不採用の回が増えてきたことに関して、ひとつ気づいたことがある
私はここ3~4年くらいジョー・力一さんという方のラジオにお便りを書き続けていて、今現在でもう採用数が110を超えたくらいになってる。
結構長い期間、毎回必ず一通は採用されるという状態を続けてきたのだけど、最近お便りが採用されない回が増えてきた。
不採用になってる理由は自分の中ではハッキリしている。
まず、いざ書こうと思っても上手くスイッチが入らないことが増えてること。
そして、明らかに自分の引き出しの中が枯れてきてるという感じがすること。
この2点だ。
で、「引き出しの中」に関してひとつ気付いたことがある。
それは、今までずっと「使ったものは、引き出しの中から出して使用済みの方に入れる」というやり方をしてきたけど、そのやり方は違うのではないか?ということだ。
最近ラジオを聴いていると、自分は採用されてないのに自分が過去に採用されたネタとほぼ同じネタが採用されてることがある。
これは別にパクった云々の話がしたいのではない。アイディアなんてみんな似るのが当たり前だし、創作物なんてみんな何かの再構成だから。
似てることがどうこうではなく、私が思ったのは「ウケるものは、自分が今までやってきたものの中にまだまだ残ってるんじゃないか」ということである。
私は今まで「こういうネタは前にやったから、もう使わない」と言って自分の持ち札を消費してきたけども、それをやってたら枯れて当たり前なのかもしれない。
そもそも誰がどんなネタしてたかなんて、よっぽどインパクトのあるもの以外は誰も覚えてないだろう。
パターンとか構成もそう。そんなの考えてるのは自分だけ。同じモチーフで同じパターンでも、自分以外は誰も気にしてない。だから、同じメインモチーフで同じ構成でちょっと道具が変わっただけの「ほぼ同じネタ」が採用されるわけだ。
結局、ウケるのはソレだから。
ましてや選者が1人のラジオだ。
好みもハマるパターンも限られてる。
私はおそらくそこにハマる物を引き出しに多く持っていたから、今まで採用され続けてきたのだ。
言い換えると、今までずっと私は”採用される枠の中”にいた。
それなのに、自分が枠の外に出始めていたわけだ。
ずっと「別のことを、前とは違うことを」と思って捨てながら歩いてたけど、別の方向より今まで通った道に正解があるのかもしれない。
ネタを考えるときはいつも過去に書き溜めた未使用のメモを見返したり、没ネタを再構成してたけど、違うんだわ。
今まで採用されたものも見返して、それを再構成することも必要なんだ。
それやってると、そのうち「マンネリ」とか「またかよ」って思われる時期も来るかもしれないけど、もし自分がそう言われるまで人に記憶されたまま続けられたら大したもんだしね。そこまで来たらさすがに「うるせぇ、じゃあお前が書いて採用されろよ」って言うわ。
つまり、自分が今まで生きてきた中で見つけた「キラキラしたお気に入りのやつ」は、使う度に大事に仕舞い直して、手入れしながら使いまわしていかなきゃダメってことだろう。
その積み重ねが個性になるのかもしれない。
そうしながら新しいものも増やしていけたら、いつまでもやってけるのかも。
お便りだけじゃなくてね。
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