【インタビュー】自己肯定感ってどうしたら上がるの?TAPサポーター武智小百合さん④
芸能に特化したメンタルサポートサービスTAP(ティーエーピー)。
「自己肯定感」という言葉はみなさん一度は聞いたことがあるかと思いますが、例えばレッスンの中で「自信が足りない」「自己肯定感が低い」と指摘を受けたけどどうしたらいいかわらない・・なんて思ったことはありませんか?
今回もTAPサポーターの武智さんへ聞いてみました!
「あなたに足りないのは自信」自信や自己肯定感を高めるように言われるけど・・・
—―芸能活動の例えばレッスンの中などで「もっと自己肯定感を上げたほうが良いよ」とか「もっと自信持たないとダメだよ」と言われて悩んでいる・・というお話もよく聞くようになりました。
武智:確かに。いかにも聞きそうというか、実際にさまざまな場面で耳にする言葉ですよね。
―そういったことについても相談できるのでしょうか?
武智:はい、もちろんです。自己肯定感は、実は背景的にその方のテーマになることが少なくないように感じています。
というのも、お話を伺っていると、知らず知らずのうちに自分自身を否定するような、厳しい声掛けをしてしまっているという方が多いんですね。悩んでいるときは特にその傾向が強くなるので、それで「やっぱり自分はダメだ」と尚更苦しくなってしまうということがあるのですが、自己肯定感ってなにも自分に対して自信満々になる必要はなくて、「今の自分で良いんだ」と認めてあげられるということが大切なんですね。
それは、投げやりな気持ちから来る「これで良いじゃん」とはまた違って、例えば、仮に自分の理想や目標に届かずにいるとしたら、そこに到達していない自分を否定するのではなく、過程にいる自分として認めてあげられるかどうかというところが、ひとつのポイントになります。
自分ではなかなか自分にOKを出せなかったり、1人で考えていてもできていない部分にばかり目が向いてしまったりするときこそ、こういった場で他者の視点を交えてお話しできると良いと思います。
自分本来の持っている良さが見えなくなりやすい世界
特にお仕事の場って、なんでもかんでも褒めてくれる世界ではないと思うんですよね。これは芸能に限らず言えることかもしれないですが。
もちろん、それぞれの職場特有の雰囲気もあると思っていて、お互いを褒め合って伸ばしていくという環境もあるとは思うのですが、一方で、厳しい声掛けが多い環境というのもやはり存在すると思うんですね。
そのような環境で周りからいろいろと言われ続けていると、だんだんと自分が本来持っている良さを見失ってしまうことにつながると思います。
それから、常に周りからの評価が付きまとう世界というのは、その声も無視できないと思うので、尚更、自分自身のできていること、もしくはもともと持っている自分自身の良さというのが、自分では見えなくなってしまいやすいように思うんですね。
ですので、そのことも自己肯定感を持てなかったり自信をなくしてしまったりするひとつの要因になるかと思います。
360度から、良い面も含めて自分自身を見つめ直す
だからこそ、自分自身のことを、厳しい目以外に、きちんと360度から、良い面も含めて見つめ直す機会としてこの場を利用していただけると良いと思います。
自己肯定感を上げよう上げようと頑張っても、「どうすればいいのか分からない」とか「自信なんて持てないし」みたいになって、一人ではその糸口が見出せず漠然としたまま続いていってしまうことも多いと思うんですよね。
ここでは、その方の現状はもちろん、これまでを含め、その方がどんなことを考えたり感じたりしながら過ごしているかといったことも丁寧に伺っていきます。
そうして、もともと自分に厳しかったり、完璧主義だったりと、関連することが見えてきたら、そういったところを切り口に、その方が自分自身に対して視野を広げられるようサポートしています。
その人自身の強みを持っていない人なんていない
――ありがとうございます。結構、今「自己肯定感を高めなきゃ」ということで、また余分な苦しみを持つ機会も多いように見えていて。
そういうときにそっと一緒に紐解いてくれる場所があるのは嬉しいなと思いました。
武智:自己肯定感のように用語としてはよく聞くけれど漠然としたことって、どう扱っていけば良いかというと意外に難しいですよね。
これまでいろいろな方とお話しさせていただいてきましたが、その人自身の強みを持っていない人なんていないんですよね。
でも、さまざまな要因が重なってその良さを見失っているし、見失っているからその良さを生かせない。そうなっているときに、その方の長所や強みをどう生かしていくかということを大切にしています。
―そう考えると、キャリアにとっても重要な気がしますね。
武智:そうですね。