兵庫から広島へ、瀬戸内の夏を感じつつ。(最長片道切符の旅21日目)
こんちには、最長片道切符の旅21日目は、ここ姫路を出発して、岡山を突っ切り、広島へと旅を進めます。途中、倉敷と尾道に寄り道して、瀬戸内の夏を感じることにしました。
朝の姫路から
姫路の快活クラブは駅から徒歩5分と神のような好立地なのですが、深夜8時間パックの設定がないため、極限まで滞在時間を減らすように工夫します。なので昨日の夜は、ライトアップされた姫路城を見に街中を彷徨っていたりしていました。
朝も目覚め次第、店を出ます。
昨日は散々な目に遭いましたが、今日は比較的平和な行程になっていますし、天気も良好です。
切符の制度上、姫路から岡山は、山陽新幹線でも山陽本線でも赤穂線経由でも行っていいらしく、最も距離を長くするためには山陽本線を利用するのが妥当だそうです。
なんとなく、昨日、山陽本線を不本意で使ってしまっているので、赤穂線が使いたくなりました。なので、播州赤穂行きに乗って、播州赤穂で乗り換えです。
岡山からは津山線にお乗り換えです。
ここからは昨日乗れなかった姫新線。
ここからは伯備線にお乗り換え。
倉敷を歩く
倉敷に来たら、まず何よりも先に倉敷名物のぶっかけうどんを食べることにしています。
腹ごしらえが済んだら、いざ美観地区へと向かいましょう。
本当に歩いていて心地がいいところです。たしかに観光地としての顔もあるけど、一歩路地裏に入ると、地元の人の暮らしが感じられる、そんな街並みです。
あとは、歩きながら視点をいろんなところへ動かせる、ということも魅力の秘訣だと思います。船に乗っている人、船を見ている人、船を見ている人を見ている人、橋の上にいる人、ジェラート店の行列に並ぶ人、白鳥にはしゃぐ人、柳の写真を撮る人、浴衣姿を自撮りする人。いろんな人がいて、飽きないのだと思います。
ほどなくして、次は尾道へと向かいます。
尾道を歩く
日本で1番好きな街は?と聞かれたら、真っ先に尾道と答えるほど、尾道が好きです。あーでも、東京も好きです。いや、尾道も好きです。
尾道は立体的で楽しい街です。それだけでなく、
隙あらば猫なんですね、尾道は。歩いているだけで、猫がいないかワクワク探しながら楽しめます。時間の流れ方が猫時間です。しかも、尾道の猫は人間慣れしすぎです。
千光寺をぐるっと回って、海の方まで降りてきます。
海、山、島、猫、路地裏、商店街。僕の好きなものが全部詰まっていて、本当にいい街ですねぇ。眺めも随所にこだわっているんだろうなぁ、という要素を見つけることができます。
さて、今日の目的地、広島まで向かいましょう。実は広島では、人と会う約束をしています。
広島での晩餐
「晩餐」。この貧乏旅行には、最も似つかわしくない二字熟語かもしれません。広島に駆けつけてくれたのは、僕のこの旅を応援してくれている、このnote旅行記の読者の1人です。実は、この旅を始めてから知り合った人で、なんならこの旅行記にも間接的に登場しています。
大変有難いことこの上ないのですが、その方のご厚意を賜りまして、この2日間のみ、いつもの貧乏旅行とは比べ物にならないほど、旅行がデラックスなものになります。
まずは、その序章の序章として、広島で飲もう、というわけです。どうやら広島駅行きつけの居酒屋があるらしく、そこに行くことにしました。
幸せな時間でした。いつもいつもコンビニのおにぎりや半額の菓子パンだけで我慢をしているからこそ、たまーにするこのような贅沢がより一層輝いて見えるのです。おそらく僕は料理を見ながら、ずっとニヤニヤしてました。
生牡蠣も人生で初めて食べたような気がしますが、思っていたよりもジューシーでミルキーで、まさに「海のミルク」って感じです。
あとは、いろんな話をしましたね。旅の話、鉄道の話、大学の話、仕事の話、人間付き合いの話。昨日の話、今日の話、明日の話、これまでの話、これからの話、過去の話、未来の話、糸魚川は富山県ではなく新潟県だという話。
きっとこのような経験をして、自分の中で何か気付けた部分があったんだなぁと、まだうまく言語化はできないのだけれども、ひとつ言えることがあるとすれば、「地元を大切にする思い」というのは、会話の中で響いてきました。
ひとしきり飲んだら、路面電車でホテルまで移動します。広島駅構内にこんな居酒屋があるなんて知りませんでした。ぜひ、広島来た時はまた行こうかと思います。ここですね。
ホテルのことは明日の朝、紹介します。なんだか、本当に久しぶりに旅行らしい旅行になって、もはや別の旅行みたいで、旅行に慣れていない人みたいになっています。
今日も1日、濃かったなぁ。倉敷と尾道に、広島での熱狂的な夜。瀬戸海の夏は、僕の中で1番好きな日本の夏かもしれません。
稚内から9008.2km / 肥前山口まで1952.3km
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