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一度は歩いて渡ってほしい、レインボーブリッジの歩き方。

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こんにちは。

僕は今どこにいるのかというと、レインボーブリッジの芝浦側の橋の真下に来ています。今から、この橋を歩いて渡ってお台場へ行こうと考えています。そうなんです。実はこの橋、歩いて渡ることができるのです。

そもそもレインボーブリッジって聞いたことはあるけど、よくわからないという人に向けて、橋の基本情報をまとめてみます。

場所 : 東京都港区海岸3丁目~東京都港区台場1丁目
正式名称 : 東京港連絡橋
構造形式 : 吊橋
橋長 : 798m  (遊歩道は約1.7km)
塔の高さ : 126m   (遊歩道は52m)
供用年月日 : 1993年8月26日
機能 : 首都高速台場線、ゆりかもめ、臨港道路

東京ベイエリアのシンボルたるこの橋を愛して止まない僕は、お台場方面に用事があるとき、どの交通手段よりも先に、まずはレインボーブリッジを歩いて渡っていく選択肢を考えます。歩いて渡ることが一つの楽しみであり、観光であるのです。

そこで今回はこの橋を歩いて渡るときの楽しみ方、この橋の魅力について余すことなく紹介していきたいです。さっそく渡り始める前に、見るべきものがありますので、ゆっくり見ていきましょう。

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先ほど言った通り、今は橋の真下にいます。公園があって、釣り人やサッカー少年のたまり場になっているのです。そこから上を見上げると、橋の裏の複雑に組まれた桁の様子を観察できます。

お台場に目をやると、何本もの道路が地面に向かって伸びているのがわかります。遠くから見ると橋脚と相まって、まるで白亜のドラゴンが地面を這っているように見えます。

橋本体の美しさもそうですが、芝浦側にあるループ橋も魅力の一つです。ゆりかもめや車たちが高さを稼ぐために一周します。

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ダイナミックな構造に見惚れていると、渡る前に時間が溶けてしまいますので、ほどほどにして遂に橋に登っていきます。

アンカレイジと呼ばれる橋を吊っている土台みたいな建物に登ってスタート地点へ向かいます。

この時は自転車で行きましたから、後輪に写真のような台車をつけなければいけません。また、この時はノースルートが工事中で立ち入れなかったため、海側のサウスルートで行くことになりました。

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エレベーターホールは薄暗くて、最初来た時は気味悪かったです。徐々に目線が高くなっていくエレベーターも乗っていて、ドキドキします。

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自動ドアが開くと、真横を走り抜ける車やトラックから物凄い爆音が鳴り響きます。いざ歩き始めると振動もすごいです。ある種の絶叫アトラクションと似たものを感じます。

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後ろを振り返れば、金網の隙間から先ほどのループ橋が眼下に見えます。ゆっくりゆっくり一周してやってくる乗り物たちを上から眺めているだけで十分楽しめます。

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東京湾には小さなボートや貨物船、ジェット船などが行ったり来たりしています。ちょうど渡った時に伊豆諸島へ向かうジェット船が物凄い速度で橋の下を横切って行きました。

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少し歩くと、2本ある支柱のうちの1本目に到達します。ここは休憩所のようになっており、ベンチがあります。振動と強風で休憩どころではないですが、写真撮影ならここからできますよ。

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そこから上を見上げると、空を貫く迫力のある支柱が天高く聳えています。相変わらず、かっこいいなあ。夜はライトアップされて、もっと美しくなります。

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橋の上から見た大井埠頭の様子。パイプが複雑に入り組んだ工場(?)が見えてきます。何台も並ぶトラックや大きな船もここから見るとジオラマみたい。

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お台場もどんどん近づいてきた。水陸両用バスも静かに浮かんでいます。

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ここらへんで、そろそろ橋の中間地点。遊歩道の柵はレインボーに塗装されて、まさに今、自分がレインボーブリッジを歩いて渡っているんだという実感が生まれます。

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支柱と支柱のちょうど中間地点には、台場と芝浦の地名が刻まれています。ここから先が台場、後ろが芝浦です。つまり、まだここは半分であるということ。

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この先の急カーブを知らせる看板。大袈裟なカーブのイラストに見えるかもしれないが、実際に本当に看板のようなカーブになっている。日本全国どこ探してもこんな綺麗なループカーブ見当たらないんじゃないかと思う。

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2本目の支柱まで来ました。訳の分からない複雑な鉄骨がいい味を出しています。

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後ろを見れば、ここまで歩いてきた橋の全貌が見渡せます。どこから見ても綺麗ですね、この橋は。

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遠く海の彼方からは、羽田空港をまさに今飛び立とうとしている飛行機が見られます。この後は高度を上げながら大きく旋回して、お台場上空を通過していきます。

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最初の支柱の時とは異なり、ここがゴールというわけではありません。誰も使うことのできないエレベーターや非常階段があるだけの通路を通って、お台場側へ抜けていきます。

先へ進むと、すらーっと伸びた遊歩道が綺麗な弧を描きながらずっと先まで伸びています。ここからはお台場まではさっきまで張られていた一面金網のゾーンではなく、少し開放的な回廊が続くのです。

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何層も折り重なった道路がカーブを描きながら各方面へと接続していく様子です。こんな景色も歩いて渡ってなきゃ見ることができません。

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お台場海浜公園の第三台場もすぐ真下に見えてきました。オリンピックも終わって立ち入り禁止が解除され、多くの人が散歩に訪れている様子を見ることができます。

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最後はゆっくりと静かに地面に着地して、長かった1.7kmにも及ぶ空中散歩は幕を閉じます。本当に何度歩いても楽しめる、素晴らしい観光名所だと思います。今回は行けませんでしたが、ノースルートから見る高層ビル群も圧巻ですし、夕暮れ時や夜景なども違った表情を見せてくれます。

見て、走って、歩いて。何度でも楽しめるレインボーブリッジ。東京に訪れた際はどうか歩いて渡って見てください。東京をいつもと違う角度から眺めるることができる、少しの間、鳥になった気分にもなれる、そんなレインボーブリッジの楽しみ方のご紹介でした。

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自分だけの楽しみ方がきっと見つかるはず。

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