見出し画像

憎むべきは孤独であって。

(長男1歳の発熱が続き、実家に帰っているときの日記)

先週末から、おむつを替え続け熱を測り続け、ごはんとミルクと薬と、とにかくそばで看病を続けてきた私に、ろくに寝てない私に、自由に外出できない私に、
メッセであの人は、要は、けん制をしたんだよ。
「(息子)ちゃんに会いたいから帰るけど、仕事するからね、しても悲しまないで、怒らないで」と。

別に、交代してもらえるなんて思ってなかった。 
そのために帰りを待ちわびてたんじゃなかった。
じゃあ何も期待してなかった? 
分からないや。
私に優しくしてほしかったのかも。
看病の不安な夜を一緒に過ごしてくれるってほっとしたかったのかも。
一緒にお風呂に入ったり、ごはん食べたり、話したりしたかったのかも。

怒られるのが苦手な彼、私にぶすっと待っててほしくない彼。
だから私のこれまでの言動が、彼を傷つけ・怯えさせ、こんなふうにしてしまったのだと思う。
笑わなきゃ。優しく迎えなきゃ。
でもどうしたらそうできるのか、見当がつかない。
だから整理したくて書いている。
彼が仕事の忙しさを語ると
とっさに思う。 「いいな」。

・自分の努力不足なんだって思おう →でも自分をせめても笑顔になれない
・ただ、誰かにねぎらってほしい →彼だって頑張って大変な出張のりこえたんだからねぎらってほしいはず
・あまりかんがえずバカになろう →そもそもなんだっけ?とイライラ自体を忘れよう、お菓子とかお寿司とかご褒美でごまかそうか
うーん。。

ああ、もうすぐ帰ってきてしまう。笑える自信がなくて。
どうしよう、どうしよう。
だから、せめて甘い物でも買ってきてくれたら、って思うんだな。
私が呆れて笑っちゃうくらい、「おおー!いとしの君よー!」とかわざとふざけたりバカでもなんでもやってくれたら。

でも、どうせ何も持ってこない。お土産も労いの台詞も冗談もない。
私の顔色はびくびく伺いつつ、「(息子)ちゃんー!会いたかったよー」だけなんだろうな。

なぜこんなに悲しいのか。
まるでバカにしているのか、嘲笑っているのか、と思うくらい、夫の行動や言葉が、なぜこんなに私の神経を逆なでしてくるのか。

憎むべきは、きっと
夫ではない。
社会でもない。
そして自分でもない。

私が、「孤独だから」だよ。
いま、心が、孤独だからだよ。
友達に、話しな。電話しな。なんでも言いな。
自分だったら、そうしてくれて全然いいと友人たちに思ってるはずだ。
でも、友達に愚痴を言って、結局どうなるというんだ。

すり減ってる。目減りしてる。
子どもがいること、快方に向かってること、なぜそれだけで幸せになれないのか。
一人になりたい。静かにしてほしい。足のマッサージしてほしい。温泉いきたい。

でも本当は、本当の本当は、根本的に解決したい。

自分で自分が一番わかってる。
もう一人の自分が説教してくるんだ。

==
自分の足で立つことです
子を育てることも、しっかりやりながら、自分のしたいことをやることです
弱音はかずに、だめでもチャレンジすることです

かっこいい「母」になりなさい
母であることに腹をくくりなさい
そのうえで、走りなさい
あんたならきっとできるから 

地底から恨めしい声を出しても、夫の飛行高度を下げ続けるだけ
そこから出て、あんたも飛びなさい
赤子を小脇にかかえて、母ちゃんも飛びなさい
夫ほど高く飛べないよ、そりゃ
でも今とは違う景色が見えるでしょ
なにか道はある。なにか方法はある
たとえ昔の自分の10分の1でも、100分の1でも、それでもいい
1ミリは進める
何もしない0、愚痴や人に当たるマイナス、とは雲泥の差です
==

わかってる。
いま私がやってることは、すねてるだけに他ならない。
こんなに大変。こんなに私はやってる。 
と言っても、なにも生まれないし変わらない。

わかってる……
わかってるよう……

結局もとの所に戻って、タイムオーバーだった。
そして夫は手ぶらだった。

とさ。

そんなことしていただいたりしたら嬉しすぎて泣いちゃいます