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【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(東海道編第49番〜第51番)

49番

祇園清水知恩院 吉田黒谷真如堂
流れも清き水上に 君が代守る鴨の宮

おはようございます。12月20日、朝6時を回ったところです。ありがたいことに清水寺は朝の6時から営業を開始しています。さっさと着替えて誰もいない清水寺へ行きましょう。

この日は半日、京都観光に費やします。清水寺を発端に反時計回りでぐるりと巡り太秦周辺までぶらぶらします。とりあえず夕方までには大阪に辿り着けるように京都で時間を潰すことにしました。

49番の歌詞は、これまた以前も登場したように名所の名前を羅列する例のアレです。この日の朝、判明したことなのですが、ここで歌われている場所は「八坂神社」「清水寺」「知恩院」「吉田神社」「金戒光明寺」「真正極楽寺」の6ヶ所で、全て訪れても無理はない行程になりそうなのです。

相変わらず考えることがアホというか行動力おばけというか向こう見ずというか。何か人間として大事なことを欠陥しているように思いますが、行けるとわかったら行くのです。全て訪れましょう。それでこそ、鉄道唱歌1人旅です。

ということで、まだ朝7時になっていない京都の街に繰り出します。辺りはまだ静まり返っていて、観光客の姿などどこにも見当たりません。いつもだったら大量に人がいる二寧坂・産寧坂もこの通りです。

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ここからは怒涛の神社仏閣ラッシュです。誰もいない清水寺、錦市場、八坂神社、知恩院を独り占めしていきます。

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この時点でまだ8時半で、そろそろ街中に人が出始めてくる頃となってきます。この日は京都市内で何かのマラソン大会が行われてまして、道路の至る所でマラソンランナーの姿が見れました。

知恩院の次は距離的に近い南禅寺に行きましたが、その後に行った49番に出てくる「吉田黒谷真如堂」の順に写真を貼っておくと、

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こんな感じになります。京都大学は吉田神社のすぐ隣にあります。金戒光明寺では地元の少年野球のちびっこたちと一緒に階段を駆け上がりました。最後に登場する「君が代守る鴨の宮」というのは、間違いなく下鴨神社のことでしょう。境内には国歌「君が代」に歌われる「さざれ石」が置かれています。

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50番

夏は涼みの四条橋 冬は雪見の銀閣寺
桜は春の嵯峨御室 紅葉は秋の高尾山

50番まで来ましたね。この歌詞は66番まである東海道編の中で個人的に好きな歌詞トップ3には入ります。春夏秋冬、四季折々に見せる姿を変える京都の名所を紹介しています。字面だけ見ても瞬時に押し寄せる「京都」感を感じることができます。高尾山は山間部ですので、今回は訪れることができませんでしたが、四条大橋、銀閣寺、嵯峨御室のある仁和寺にはいくことができましたので、写真を貼っておきます。

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51番

琵琶湖を引きて通したる 疏水の工事は南禅寺
岩切り抜きし舟をやる 知識の進歩も見られたり

先程、順番が前後して登場した南禅寺には琵琶湖疏水としての立派な水路閣が残っています。1888年に完成とあるので、ちょうど東海道線が開通した頃と同じ時期です。それは確かに歌にも歌いたくなりますね。

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ここまでで、歌に登場する神社仏閣ラッシュは終了です。京都市内を縦横無尽に走る豊富な路線バス網のおかげで、くまなく巡れましたが、なんだかんだで鉄道唱歌の鼻歌を歌いながら、3万歩近く歩き回っていました。

土地勘のない場所だと、気づかずに信じられない距離を歩いている現象がここでも起きてしまいました。東京だったら、例えば上野浅草間を歩くのにそこまで抵抗感を覚えないにしろ、上野池袋間となると話は変わってきますよね。旅先の知らない街では気づかすに上野渋谷間を平気で歩けるような感覚になってしまうのです。

この後は嵯峨野線の太秦駅で青春18きっぷの4日目の欄にスタンプを押してもらい京都を離れます。次回は桂川を渡り、大阪への道中から始まります。

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