たらこりっぷ

たまに書いてみます。

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最近の記事

履歴書

高校を卒業して工場に就職した。猿でもできるような仕事に辟易し、一年で退職。そこから二年、役者になりたいと言い出し、新橋にある養成所に通いながらフリーター生活。パチ屋、すき家、居酒屋のキャッチ、派遣、コンビニ、色々やった。養成所の契約期間である二年が過ぎ、家族が解散するだのなんだのがあり池袋で一人暮らしをする事になった。サンシャイン通りにある牛角で二年くらい働いた。当時付き合っていた子と「同棲したいねー」という話になり、三茶の不動産に就職。半年ほどか。物の見事にその子とは別れた

    • いい奴

      半年くらい前、昔よく遊んでたカマキリから飲みの誘いがあり、俺たちの思い出の地、錦糸町で二人で飲んだ。 十年振りに会うカマキリは何ひとつ変わってなく、昔話に花を咲かせた。 「話足りないな!近々また飲もうぜ!」 それから一ヶ月後、今度は俺たちの思い出の地、池袋で飲んだ。やはり二、三時間では話し足りなく。カマキリの終電も無くなったので俺の家で飲み直す事になった。 「いやぁ、ホント楽しいなお前と飲むのは!」 カマキリは終始上機嫌だ。 昔からだが、こいつは酔っ払うと一生話し続け

      • 大都会

        夕方から仕事だが、酒を飲みに夢庵へ来た。昼メシどきなのでばちぼこ混んでいる。待ち合い用のソファに座っていると、聞き覚えのある名前が耳に入ってきた。前の方に座っている主婦二人が私の上司の愚痴を死ぬほど吐いていた。内容からなにから全て当てはまる事ばかり話している。 上司が常勤している店舗はこの夢庵から近いが、私が常勤している店舗はここから駅五つほど離れている。上司の常勤店舗には最近ヘルプで行ったり、物の貸し借りなどで何度か出向いているので。 (……知ってる顔か?) レジで会計

        • 意識的に

          不本意に寝落ちた時と、よし寝よう。という意識を持って寝た時。起きた時の目覚めや、睡眠の質がいいと感じるのは後者だ。 情報が簡単に手に入るこのご時世。無意識に色々な情報をインプットしている。使う場所なんてないのに。 なにもしない。をした方がいいのかもしれないな。 意識的に。

          ハプニングバーに行った

          数年前から気になっていたが、中々勇気が出ず行けていなかったハプニングバーに昨日1人で行ってきた。仕事の休憩中にネットニュースを見ていたらおすすめにハプニングバーが出てきたので、そこで決めた。思い立ったがきつづつ。よし。今日行こう。仕事終わりに行こう。 新宿に着いたのが0時過ぎ。東口に出て、歌舞伎町へ向かう。ホームページに会員制と書いてあったので事前にお店に電話をして、紹介とかじゃないと入れないのかどうか聞いた。問題ないらしい。初見でも行けるとのこと。 店は地下2階だった。

          ハプニングバーに行った

          風景

          発狂するババァ 変な匂い 笑わない目 顎マスク 下駄で個性を出す若者 大きな大きな佐藤健 スプーンで牛丼を食う人 無言の美女とハゲオヤジ くたびれた靴下1枚 ずっとある木 いい匂いの爆乳 タバコ臭い部屋 絶叫する大学生 でけぇ広告募集 赤ちゃん 日差し 髪の毛

          生大喜利

          先日、初めて生の大喜利に参加した。 1500円払って飲み物とお菓子がついてくる。 テレビでよく見るフリップボードに自分の回答を書いて笑いをとりにいく。 1個のお題で大体5.6分回答時間がある。 何回も回答してもよい。 この日は20人くらい参加者がいた。 何人かに別れてグループ毎に大喜利をする。 最初の2時間はそれで終了。 最後の1時間は投票ありで勝ち抜きトーナメント。 見事に惨敗。 めちゃくちゃ悔しかった。 凄く緊張していて、酒を少し飲んでから参加したが、フリップボードを目

          おもひで

          (なんであの時泣いてたんだろう) 申し訳なさそうな顔をしながらモスシェイクを注文するカップルを見て、ふと、過去の記憶が蘇った。 二十歳の頃、親が離婚し、そのついでに「お前の父親は本当の父親ではない」と、母親に亀有のガストで告げられ、池袋での1人暮らしを強制的にさせられた。 今となっては酒の肴にできるくらいまでにはなったが、当時はもうホントに。ホントに荒んでた。 超繁華街の飲食店に勤務しながら、己に投げられた角度のエグいフォークボールを受け止めるのだ。独りで。 自分

          日本人

          「でも、もっと酷い環境で生きてる人もいるんだから、うだうだ言ってられないよね!」 と言われて 「そうですね!弱音なんて吐いてられない!」 と答えた。 大嘘だ。とても大きな嘘をついた。 「いや!他人の不幸なんて知ったこっちゃないですよ!よそは他所、うちはうちじゃないですか!」 言えない。距離を測られる。引かれる。嫌われる。令和じゃない。昔の人間だ。合わせろよ。自我出し過ぎ。 あと、距離を測られる。 それに、距離を測られる。 気を許せる相手や、ガールズバーの女の

          待ち時間

          訳あって病院に来ている。 何年ぶりだろう。 と思い返したが、5ヶ月前に健康診断でお世話になっていた。とても恥ずかしい気持ちで待合室に置かれた優しい色のベンチに座っている。 違うじゃん!健康診断は違うじゃん! 今回は私用で来てるんだからさ! そうなると違うじゃん! 私用だと何年ぶりかってこと! 日曜日なので、救急外来で診察してもらうのだが、かれこれ1時間は待たされている。 皆、メシの時間なのかな。 これを書き終えても呼ばれなければ受付のババァに一言伝えて売店に行き、飲み物を

          吐き出す

          とてつもなく大きな声で 「おい!!!!」 と言って目が覚めた。 自分の寝言で起きる事はしばしばあったのだが、ここまで大きな声の寝言で起きたのは初めてだった。夢を見ていた気がするけど、覚えていない。わかっているのは何かに対してブチ切れている事だけだった。仰向けの姿勢から上体を起こし叫んでいた。 無意識に大声を出したのがとても怖く感じたので「寝言で叫ぶ 原因」で調べてみた。色々書かれていたが、レム睡眠行動障害の疑いがあるのが濃厚だった。 レム睡眠行動障害 睡眠中に夢体験

          思います

          ご冥福をお祈りします。というツイートを見ると嫌悪感を抱いてしまう。といった話をSPOONという配信アプリでした事がある。 当時、SPOONアプリ内で少しだけ絡んだ事のある女性配信者が亡くなった。その女性と仲の良かった配信者のツイートで訃報を知った。ご親族の方から連絡を受けたらしい。その後、彼女と親交があった人達が次々とご冥福をお祈りしますツイートをしたり、アプリ内で自身の想いなどを音声に録音し、投稿していた。 悔しかった。なぜかはわからない。それらを見て悔しくて涙が出た。

          明らかな変化

          ここ最近、他者承認欲求が弱まってきている。そんな気がする。元々は人より強い方だと思っていたが、最近は明らかに弱まってきている。 なぜ? わからない。 原因はわからない。だが、前回ここに書いたように自分の気持ちを素直に受け止める事によって自己承認欲求を高めるような事例が増えてきている。今まではこんな事は無かった。誰かに自分を認めて欲しくてたまらなかったし自分を見てほしかった。 SPOONという音声のみの配信アプリをここ3年ほど使っているが、最近はあまり枠(配信をすること)

          明らかな変化

          変な意地

          ラーメン屋のテーブルに置いてある胡椒や高菜などの類を付け加える奴の気持ちがわからなかった。あんなものは外道だ。貴様らにラーメンを食う資格は無い。そんな風に思っていた。私は絶対に付け加えなかった。店が出したそのままのものを味わいたいからだ。ここ数十年ずっとそれでやってきた。やってきたのだ。 小一時間前、ラーメン屋に行った。味噌ラーメンチャーハンセットと餃子を頼んだ。カウンターに胡椒、醤油、ラー油、自家製の高菜が置いてあった。ふっ。外道が。彼らに一瞥をくれてから携帯をいじる。数

          女心

          酒と夢を抱きながら道路で寝ていたあの頃。付き合っていた彼女がいる。振られて6年くらい経つが、彼女に言われた一言が未だに忘れられない。ねちねちしていて女々しくて自分でも気持ちが悪いが忘れられない。たまに思い出しては、あの言葉にどういった意味が込められていたのか。どんな気持ちで伝えたのか。ぐるぐるぐるぐる考える。 「あなたは一人じゃ生きていけないと思う」 六畳一間の部屋にある小さな小さな玄関。サンダルを履き終えた彼女に真っ直ぐな目で言われた。言葉がすぐに染み込んだのを覚えてる

          孤独の果て

          いつからこうして独りになっているのかわからない。いやそもそも「人間は生涯孤独だ」と言っている人もいたな。全力で否定しよう。孤独じゃない奴だっているだろう。周りをよく見てみろ。幸せそうに公園ではしゃぐ家族。阿呆な面をして中身のない会話を楽しそうにする者達。このクソ暑い中汗をかきながら手を絡め合うカップル。どこからどう見れば孤独なんだ。この字も見当たらないぞ。ベンチに1人座りながら競馬の予想を外して吠えているおっさん。あなたくらいです。生涯孤独なのは。いやまさか。まさかあのおっさ