがいれば困らないってか、いないんだけど……前ほど帰りたいとは思わなくなってきたかな。好きな家具も好きな服もぜんぶ私の思い通りにできる。ちょっとさみしいときもあるけど、自由と寂しさはセットだし、寂しさと孤独は親戚だしね。うまくやっているよ。
 今度、珠州に帰ったらさ。お兄ちゃんの新作の絵楽しみにしてるんだ。代わりと言っちゃなんだけど、成人式でとっておきの可愛い私を見せてあげる。振袖だぜ! ピンクの予定だぜ? 度肝抜かしてやっかんな!
 
 PS
 ごめん、嘘ついちゃった。やっぱり早く帰りたい。夏休み短すぎるよ。金沢の人みんな冷たいんだもん。さみしい。
 という冗談を我慢できずに書いちゃうかわいさを、笑ったら泣かす。それではまた。

   谷川しいな


 金沢から奥能登の最北端、珠洲市折戸町に到着するまでに四時間もかかった。
 藍くんは序盤こそ窓の景色に夢中で興奮気味だったものの、長いドライブに飽きた中盤を経て、高低差の激しい峠道を走る終盤には、かわいらしく隙だらけの寝顔を見せるようになっていた。町に一軒しかない小売商店で飲み物を買おうと砂っぱらに停車する際、バック音が鳴り響いても、瞼がピクピクと動くだけでまったく起きる気配がない。
 車を降りて強張った身体を伸ばす。暑い。ムワッとした熱気が粘着性の液体のように纏まりつく。見上げた太陽の位置からしても、気温はまたまだ上がりそうだった。
 くたびれて古びた小売店、表通りの二メートル先には堤防があり、その五メートル先には海がある。裏通りを抜ければすぐそこは山だ。近くのコンビニは十キロ以上離れていて、スーパーは車を飛ばして四十分の距離にある。
 青すぎる海と、田んぼと山と、錆びついた消火栓に、崩れかけた木造家屋の空き家、入道雲。
 畑の野菜。夕暮れに染まる稲穂の波。「傷んだトマトなら勝手にどうぞ」が当たり前の世界。閉じてしまった世界。遠ざけた日々の、何もない町。私たちがいた町。

「あんた帰ってきとったんか」
 
 かけられた声の方に目をやると、高齢の男が一人。首を伸ばしてこちらを見ている。瞬時に記憶を呼び覚ませば、とても懐かしい顔であることに気が付いた。番犬としては役に立たない白い芝犬を飼っている、小川沿いに住んでいた浅田のおじいちゃんだ。鎌を片手に近づいてくる。
 農作業でもしていたのだろう。土に汚れた長靴と、日に焼けたカーゴパンツがお腹の上に乗っかってパツパツしている。腰のベルトは不要なのではと思うのと同時に、懐かしさが込み上げてくる。私が小さい頃から老人だったけど、今でも変わらず元気なんだなと不思議な気分だ。
 浅田のおじいちゃんは長袖のシャツの袖でこめかみの汗を拭きながら、「よう見ん車が入ってきとるなぁて思っとったんやけど、春美んとこのネーヤか」と無表情のまま怒鳴るように言った。
 
「おじいちゃん。久しぶりやねぇ、元気そうでよかったわ」
 
 私も大声で返した。浅田のおじいちゃんは耳が遠い。四メートル先にいる時は十メートル。二メートルでの対峙では、香車で懐を射抜くような声量を心掛けなければならない。

「なんや、谷川んとこのタータに会いにきたんか」
「うん、そうだよ」
「ほーか。今日は春美んとこで泊まってくんか」

 そのつもりだよ。そう返事をすると、「よしわかった。ゆっくりしてかんなんぞ」と何度か頷いて、「いっぱい食べてかなあかんぞ? 普段なに食っとるんか知らんけど、若いもんはダイエットやらなんやらで鼻血も出ん。特にあんた痩せすぎや。あとで春美んとこ届けとくわ」と首をコキコキと鳴らしながら、苦虫を噛み潰した表情を眉間に残して去っていった。
 懐かしいな、とそう思った。浅田のおじいちゃんもそうだが、普段は聞くことのない言葉、単語がこの町ではまだ生きている。かつて過ごした生活と、今では馴染みのない言葉が乾いた地面に吸い込まれるように心に浸透していく。

 "ネーヤ"は長女。”タータ”も同じく長女の意味を持ってはいるが、主に年上の男兄弟がいた場合に名称として使用されている。金沢の大学へ進学してからしばらくの間は、このような能登言葉が通じないことに戸惑っだものだ。
 人口百五十人にも満たないこの町は、世帯数七十もあればいい方で、すべての人間は顔見知り。春美の子供が私。つまり母親ありきの子供の私。親族も同様の付き合いで結束している。
 自覚はしていなかったが、少し緊張していたのだろう。町から離れて生活をしている身としては、こうして声をかけてもらえることはシンプルにありがたいなと、顔を上げて空を仰いだ。
 何度か深呼吸を繰り返して、それから当初の目的の小売店の引き戸を開けようとしたのだけど、鍵が閉まっていて目当てのものは買えなかった。曇りガラスを覗き込んでみても人の気配はない。仕方なく店の前の自販機でペットボトルの水を買い車に戻った。

「あの人、だれ?」

 いつの間にか起きていた息子が首を伸ばして窓の外を見ている。同じ方向に目を向けるが、浅田のおじいちゃんの姿は既になかった。路地を曲がってしまったのだろう。

「ママの知り合いだよ。小さい頃から知ってる近所のおじいちゃんだよ」
「ふーん」
「この町に住んでる人はね、みーんなママの友達なんだよ」
「……ふーん」

 興味があるのかないのか、まるで判別できない息子の相槌に目を細めて、頭を撫でる。撫でながら「みんなママの友達」は誇張しすぎたかもなと苦笑した。「昔の」とでも付け足すべきか、訂正というかなんというか、言葉をもう一度選び直そうか迷ったが、何やら気難しい顔でつまらなそうに水筒に手を伸ばす藍くんにかける適切な言葉が浮かばなかった。
 
「まだつたないの? 海」とそう問われ、「もうすぐのところまで来てるけど、先に一度ばーばのところ寄ってからね」とシートベルトを閉めた。
「ばーば?」
「そうだよ。藍くんのおばあちゃんだよ」
「ばーば……。ふーん、ばーばね」
 
 目を大きく見開いた息子は、はにかんだ表情のまま助手席に放り出した足をバタバタと大きく前後させた。
 息子は、まだ一度もおばあちゃんに会ったことがない。正確には、藍くんの物心が着く頃には、だ。

 高校卒業を機に地元を離れた。能登に住んでいる若者の多くは、大人になると故郷を捨てる。ある者は夢を叶えるために専門学校へ、或いは就職で。優秀な人間は上京していくことが当たり前で、地元に残る選択肢は初めから閉ざされている。家業を継ぐなどの特殊な理由や、地元の学校を選ばざるを得ない理由でもない限りは必然的に一人暮らしを余儀なくされる。
 電車とバスを使っての通勤や通学などできるはずもない。能登から金沢への直線距離で考えてみても、隣県の方がまだ近いという立地的な理由によるものだ。
 私も、御多分に漏れず進学した。引越しの前夜には浅田のおじいちゃんの大きな家に上がり込んでお祝いまでしてもらった。大広間には入りきらない人数が土間にまで広がり、ゴザと椅子とテーブルを出して、それぞれが勝手に持ち寄った料理を並べていく。
 その日は私と、私のお母さんを囲むように沢山の人たちが集まってくれて、大人たちは缶ビールを箱単位で運び込んで、特別な日本酒なんやぞと封を切った一升瓶を逆さにするように飲んだ。それぞれが赤ら顔のまま、舟盛りの刺身を食べて、猟友会の大西さんが捕まえた猪肉の鍋料理や、熊の香草料理を、私は炊き込みご飯を二杯も食べた。 
 聞こえてくる声は、怒声に少し似ている笑い声。冗談まじりの乱暴な言葉遣い。目尻の垂れる笑顔の年寄りたちと、ときおり見せる母の寂しげな表情。耳が追いつかないほど、瞳が乾きに喘ごうと逃せない。あちらこちらでこびりついていく心象風景。
 谷さんもその場に座って缶ビールを飲んでいた。
 東京の美大を卒業し、四年ぶりに地元に戻ってきていた彼は大人たちの中心にいて、控えめだけどわざとらしく、空気を誘導するように視線だけで話題を変え、たまにトイレに立ったかと思うと戻りしなには席を変え、テル坊、テル坊と声を掛けられるままに誰かの会話に吸い込まれていく。
 私は特別にと一舐めさせてもらった日本酒のまずさに呻きながら、ちらちらと谷さんばかりを目で追っていた。せっかく、久しぶりに会えたのだから話がしたかったし、スマホの連絡先も交換したかった。明日からは入れ違いのように私が地元を離れてしまうのだから、今のうちに話しておきたいという気持ちと、一方で、母や周りの大人たちにほんの一欠片でも冷やかされでもしたらと考えもして、脚がすくむ思いだった。
 おそらく、恥ずかしさに耐えられないという恐怖と、一方で、まあ、関係性が変わることはないのだから心配いらないかという打算もあった。だから、話をしなくても大丈夫。私の気持ちは変わることはない。
 それに、こんなにも切なくて苦しい気持ちも、たった四年で解決する問題なのだからと高を括っている自分もいた。
 この町には同世代の人間は三人しかいなかった。だから、何も心配はいらないのだと思った。
 完結している物語には、イレギュラーなど起こり得るはずもない。私と、谷さんと、しいちゃんだけ。
 私たちの物語に、続きはあり得ない。





   

お肉かお酒買いたいです