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【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(東海道編第38番〜第39番)

38番

彦根に立てる井伊の城 草津にひさぐ姥が餅
変わる名所も名物も 旅の徒然の憂さ晴らし

米原から1駅、彦根に到着です。駅のホームから既に彦根城が見えています。この駅について、彦根城に訪れることを予定していたのですが、雨足は強まる一方で、断念しようか迷っているうちにアーケードの下を濡れずに歩いて、気づいたら城の門の前に居ました。

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意気揚々と写真に写っているひこにゃんは、等身大のパネルのため、全天候に対応していますが、僕は荷物になると思って傘を持ってきていないため、わざわざ1本650円の傘を彦根城の観光案内所で購入する必要があったのです。

雨が弱くなるのを濡れないところで待っても良かったのですが、そうしてしまうと渡月橋を深夜に観光することになってしまうので、傘を買う決心をします。

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ほぼ垂直な階段を登り、一通り天守の中を周った後、またすぐに駅に戻って京を目指します。景色は雨のため、琵琶湖を望めるはずもなく、ひこにゃん(本物)とも30分違いで入れ違う形となった観光でした。こういう思い出も帰ったら、不思議といい思い出にすり替わります。

草津について歌に登場する名物「姥が餅」を改札出てすぐの「うばがもちや」で購入し、またすぐに電車に乗り込みました。考えてみれば、岡崎で朝食を食べて以来、久しぶりに口に物を入れます。

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赤福をサイコロサイズに縮小したという表現がしっくりくる気がしますが、あんこと餅から成るこの和菓子は500年前から東海道を行き来する人に売られていた歴史ある草津宿の名物なのです。

39番

いよいよ近く馴れ来るは 近江の海の波の色
その八景も居ながらに 見てゆく旅の楽しさよ

上に貼られている写真、見る人が見ればわかると思うのですが、Instagramのストーリーのスクショです。長らく公表しないまま、滋賀県まで来てしまいましたが、実はこの旅の様子は、上の写真のように1番から66番まで全て僕のInstagramのストーリーに投稿してあります。ハイライトから見れるようになっているので、ダイジェスト版として振り返ってみるのもありかもしれません。

誰より筆者である僕自身が何度もこのストーリーを見返しては、この旅のことを懐かしく思うことが、これまでも、そしてこれからも何度もあることでしょう。

そうこう言っているうちに天気がだんだんと回復してきました。さっきまでの分厚い雲はどこに行ったのでしょうか。車窓を見渡してみると、今までいたところにうっすらと虹があるではありませんか。

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手元にはもはや無用の長物となった650円のビニール傘が残っています。ここから唱歌はまたしても脱線が始まります。脱線というか作詞した大和田建樹の鉄道とは関係ない趣味の部分が始まります。京都まで目前となりましたが、もう少しの間、唱歌に振り回されていきましょう。

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